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シュレディンガーのぬっこ 作者:Pー龍

第五章 おっさんと愉快な仲間たち

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第四十九話 全知全能…

4月19日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。
 現在、鬼の館(本当はちみっ子さんのマッマのお家)にお邪魔しておりますです。とても緊張いたしますねぇ。今どきめずらしい日本建築の豪邸でございますよ。総櫟(そういちい)づくりなんだってさ。鶯貼りの廊下を赤鬼さんに連れられて奥の間へと案内して頂き、一枚板の巨大な(けやき)板で出来た座卓を囲って、お館様=ナミさんからのおもてなしを受けているところです。部屋の周囲に見えるは四季折々の景色を描いた襖絵でしょうか。地獄絵にもなっているところがこれまた一興。ふすまの上に掛けられた欄間にも地獄の花鳥風月図が記されているようです。ちなみに一緒に来た冒険者一行のうち、俺と師匠以外は別室待機なんだそうですよ。となりの部屋で所長が何か叫んでるようなんですが、よくわかりません。

『(ごめんなさい。もうしません。ごめんなさい。ごめんなさい。許してください。ほんの出来心だったんです。ちょっとしたユーモア表現なんです。愛情表現みたいなヤツなんです。ゴメンなさーい。もうしませぇーん。ゆーるーしーてー。)』(脳内補完)

 何か聞こえてきてますけど、ホントよくわかりません。


「これ、さっき売店で買ってきたものなんですが…」
「あらあら、わざわざおみやげまで持ってきていただきまして、どうも申し訳ありません。」
「おう、あのプリンだな。もうコレ食っていいのか?」
「1人1個だぞ。」
「わらわの分もあるのかのぅ。」
「ほら、どうぞ。――――あの、ナミさんもどうぞ。」
「ありがとうございます。お茶いれますわね。」

  ――――――――――

「あらあら、そうなの。じゃ、タケルさんは、いまヒメちゃんの保護者をしてくれていたってわけなのね。」
「はい。ギルドからお嬢さんをお預かりしております。」
「なら、タケルさんは、ヒメちゃんのパパってことよねぇ。」
「――――? いえいえ、パッパはギルドにイラッシャイマスヨ。カプセルホテルで働いていらっしゃいます。」
「タケルさんがヒメちゃんのパパなわけでしょ。それでねぇ、私はヒメちゃんのママなの。ねぇ、これって、つまりはそうゆうことよねぇ。」
「――――? はぁ、パッパはご健在ですけど。」
「ねぇ、ヒメちゃん、スサちゃん。もうタケルさんが新しいパパってことでいいわよねぇ。どう? タケルさんがママの旦那さんになってくれたらいいなって思わない?」
「ん? タケルは、わらわのおもちゃなのじゃがなぁ。ふむ、パパか。まぁそれも良いのやもしれんなぁ。」
「オレは全然いいぞっ。タケルはなんせ、オレよりも強いからな。アレに堪えられる男が俺のパパになるのは全然問題ないぞっ。むしろ、オレからお願いするんだぜっ。タケル、オレともども姉ちゃんと母ちゃんのことをよろしく頼む。」
「よろしく頼まれても、こうゆうことは当事者の気持ちが大事なわけで…」
「タッケルぅ、わらわの母上、結構な美人じゃと思うじゃろ。」
「はい。そう思います。」
「どうじゃ、アレを自分の女にしてみたいと思わぬかや?」
「……」
「男日照りの母上のことをかわいそうじゃと思わぬかや?」
「……」
「据え膳喰わぬは男の、なんじゃったかのぅ。」
「……(助けてぇスパえモン、)」
『(家族公認だし、この際いいんじゃね?)』(脳内補完)
「(心の奥でゴーストが叫んでるの。これ絶対地雷だって。踏んじゃいけないヤツだって。)」
『(あとで後悔しない?)』(脳内補完)
「(絶対する自信がある。あるんだけど…)」
『(それでも?)』(脳内補完)
「うん。」
『(そっか。)』(脳内補完)

 そう呟いたあと、師匠は神々(こうごう)しい光に包まれ、そして、墜落してしまいました。

「師匠! スパえモン師匠!」
「お前さまよ、どうということは無いのじゃ。スパモンはただの電池切れなのじゃ。」
「電池切れ?」
「うむ。スパえモンはな、デンチデンノウの神なのじゃ。」
「全知全能?」
「電池電脳なのじゃ。だいたい1年に1回電池を替えてやらんといかんのじゃ。それでな、電池が切れる直前だけ、パワーアップして全知全能っぽくなるのじゃ。」
「全知全能っぽく?」
「うむ。待っておるのじゃ、ちょっと探してくるでの。LR44はどこじゃったかのぅ。」

  ――――――――――

 スパえモン師匠、ボタン電池1個で、無事復活しますた。

『たzすう;fhいがsぜhjjふぃshrあjg:s』(脳内補完できません)
「スパえモン師匠、何言ってるんだか、俺には全然わかりません。師匠、どうしちゃったんですか? こんなの師匠らしくありません。帰ってきてくださいよぅ。あの頃の師匠に戻ってください。こんなのって……こんなのって、あんまりじゃないかぁ。ぐっすん…師匠っ――――」
『0rあy98tだあおkl¥;zんps:tyjhぢdfly;f;』(脳内補完ムリ)
「しょうがないのじゃ。これがスパえモンのデフォルトな姿なのじゃ。お前さまよ、元気を出すのじゃ。これより1年も経てば、そのうちまたあの頃のスパモンが帰ってくるのじゃ。気長に待てばよいじゃろうて。」


 結局スパえモン師匠のこの騒ぎのおかげで、どうにかこの場はごまかせました。師匠の放った光はあまり意味がなかったそうです。
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