挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
シュレディンガーのぬっこ 作者:Pー龍

第二章 幼女とおっさん

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

5/60

第五話 日本の文化と伝統

4月16日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。
「このたびは、わらわのせいでお前さまに迷惑をかけてしもうたようじゃ。まこともうしわけない。このとおりじゃ。ゆるしてたもれ。」

 幼児(自称神)に土下座をさせている状態ってどうなんですかね、客観的に。他人から見たら、これって、かなりやばいんじゃないでしょうか。これってやっぱり事案ですか? 事案発生?

「あのぅ、立って頂けますか。」
「しかしじゃな……わらわの誠意を見てもらわんと。」
「立って頂けるとこちらとしてもですね、話がしやすいのですよ。」
「しかし誠意をじゃな……」
「立って頂けますかね?」
「いや、じゃから誠意を……」
「立って下さい。」
「でもな、これ、日本の伝統じゃぞ。相手に許しを強要する必殺技なんじゃぞ。」
「いいから、さっさと立てよッ。」

 唇を突き出した不満顔で幼児はしぶしぶ立ち上がりました。
 見た目はかわいらしいんですがねぇ、話を聞く限りでは相当の悪ガキです。

「(必殺技じゃったのになぁ。)」

 誠意を見せるなどと自分から言う者は、だいたいが後ろめたいことがあるからです。ちなみに誠意を見せろという人もちょっと危ない人です。クレーマーの決め台詞だったりします。ある業界では誠意=お金だったりもします。

「さっきからのお話で、量子力学的実験の結果、俺が、アナタに、コロされかけたことはわかりました。それはともかくとして、昨日の地震の情報を知りませんか? 震度はいくつでした? やっぱり直下型ですよね。それで、被害はどの程度だったんでしょうか。」
「地震? なんじゃそれ。わらわまったく知らんぞ。」
「昨日、あれ? 昨日ですよね。すっごい揺れたじゃないですか。あれだと、もう震度6はあったんじゃないですか? 
 そうだ、町は無事だったんですか? ケガ人とか? 大変でしたか?」
「ん? 揺れたかのー。わらわ全然気づかんかったからのー、たいした揺れじゃないんじゃね? エレベーターの中だけ、ちょっと強く揺れた? 的な? 
 ――――町の様子かや? んーっと、ふむふむ、全然何ともなっておらんようじゃぞ。ほれ、わらわ、アレじゃろ。神じゃからのぅ、色々とホレ、わかるんじゃよ。町は何ともなっておらぬようじゃの。お前さま、安心してもよいぞ。
 しかしな、お前さまよ、どこかで強く頭をぶったか、それとも、命にかかわるようなことでも有りはしなかったかのぅ。強いショックかなんぞ、受けたのではないかのぅ。」
「命にかかわるようなことなら、その事実が、ついさっき白日の下にさらされたような気がしますが、で、それがどうかしましたか?」
「むぅ……、とにかくじゃ、この近辺で大きな地震なぞはなかったのじゃー。」
「そうですか。はて、あれはなんだったのでしょう。てっきり地震の揺れでピ○ゴラ装置が誤作動起こしてシアン化水素発生へとつながったのかと考えたのですが。――――違うんですかね。」
「へっ? あれ失敗だったのかや? 
 ……(ガーン)……
 ……………………
 …………………
 ………………
 ――――そうじゃ、映像で確かめてみるかや?」
「映像ですか?」
「そうじゃ、記録がないと賭けの結果を2人に見せつけられんからのぅ。今用意するでちょっと待っておれ。」

 幼児(?)はどこからか(空中から?)、タブレットPCを取り出してきました。
 何やらごそごそとやっているようでありますね。

「あのな、ようちゅーぶにな、アップしてあるんじゃ。」
「動画をですか?」
「うむ。わらわの実況付きなのじゃ。」
「はぁ。」
「これもな、ツッキーのやつがな、面白いぞ、流行ってるぞって言うからな。」
「そうですか。」
「これじゃ、これこれ。ほれ、これを見てみよ。これぞ、わらわの傑作動画なのじゃ。」
「……」
「ほれここを見てみよ。アクセス数がすごいことになっておるのじゃ。ボロ儲けなのじゃ。これで有名ようちゅうばーの仲間入りなのじゃ。」
「肖像権ってコトバご存知ですか?」
「難しいことは、わらわにはわからんのじゃ。固いことは無しなのじゃ。わらわとお前さまの仲ではないか、のぅ。」
「笑っていれば、何をやっても許してもらえると思ってませんか? 世の中そんなに甘くはないのですよ。これだから、ゆとりは。」
「いや、あの……すまんのじゃ。もうしわけないのじゃ。ゆとりってなんなのじゃ? わらわ、ゆとりなのかや? なにやらその言葉、わらわの心にブスブスと突き刺さってくるものがあるんじゃが……。
 実はの、運営からこの動画の件でメールが、警告文みたいなのがとどいておるんじゃ。お前さまが生きておる動画をアップしとけば、万事おkなのじゃ。じゃからの、そっちもよろしく頼むなのじゃ。」
「……」
「ほれ、な? わらわ失敗なぞしておらなんだじゃろ? 揺れてなどおらんわ。」

 悪ガキの言い分などスルっと無視して、動画を見たのですが、エレベーターが3階で停止して以降、揺れなどまるで生じていないようでございますた。
小説下部に表示される≪小説家になろう 勝手にランキング≫のリンクを踏んでいただけると、結果的に読者が増えることとなり、作者が喜びます。どうかよろしくご協力くださいませ。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ