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シュレディンガーのぬっこ 作者:Pー龍

第五章 おっさんと愉快な仲間たち

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第四十六話 鬼?

4月19日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。
 青鬼さんと赤鬼さんはジャンケンをしますた。じゃんけんで負けてうなだれている青鬼さんお1人に門番として残ってもらい、勝者の赤鬼さんが玄関前に俺たち一行を案内してくれてます。

 お屋敷の庭に咲く紅白の梅の花がちょうどいい塩梅ですなぁ。鳥の鳴き声も聞こえてきます。あれはうぐいすでしょうかねぇ。まだちょっと時期が早かったのか鳴き方がこなれてませんね。池の鯉が集まってますが、エサやってもいいかな? ジョニーさん、池で泳がないでね。これこれディープ君さん、人様のお屋敷の庭で踏み石使って遊ぶのはダメだと思うの。ディーネさん、梅の花の蜜って美味しいですか?

「みなさぁん、こっちらにどうぞ~。ジョニーさん、お久~。お元気?」
『うん。赤鬼さんは元気だった?』(脳内補完)
「げんきー。この前ねー、お休みの日に地上に出掛けたらさぁ、あちこちで大豆ぶつけられちゃったの~。そういえば、そんな時期なんだなーって。」
『大丈夫? 怪我なかった?』(脳内補完)
「うん。毎年のことだからねー。だいじょうぶー。でさぁ、それきっかけで思い出して、青鬼さんと2人で太巻き作って食べたのぅ。あれって、ボクらも恵方向いて食べていいのかなぁ。どうなの? ねぇ知ってる? でね、青鬼さんがさぁ、向かい側に立ってボクのこと笑わそうとするんだよー。うん。そうなのー。黙って食べられなかったのぅ。
 みなさん、ちょっとここで待っててねぇ。
 お館さまぁー、すみませぇーん、いま、お客様がぁ、玄関前にぃ、お見えにぃなられてまぁっすぅ。
 ジョニーさんとぉ、(えっと誰だっけ? うん、ヤマダ? )ヤマダサンがぁ、おいででぇーす。
 他にも森のオオカミさんとかいろいろ来てまぁっす。」
「(バッタンガシャンガシャン……ドタドタドタドタドタ…ペタペタペタペタ…ガラリ)
 おぅ、ジョニーじゃねぇか。久しぶりだなぁ。オオカミたちも来たのか。まぁ、上げれや。…それと誰? ヤマダ? ヤマダだっけ? お前誰?」
「こんにちは、おじゃましてまーす。おじさんはヤマダタケルっていいます。ねぇボク、家の人呼んでくれないかなぁ。」

 鬼の呼びかけに応じて玄関先に出てきたのは、ちみっ子さんサイズの生意気そうな顔をした男の子でした。身体じゅう、あちらこちらと絆創膏だらけなのが、やんちゃぶりを伺わせてますね。手がかかりそうな男の子です。神経質なマッマだったら育児ノイローゼ養成コース?

「ん?――――なんかお前、気に入らない。ジョニーと他の奴らは上がっていいぞっ。でもヤマダ、お前はダメだ。」

 何この子、敵なの?
 ジョニーさんと親しそうなんだけど、一体どうしてくれようか。

「いやいや、そうおっしゃらずに。家の人を呼んでくれないかなぁ。」
「俺がダメって言ったらダメなんだぞ。」
「(……そうだ、あれがありました。)おみやげにプリンがあるんだけどなぁ。断られちゃったらプリン渡せないなぁ。せっかく持ってきたけど、しょうがないから持って帰って自分で食べちゃおっかなぁ。」
「ヤマダはプリン持ってきたのか? そうか。うん。それならプリンだけはおいてっていいぞ。ここ置いてけ。」

 これは、もうひと押しですかな。釣り針つつき始めた?
 若干、狼さん達がプリンに反応してよだれを垂らしていますが、あなたたちさっきスパゲティいっぱい食べたでしょ。

「お家の人、呼んでくれる? これ直接渡さないといけないんだよ。」
「(んー……)ならお前、俺と勝負しろっ。」
「勝負? ボクと?」
「そうだっ。俺とガチのステゴロ勝負だぁ。」

 そう叫んだ男の子はいきなり右の向う脛に蹴りを入れてくれやがりました。なんで? 
 ひょっとしてその運動靴、鉛板入ってたりする?
 どうしようもなく、うずくまって痛さを我慢しているところへ、さらに背後からヤツの気配が…
「隙ありぃ、カンチョ~! よっし決まったぜぃ。」
「ふふふっ、それはどうかなぁ。ここで俺が肛門括約筋を思い切り締めたらお前の指はどうなるのかなぁ。」
「あッ、こらぁ。卑怯(ひきょう)だぞっ。卑怯者ッ、こらっ、放せ。」
「卑怯なのは、いったいどっちかなぁ。」
「…くそっ、放せよッ。……よっし。抜けないんなら、それならさらに奥まで突いてやるぅ。」
「いやいやいやいやいや、ゴメン。ほんとゴメン。いま緩めるから。待って、ゴメン、それ待って。――――ね。ほら、いま緩めたから。抜けるから。」
「くそっ、ヤマダめ。――――仕方がない。こうなったら、我が108の殺人技の一つ≪正拳地獄突きスペシャル≫を繰り出すしかないようだな。これだけは出すまいと思っていたんだが……しかし、しょうがない。いまだオレのこのワザを食らって倒れなかった男はいないんだぜ。ヤマダにもコレでトドメをさしてやるんだぜ。」
「えっ、なになに? トドメ入れられちゃうの?」
「ヤマダはそのまま立つなよな。そのまま、しゃがんどけよ。」
「立っちゃダメって言われたら、そりゃ立つでしょ。」
「ヤマダは立ったらダメなんだぞっ。高さ的に届かなくなるからダメなんだからな。ほらっ、しゃがんどけって。」
 このガキ、また俺の向う脛に蹴りくれやがった。・・・今度は左足かよ。
 ひょっとして、このまま決め技入れられちゃうの? 
 痛くて、とてもじゃないけど、立ちあげれないんだけど。
 やばいって。絶体絶命のピンチ到来です。


≪♪ピロリロリ~ン ♪ピロリロリ~ン オリジナルスキルが解放されました≫


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