挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
シュレディンガーのぬっこ 作者:Pー龍

第四章 おっさんの冒険

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

20/60

第十九話 夢の途中

4月16日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。
 ちみっ子は、電車の中、あれからずっと寝っぱなしでございました。
 ほっぺたをツンツンつついてみたくなるのは、これってもう不可抗力だよねぇ。
 おでんと幼女のほっぺたなら、幼女のほっぺたを選ぶ。 俺は、そんな男だ。
 あっ、JKに見られた? 大丈夫? ばれてない?

 その後、JKの姿がなくなっているのを詳細に、念入りに、慎重に、しっかりと確認したのち、絶賛御昼寝中のちみっ子をおんぶして、電車を乗り換え、乗り換え、乗り換え… あのぅ、そろそろ起きてもいいんですよ。もう最寄駅に着いちゃいますけど。

『あの電車は大きいのじゃぁ、アレわらわのなのじゃ。――いかん、いかんぞっ、キングボ○ビ―がやってくるのじゃー。タケル、タケルぅ。早く、早くサイコロを、サイコロをふるのじゃ……あぁああ、6が出ちゃったから、キングオブ深夜バスはかた号乗車なのじゃ。お前さまは、ほんに運がないのぅ。わらわがついておるというのにどうしてじゃろうのぅ? 次は、わらわが振るからの。それはそうと、ほれ、早くせねば、乗り遅れてしまうぞっ。バスが出てしまうぞ、急げぇ、急ぐのじゃぁ、走るのじゃぁ――むにゃむにゃむにゃ』
「もう降りる駅なんですけどねぇ。――――ほれ、早くしないと降り遅れてしまうぞっ。」

 返事がない。ただの爆睡中のようだ。
 仕方ないので、またおんぶです。
 最寄りの駅から俺の借りてるアパートまで歩いておおよそ8分くらいですかねぇ。
 いつもは駅前の本屋を覗いてから帰るんですが、今日は余分な荷物があるので(背中にね)寄り道はなしです。
 ちみっ子はどうやらいま、ブルーメッツ高知号に乗っているようですね。博多から東京までのルートは? ほぅ、転移しちゃってますかね。

「あれ、遍路はせんでもええのかのぅ? レンタカー屋はどこなのじゃ? うどんは? うどんは食べれるのかや?」

 背中の荷物が、暴れはじめたご様子です。何か言っておりますね。あんまり暴れると、落ちますよ。むしろ落としますよ。
 あと、さすがにこれ、起きてるよね。

「なぁ、目、覚めたか?」
「ん? タケルか。 わらわ、寝てなどおらんぞ。何を言っておるのじゃ?」
「そのヨダレはどうした?」
「さっきな、夢でまんじゅう早食い選手権をしておってのぅ。わらわが勝ったのじゃ。優勝なのじゃ。」
「ほー、夢で?」
「うむ。寝ておらぬぞ。」

 突っ込まないのがルールです。

「のぅ、お前さまよ、ここはどこなのじゃ?」
「ちみっ子がこれからしばらくの間、暮らすところですよ。」
「ほぅ、このいい感じにボロッちいアパートが、お前さまの住処(すみか)なのじゃな。ふむふむ、ほっほー。なるほどのぅ。お前さまよ、キョウ○さんはどこにおるのじゃ? 無論、犬の名前はソウイチロ○なのじゃよなぁ?」
「キョ○コさんも○ウイチロウさんもここにはいません。朱美さんって名前の人は6号室にいるみたいですけどね。年金暮らしのお婆さんですけど。」
「ふむ、そうなのかや? わらわ、ソウ○チロウに会ったら、確認したきことがあったんじゃけどのぅ。あの眼はどうなっておるのじゃろうのぅ?」
「俺の部屋、1号室だから。ココね。――狭いけど、どうぞ中へお入りください。」
「うむ。わらわ、少し準備があるでのぅ、お前さまは先に中へ入って待っておってよいぞ。」

 準備? 何の?
 ちみっ子は空中から色々取り出し始めましたよ。
 鋏? 和紙? 木の枝?
 あれは、木製の箱のようですねぇ。
 何やら側面に黒く文字が書いてありますよ。
 ――――『賽銭箱(さいせんばこ)
 あー、なるほど、なるほど。

「なぁ、ちみっ子よ、その手のものを勝手に設置するのは、色々と拙い気がするんだが。」
「ん? その辺は神様パワーでどうにかしておくのじゃ。どうにでもなるのじゃ。お前さまは、中へ入って待っておってよいというに。」
「見てていいか?」
「ふむ、まぁ良いかの。」

 結局、俺が、(ほこら)注連縄(しめなわ)賽銭箱(さいせんばこ)鳥居(とりい)といった大物の他、紙垂(しで)(さかき)三方(さんぼう)土器(カワラケ)といった細々したものを並べていまする。

「ご神体はいいのか? よく鏡とか丸い石とか奥に祀ってるの見るんだけど。」
「ほれホレほれ、わらわ、ここにおるじゃろ? わらわのための祠じゃよって、ご神体はわらわ自身なのじゃ。」
「ふーん。あとさ、米とか果物とか、そういったのは並べなくていいのか?」
「お前さまがな、わらわの前に食事&おやつを毎日用意してたもれ。神饌(しんせん)はあったらあったで、まぁ気分はええんじゃけんど、所詮飾りモノじゃでのぅ。意味が無いとまでは言わんが、祭る者の気持ち次第じゃな。――おぉ、できたのぅ。あとはコレとコレを置けば完成なのじゃ。」

 ちみっ子は、少しだけ見覚えのある半魚人の置物を2体取り出しました。
 祠の手前の左右に並べ置けばよいそうです。
 コレ、ギルドのメモ帳に印刷されていたヤツだよね。グロ80%のアレ。

 なるほど、狛犬として有能かもしれません。
小説下部に表示される≪小説家になろう 勝手にランキング≫のリンクを踏んでいただけると、結果的に読者が増えることとなり、作者が喜びます。どうかよろしくご協力くださいませ。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ