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シュレディンガーのぬっこ 作者:Pー龍

第四章 おっさんの冒険

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第三十二話 黄色いざる

4月18日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。
「今回、結構稼げましたんで、報酬はお金じゃなくても構いません。」
「そう言っていただけると助かります。今回のスパゲティモンスターさまからのご依頼なんですけど、ギルドに手数料が入るわけでもないので、正直お断りしようかどうしようかと思っていた案件でございます。今後のお付き合いの上からもお断りするのはまずいかもしれないというスタッフがおりまして、対応に苦慮しておりました。」
「では、貸し1つということで。」
「承知いたしました。いずれ、何らかの形でお返しいたしたいと思います。」
「そういえば、ハスターさまはお風呂に入ってらっしゃったと聞きましたが、もう営業してるんですか?」
「はい。地下温泉は午後2時よりの営業となっております。なんでしたらこれから――」
「では、これから……」
「お前さまよ、風呂入る前に、うどん片づけたらどうかのぅ。小麦粉ならの、わらわの2次元ポケットに何故か入っておるのじゃ。さぬきの夢とかゆうヤツなんじゃがのぅ。何で入っておるのかのぅ? これで手打ちうどん作ったらええんじゃなかろうかのぅ。」
「しかし、限定…」
「うどんこねて、粉まみれになってから、風呂入ればいいんじゃないかのぅ。まぁ、どうしても、お前さまが、スジャータさんのお乳が飲みたいと、仕事を放っておいてでも、まずはスジャータさんのおっぱいが飲みたいのじゃというのならば、無理にとまでは言わんがな。わらわ、おなかすいたのぅ。うどん、食べたいのぅ。お昼まだじゃったからなぁ。」
「あら、タケル様もやっぱり男性ですのね。」
「あははははっ、やだなぁ、ちみっ子さんや、仕事が大事に決まってるじゃないかぁ。」
「うむ、そうかや? なら今から屋上へ行こうかの。準備があるでのぅ。」

 はい。転移しました。

「まずはの、テント設営じゃ。重しをしっかりと付けとかんと、風で吹き飛ぶぞ。4本の脚の上にな、そうじゃ。そうやって乗せておけば吹き飛ばんのじゃ。長机を出すでの、そこへ並べるのじゃ。そうじゃな、それで良い。机の上をな、そこな布巾で拭いてくれんかのぅ。 うむ、きれいになったかの。暖房はいるかや? ストーブでも用意しようかのう。では、うどんの材料を並べるでな、粉と湯と塩くらいじゃがな。さて、まのうのヤツは今頃、何階におるかのぅ。タケルよ、ちょっとわらわ、まのうを拉致して来るでな、そこで手でも洗って待っておって欲しいのじゃ。すぐ帰って来るでな。あと、ストーブの火を付けておいてたもれ。」

 ちみっ子さん、どこかへ行ってしまいました。
 屋上は吹きさらしで寒いです。ストーブありがたい、ありがたい。火付けなきゃね。
 手洗い場? ちみっ子がそこでと言っていたところに、手水(ちょうず)(しゃ)がありますね。こんな用途に使ってもいいんでしょうか? 他にないし、しょうがないよね。

「タッケルぅ、待たせたのじゃ。まのう連れてきたのじゃ。まのうも手を洗うがよい。さすがにトイレ掃除をしておった手でうどんをこねるのは禁止なのじゃ。」
「はぁ、うどん? 手は洗いますけど。」
「タケルはな、この黄色い帽子を被るのじゃ。」

 ちみっ子さんは、俺の頭にプラスチックのザルをかぶせました。
 正面から俺の頭を観察しておられます。
 点検作業をしているご様子。何の点検?

「ふむ、ふむ。――うん。良しじゃな。」

 良しなんだそうです。何が?

「まのうよ、これからヤツを召喚してたもれ。」
「あぁ、はい。了解です。」

 まのうさんは、トイレ掃除の最中に呼び出されたのでしょうね。
 白いゴム長にゴムエプロン&ゴム手袋、頭にバンダナ、柄のついたタワシを片手に舞を踊り始めますた。
 俺は黄色いプラスチックのザルを頭にかぶった状態で正座させられております。

「(タケルよ、昨日の昼、食べたスパゲティを思い出しながら、願うのじゃ。スパゲティモンスターの召喚をのぅ。)」

 突然、白いガスが噴き出し、視界がゼロになりました。
 昨日のお昼は大変でしたね。たらこに明太子、梅、和風、納豆もあったっけ。あぁ、カルボナーラは俺が頼んだヤツですね。あの後、排水溝の彼方へと消えて逝きました。

「はじまったな。」

 ちみっ子さんのつぶやきです。
 白いガスの中でダイヤモンドダストのようにキラキラが光り始めますた。
 うっすら何かの姿が透けて見えているようです。
 幻想的な光景の中で白いガスがゆっくりと晴れていきます。
 そして……

 2つのミートボール(男性のゴールデンボール的な感じ)にスパゲティがかかったスパモンさんがあらわれました。
 ふわふわと空中浮遊をしておいでです。
 ちょっぴり酸っぱい匂いがするのは多分、儀式の最中に昨日のスパゲティを思いだした俺のせいだとおもわれます。

「ヒャッハー、スパモン、チィッース。」
「chi-issu」
「これから、わらわたちと一緒にうどん作りなのじゃ。」
「Udon Udon」

 スパモンさん、大喜びのご様子。
 粉の中で大暴れ。ちみっ子さんも大喜び
 まのうさんには一旦お帰り頂いて、トイレのお掃除続行をお願いします。
 いえいえ、そのお姿でうどん作りには参加させるわけにはいきませんよ。
 ダメなものはダメです。チッチさんに言いつけますよ。
 はい。素直にトイレ掃除しておきましょうね。確か時間制限もありましたよね。
 うどんはこの後、寝かせますから、その後で一緒に食べましょう。
 まのうさんの分もありますからね。
 俺?
 はい。粉まみれになりました。
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