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シュレディンガーのぬっこ 作者:Pー龍

第五章 おっさんと愉快な仲間たち

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第四十三話 命の水

4月19日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。
 砂のエリアを抜けた俺たちの前には、水の無い小さなプールのようなものがあり、さらにその奥には、緑の森が広がっておりますた。

 遠くで鳥のさえずる音も聞こえてきますねー。 (あれ? いま冬だよね。)
 空を見上げると、ゆったりと雲が時間をかけて流れていきます。
 ちょうちょも飛んでます。 (確か…いま、冬だよね?)
 ぽかぽか陽気の中、森の中のハイキングとは、これは楽しみですねー。
 あれ? 何しにここへやって来たんだっけ?


「スパモン師匠、お疲れ様―。のど乾いてない? みんなも、のど乾いたでしょ。」
『『『うん、うん。のど、かっらから~』』』(脳内補完)
「じゃ、ちょっとここらで休憩にしま~す。飲み物はここにファンT、ぺプSなどなどあるので、各自お好きなモノをどうぞお選び下さーい。――――俺、○クレンの南瓜ジュースでいいや。みんなもこの中から好きなの選んで~。」

 ジョニーさんはぺプSなんですね。ディープ君さんはファンTかぁ。お2人ともキャップ、開けましょうねー。ちょっと貸してね、ほらっ、開きました。さぁどうぞ。ジョニーさん、お味はいかがですかー? ねー、微妙でしょ。うんうん、知ってる。そうだよねぇ。ディープ君さんはお気に召しました? そうですかぁ、それは良かった。ところで、お2人とも、お腹痛くなってないですかー? まだ大丈夫? ほぅ、そうですか。すぐには来ないのかもしれませんねー(棒)。スパモン師匠は? ゴーヤ原液行っちゃう? ――――残念、南瓜なんだ。せっかくなので、ハリーさんちのをどうぞ。あとで、俺のと飲み比べしようねー。

 そんな感じでまったりと、過ごしていますた。


「あぁ、のど乾いた。すげー乾いたわ。これ、もうダメぽ。もう、からっからだわ。すげー、のど乾いちゃったなぁ(チラっ)。このままわたし、ここで、のど乾いたまま死んじゃうのかなぁ。干からびて死んじゃうのかなぁ。どこかに飲み物が余ってたりしないかなぁ。どこかに余ってる飲み物を譲ってくれる親切な旅人はいないものかしら~(チラ、ちらっ)。ホントのど乾いたわ~。」

 誰か何か言いましたかね? 
 師匠、何か言った? 言ってないんだー。ジョニーさんも? ディープ君さんも? 
 ふーん。じゃ、また空耳ですね。やっぱりあの日、病院予約しときゃよかったのかなぁ。

 ちょうちょが、ってあれ? 羽の生えた人形が俺の周りを飛んでいますよ?
 とうとう幻覚まで見るようになってしまいましたよ。統合失調症ってこと? 

「ねぇ、あなた。そこのニンゲン、――――あんたよ、あんた。あんたしかここにニンゲンいないじゃないのよッ。ねぇ、悪いことは言わないわッ。そこにあるその飲み物、わたしに寄越しなさい。寄越しなさいよッ。寄越しなさいったらッ。それって、余ってるんでしょ。そうなんでしょ。さっきからあんたたちのこと見てたから知ってるのよ。しょうがないから私が、それ飲んであげるわ。残したら、もったいないじゃない。だから、有効利用なの。差し出しなさいって。ほらっ。」

 どうやら、俺に話しかけてきているようです。 

「のど乾いてるんですかー?」
「そうなの。聞いてよッ。ねぇほら、そこに空っぽのプールみたいに見えるでしょ。そう、あそこ。そこにあった泉の水をどこかのアホ顔したモヒカン2人組が汲み出して持ってっちゃったのよ。あのモヒカン共、今度見つけたら、一滴残らず体液吸い尽くしてやるんだから。おかげで、あたしったら、もう2日も一滴の水も飲んでないのよ。もーまったく、何のつもりなのかしらっ。妖精虐待で訴えてやるんだから。」
「そうでしたか。それは大変でしたねー。」
「だから、その余ってる飲み物を私に差し出しなさいって言ってるのよっ。かわいそうって思うんなら、私にそれを寄越しなさいよ~。」
「野生生物は下手に関わって助けない方がいいって聞きますので……」
「え~、何それぇ? 勝手にのたれ死んじゃえってこと? あなたも妖精虐待派なの? 妖精の敵なの? これだからニンゲンって…、そもそもニンゲンって自分勝手なのよぅ。自分さえよければそれでいいのね。」
「いえいえ、下手に助けてどこかの○○みたいに恨まれても困りますしねー。」
「助けてくれたら、アタシはちゃんと義理は返すわよ。一緒にしないでよ。」
「助けてもらって当然だー、とか思ってない?」
「えっ、そんな…そんな人いるの?」
「助けさせてやるぐらいに思ってない?」
「いえいえ、滅相もございません。(そんな余裕すらないのよ。)」
「ふーん、じゃ、後で文句も言わないね?」
「えぇ。文句なんて言わないわ。なんなら一筆書いてもいいのよ。」
「じゃ、お願いしまーす。」
「えっ、書くの?(言ってみただけなんだけど。)」
「お願いしまーす。」

 ≪この度、ワタクシ妖精のディーネちゃんは、ヤマダタケルさまより飲み物をいただくにあたり、一切の苦情を申し立てないことを誓います。 ○年△月□日 (dネ)≫

 一筆入れてもらったあと、ゴーヤ原液をあげました。


(ゴクゴクゴクゴクゴク……ぶふぉっー)
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