挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
シュレディンガーのぬっこ 作者:Pー龍

第一章 ねこさんとおっさん

4/60

第四話 殺人未遂犯の告白

4月16日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。
「あぁこれこれ、そこの者。」

 なんでしょう、誰かしゃべってる人がいるみたいですね。
 エレベーターの外に出た途端に声が聞こえてきました。さて、声の主はどこに?
 これって俺に話しかけてきているんですかね。

「そうじゃ、お前さまのことよ。」

 きょろきょろしてみますが、人いませんよ。
 幻聴ですか? やばいですね。実の所、昨日から聞こえてきてましたけど、気にしないようにしてたんですよ。帰ったら病院に予約入れなきゃいけませんかね。
 やっぱりこういった場合精神科ですか? それとも心療内科? どう違うんでしょう?

 視線を下に降ろしていくと何やら視界に入って参りました。
 あっ、かわいらしい人形(全長50センチくらい)が二足歩行してこっちに来ますよ。よくできてますね。
『巻きますか? 巻きませんか?』的なお人形ってずいぶんお高いんでしょう?
 更にからくり仕掛けでドーンとお高くなりそうです。

「ここじゃ。」

 あら、人形がしゃべってましたか?
 人形じゃなくて新型のペ○パーくん? 小型ですけど? 女性型だけど? やわらか銀行さんもやりますねぇ。えらく声が滑らかになってますね。技術革新すごいなー(棒)。

「人形でもロボットでもないわ。わし、神様なんじゃぞ。えらいんだぞ。ちょおー、えらいんじゃからな。部下もいっぱいいるんじゃぞ。」

 自称神様(パッと見人形っぽい)がタイラな胸を張って頬を膨らましていらっしゃいます。
 こども好き(loveではない感じです)な俺はポケットの中に手を入れ、

「飴食べるか?」

 梅味の某有名キャンディ小〇ちゃんを差し出してみたところ、満面の笑みで、

「うむ、よき心がけじゃ。あーん。」

 手渡しのつもりだったんだけど、包装をめくって口に放り込んであげました。

「ん、んー、んっ、酸っぱいのじゃー。」
「でも美味いだろ。」
「うむ、まずくはない。でも、酸っぱいのじゃ。」
「じゃあな、迷子になるなよ。」

 俺はその自称神様の頭を撫でてから、かっこ良く立ち去ります。

「まっ待つのじゃ、待って、ちょっと待ってって。ちょ、わらわの話を聞かんか。」

 ふむ、良いでしょう。こども(自称神様)の頼みくらい聞いてあげようじゃないですか。

「なんでしょう、なんでもお聞きになってください。」
「あのな、エレベーターの中でな、何かガス的なヤツ、吹き出さんかったかのう?」
「あのバッグ誰かの忘れ物かと思ってたんですが、あなたのでしたか。持ってきましょうか。まだエレベーターここに止まってますし。」
「うぅ、まぁバッグはわらわのものなんじゃがの、そうじゃなくてじゃ、ガスの話なのじゃ。」
「えぇ。そういえばなんかアーモンドみたいな香りはしてましたかねぇ。」
「ふむふむ、そうか。なら実験の結果はやっぱりそっちじゃったか。うむ、賭けはわらわの勝ちじゃの。
 あれ? でも、お前さま死んでないよね? 
(この場合賭けはわらわの負け? なのかのぅ、やっちまったのかのぅ?)」
「えぇ、生きてますけど何か?」
「あのな、お前さまは、青酸ガスって知っておるかの?」
「はい。シアン化水素ですね。蒸気比重0.93です。」
「そうか、知っておるか。なら話が早いのぅ。あんな、あのバッグの中にな、とらでぃっしょなるっぽい由緒正しい感じの、シュレディンガーがな、作って、ガイガーカウンターが、あの……、ラジウムをな、なんちゃら崩壊で、それでピタゴ○装置でな、青酸ガスの……、発生する的……なのが……入っておって……」
「あぁ、シュレディンガーの猫ですか。」
「うむ。そう、それじゃ。わらわの弟のツッキーとスサオがな、面白いからやってみようって言うたんじゃ。」
「それ成功してたら、俺、いまごろ死んでますよね。」
「不死の猫がおるんじゃが(荒熊ジョニーゆう名前なんじゃ、知らんか?)、アイツならわらわのマブダチじゃからドッキリ仕掛けても笑うて許してくれそうじゃし、アイツ死んでも何回でも生き返るし、倫理的なアレもないし、なら試してみようってなったんじゃ。」
「でも、ジョニーさんじゃなく代わりに俺が乗ってきたってことですか?」
「うむ、そうなんじゃ。予期せぬ不可抗力じゃろ?」
「何が予期せぬ不可抗力なのでしょう? 何にも解決していませんよ。そんな笑顔で媚を売って来てもダメです。こっちは死ぬところだったんですから。いいえ、あなたにコロされるの間違いでしたか。…… そういえば、さっき賭けがどうとかおっしゃってたようですね。」
「それな、……あんな、……あぁ……、うぅ、……実験だけじゃつまらんてスサオが言いだしてな、でな、……それやったら賭けようってツッキーがな、言い出したような気がするんよ。で、2人は生きてるほうに賭けたんよ。んでな、それじゃ賭けが成立せんからってなって、わらわは死んでるほうに賭けたんよ。
 ツッキーとスサオがそそのかしたのじゃ。わらわのせいじゃないのじゃからな。ぜんぶ悪いのはあの2人なんじゃ~。」

 がきんちょ(自称神)は俺の前で土下座をしておりました。
小説下部に表示される≪小説家になろう 勝手にランキング≫のリンクを踏んでいただけると、結果的に読者が増えることとなり、作者が喜びます。どうかよろしくご協力くださいませ。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ