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シュレディンガーのぬっこ 作者:Pー龍

第四章 おっさんの冒険

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第二十三話 バスタイム

4月16日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。
「ちみっ子さんや、つかぬ事をお伺いするんだがね。」
「うむ、くるしうない。なんでも聞いてたもれ。」
「さっきチッチさん謹製のちみっ子のトリセツを読んだんだが――」
「ほぅ、それで?」
「1人で風呂くらい入れるよな?」
「入れまてん。」
「またまたー、本当はもうお姉さんだし、入れるんだろ。」
「まだまだちみっ子なので。」
「ふーん、どうしよっか?」
「やむなしなのじゃ。くるしうない。お前さまが一緒に入って洗ってたもれ。」
「パッパ怒んない?」
「ばれなきゃ大丈夫?」
「ホントウデショウカ?」
「たぶん?」
「指切りできる?」
「うむ。よいぞ。しかし、切った指は氷で冷やして保存しておいてほしいのじゃ。」
「いやいやいや、切らない方向でお願いします。江戸時代の遊女式ではなく、現代のお子様指切りでどうかひとつ。それやっちゃうと、たぶん滅せられちゃうので。元も子もないって。あと、ちみっ子さんから、パッパに告げ口はナシの方向でおk?」
「合点承知の助平ジジイなのじゃ。『指きーりげんまん、嘘ついたら髪千本のーばす、指斬った』なのじゃ。」

 あれ? なんかチガワネ? 
 何かおかしい気がしますん。

「延ばすのは後頭部がいいかや? 前髪でもよいぞ。あそこの毛は勘弁なのじゃ。わらわまだ生えておらぬし、あれは髪じゃないでのぅ。」

 さぁ、お風呂に入りましょうか。
 お湯はいつもよりずいぶん少なめに溜めています。
 ちみっ子が溺れちゃうといけませんからね。

 お顔が隠れてるねー、ほらぁ、こんにちわぁ。
 はぁい、すっぽんぽんだねぇ。
 ちょっと待っててね、おじさんも服脱いじゃうから。
 そこは凝視(ぎょうし)しちゃダメなところだよー。せめてコソッと遠慮がちに見てみようか。
 お触りはご遠慮ください。――――Don’t touch me!
 寒いけど、いきなり浸かっちゃダメだよー。まずは身体にお湯を掛けようねー。
 お股はきちんと洗ってから湯船に浸かりましょう。
 お股は自分で洗おうねー。ほら色々と俺の立場が危なくなるからねー。
 お察しくださいですよぉー。
 身体がちゃんとあったまるまで浸かろうねぇ。
 もうあったまった? そうかなぁ? もうちょっとだけ浸からない?
 もういい? そうなの?
 じゃあ、身体洗おっか、えっ俺のひざの上にすわる? 椅子あるよ。冷たいから嫌?
 はぁい、バンザイしてみよっかぁ。はい、バンザーイ。――――おろしていいよー。
 お尻あげてねー。――――足の裏もきれいになった? 
 次はシャンプーだねー。シャンプーハット持ってきたんだっけ?
 自分でかぶれる? そっかー、エライね~。じゃぁいくよー。
 お湯掛けるよー。おメメしっかりつむっとこうねぇ。
 かゆいところはないですかぁ? 
 背中とお股? いやいや頭のことだよぉ。お股は無理だから。
 シャンプー流すからねぇ。またしっかりおメメつむっててね。
 次はリンスだよー。まだシャンプーハットかぶっとこうねぇ。取っちゃダメだよー。
 リンスインシャンプーにしろ? 
 うん、わかった。明日一緒に買いに行こうね。とりあえず、今日はリンスしておこうか。
 よーしっ、キレイになったよ。お風呂浸かろうね。

 一旦、ちみっ子を洗い終え、服を着替えさせて(着替え一式は2次元ポケット? から取り出していたようです)、俺はもう1回お風呂に入り直しです。身体洗ってないしね。

 風呂から出てくると、声が聞こえてきますた。ちみっ子が玄関先で誰かと何やら話しておりやす。

「ん? おらんぞ。」
「ママはどうかな?」
「母上とは別居中なのじゃ。」
「そっか。そしたら誰か大人の人はいるかなぁ?」
「タケルならば、今はお風呂なのじゃ。もうすぐ出てくるのじゃ。――――おぉ、いま出てきたのじゃ。タケルよ、お客様なのじゃ。わらわ、茶でも出さねばと思うたのじゃが、何せ勝手がわからぬので何のもてなしもせず、失礼しておるのじゃ。
 ――――上がったらどうかと言うたのじゃが、こやつめ、遠慮して上に上がろうとせぬ。あとはよろしく頼むのじゃ。」

「こんばんは。旭日新聞です。」
「間に合ってます。」
「今なら、1月分無料にしますんで、石鹸粉もおつけしますよ。」
「うち、液体洗剤使ってますから。」
「そんなこといわずに、助けると思ってお願いしますよ。そうだっ、特別に6ヶ月無料でいいですから。よし、おまけにビール券つけましょう。お米券の方がいいですか?」
「ゴメンナサイ。見ず知らずのおっさんを助ける趣味は無いのです。サヨウナラ。(ドア閉めー)」
「(ドアの隙間に靴ストッパー)注文頂かないと帰れないんですよー。」
「日付を間違えるような新聞はいりません。警察に電話――――」
「ありがとうございましたー。」


「あれ、お客様は帰ってしもうたのかや?」
「アレはお客様ではないのです。」
「そうなのかや?」
「新聞勧誘といいます。アレと消防署の方から来た人と、N○Kの集金人はお客様ではないので、お茶は出さないでください。」
「うむ、承知したのじゃ。わらわ早速(さっそく)一つ学んだのぅ。」
「追い返すスキルはまた後日身につけましょうね。
 ――――では、これからお茶の入れ方を教えますね。」
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