挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
シュレディンガーのぬっこ 作者:Pー龍

第三章 ギルドとおっさん

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

17/60

第十六話 左手は添えるだけ

4月16日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。
「わらわ、そんなハナシ聞いてないぞよ。」
「はい、言ってませんから。」

 チッチさん、してやったり感たっぷりのスマイル。
 他人事ではないので、素直に共感できませぬ。
 いや、ちみっ子には頑張ってどうにか抵抗して欲しい。
 背中のぜんまいなら、いくらでも巻いてやるから。
 あぁ、無かったんだっけ? 電池は何を使えば良かったんだっけ?
 マンガンはダメ? アルカリ電池? 水素イオン? リチウムイオン?

「まぁ、別にかまわんけどな。」

 おい、そうじゃないだろ。――――違うよー、そうじゃないよぉ。そこは断っていこうよ。ほらぁ、もっと前に出て、前に出て、どんどん前に出て、強く拒否っていかなきゃ。来いよ、来いよ、さぁ、サァッ、
 ――――いかなきゃ。ダメだよー、そりゃ、ないだろぅ――――ほらぁ、あきらめたらそこで試合終了だよぉ。まだ間に合うって。ほらっ、もっと気合い入れてぇ――――

「タケル様には、期待していますので、よろしく躾けてくださいませ(ニッコリ)。――――オヒルネ様のトリセツがこちらになります。取扱上の注意的アレやコレやの他、どのような理由があろうとも今後返品が不可である旨、リコールはまるっきりお受けしてない旨。もちろん初期不良による交換もお受けできません。さらに初期1年間における補償内容ですとか、あるあるQ&A、カスタマーコールサービスの連絡先(わたくしの携帯番号)なども記してありますのでどうかご活用くださいませ。あと、ワタクシは大丈夫だと心より信じておりますけれど……くれぐれもオヒルネ様にはお手を付け遊ばさぬようご注意くださいませね。」
「付けません。これ、外角低めのワイルドピッチでパスボールじゃないですか。――――参考までにお聞きしますが、もし付けちゃったら? モチロン あくまでも参考のためです。」
「オヒルネ様のお父上様かお母上様の何れかによって滅せられます。過去までさかのぼってスッキリさっぱり、まるっと歴史的に存在そのものが無かったことになりますので、充分お気を付け下さいませ。どちらかといえば、お父上様のほうに、より気を付けいただきたいですね。ちょっとした誤解であってもひまわりの一輪挿し事件が再び……ゲフンゲフン。」
「誰か滅せられたの? 滅せられちゃったんですか?」
「えっっと、何の話してましたっけ? あら、そうだ。忘れてました。今回、特別に着手金をご用意してあります。通常はこういったことはないのですが、オヒルネ様のご教育に関しまして、係る経費もございましょう? ご負担をかけてしまうことになっては申し訳ございませんから、1月分の報酬の半金ということで、50万円ご用意させていただきました。現金でお渡しすることになりますがよろしいでしょうか?」
「――――はい。」

 誰が滅せられたの? その人何やったの?

「どうぞお納めください。」

 うわぁ、50万もらっちゃった。いいの? これ? 
 うわぁい。何買おうかな? 大型液晶買っちゃう? 買っちゃおうか?
 どうしよっかなぁ? いやいや、これ、ちみっ子対策費用なんだっけ。

「タケル様への本日のお仕事紹介は以上となりますが、何かご質問などございますか?」
「はぁ、特には……――あぁ、えぇっとですねぇ、この建物から出るにはどうすればいいんでしょう? 入って来るときもなんですけど。」
「タケル様は所長に案内されて入ってこられたんでしたっけ。」
「所長……あぁ、はい。」
「人間の方は、マンホールから入っていただくか、転移術をマスターしていただくことになっております。ただ、タケル様の場合ですと、今後1年間につきましては、オヒルネ様をお預けしますので、オヒルネ様の転移術で入って来られればよろしいかと。転移術につきましては今後、追々ということで、習得なされてはいかがでしょうか。」
「できるんですか?」
「さぁ、どうでしょう? わたくしには、解りかねます。他にご質問は?」
「はぁ……いえ、大丈夫です。」
「はい。では、本日はお時間を頂き、ありがとうございました。次回は1週間以内の納品となっております。その際に新しいお仕事をご紹介させていただきます。当ギルドは年中無休24時間営業ですので、納品の際は時間等お気になさらず、お気軽にお立ち寄りください。それと、できましたら、次回納品の折に年金手帳や社会保障番号、マイナンバー等のわかる書類をご持参くださいませ。」
「はぁ、わかりました。失礼します。」
「じゃぁのぅ、チッチ。わらわ、これからタケルんちへ行くのじゃぁー。たっのしみじゃのう。のぅ、タケルっ、今夜は寝かせぬぞ。オールじゃオール。」
「やかましぃ。さっさと帰るぞ。子どもは夜9時就寝です。チッチさん、ありがとうございました。」
「うそじゃろ? 深夜アニメどうするんじゃ?」
「見たけりゃ録画しろよ。録画装置くらい俺の家にあるから。」
「某掲示板で実況できぬではないか。全国のナカーマ達(大きいお友達)と魂の共感し合うあの熱いヒトトキが過ごせぬのかや?」
「おーい、オヒルネ様はお昼何食べたい? おなかすいちゃったなぁ。」
「そうか、うむ。対策を考えねば……」
「なぁ、ココからお前の転移術でちょちょっとビルの外へ出れる?」
「うむ、了解じゃ。ほれ。これで良いかの? ということはネトゲの深夜イベントはどうすれば良いのじゃ?」
「ラーメンでいいかぁ? 迷子にならないように手つないどくぞ。」
「懐石料理を所望する。」
小説下部に表示される≪小説家になろう 勝手にランキング≫のリンクを踏んでいただけると、結果的に読者が増えることとなり、作者が喜びます。どうかよろしくご協力くださいませ。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ