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シュレディンガーのぬっこ 作者:Pー龍

第三章 ギルドとおっさん

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第十一話 入会申し込み

4月16日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。
「のぅチッチ、アレどこにあるのかのぅ、アレじゃ、アレはここじゃったかのぅ?」
「オヒルネ様、アレでは何のことやら、わかりません。所長とのお話はできましたか?」

 いま、幼女は受付カウンターの峠を登り越え、その奥で何やら捜索中です。
 せめて靴は脱いだらどうなのかなぁ。
 ちな、チッチさん? と云うのはお局様のことのようですよ。

「ジョニーならさっき会ってきたぞ。アレなんじゃったかのぅ、わらわの連れがそこにおるじゃろ? さっきコヤツのギルドへの採用が決まったのじゃ。じゃからしてじゃ、アレがとうとう必要になったのじゃ。」
「これでしょうか?」
「うむ、これじゃ、さすがじゃのう、チッチは。お前さまよ、ここな用紙にな、ほれ、ココとかココとかじゃ、まぁ適当でええから記入せよ。ギルドカードっつうのかや? アレ作るからな、よろしくなのじゃ。」

 あぁ、なんかそうゆうお約束ありますよね。
 いいですよ。書きましょう。

「わかりました。あの、忘れないうちに……あの、チッチさんとお呼びしてもよろしいんでしょうか。」
「はい、構いませんよ。」
「これ、履歴書です。」
「あらあら、これはどうも、ご丁寧に、ありがとうございます。こちらの入会申込書ですが、このですね、赤い太枠で囲まれた部分にご記入ください。」
「わかりました。――このレベルとかステータスとかスキルとかって欄はどうしましょう?」
「ふいんきなのじゃ。貸せわらわが書いてやる。」

 レベル→1 攻撃力→15(80) 素早さ→6(50) 
 防御力→65 賢さ→92 体力→12(88) 魔力 39 
 スキル→ボケLv1、突っ込みLv3、※※※※※※※※※、※※※※※※※※※

「これでどうじゃ?」
「どうじゃって云われても?」
「お前さまは、こう見えて知能は高いのじゃ。危機回避能力もあるのじゃ。じゃがの、おっさんじゃからの、力とか素早さとかはしょっぱいのじゃ。でもな、実は夜の体力はすごいのじゃ。そうゆうことにしておいたのじゃ。」
「このスキルのボケと突っ込みはどうコメントすればいいんでしょうか?」
「まだまだレベルが足りておらぬのじゃ。要修行なのじゃ。ガンバなのじゃ。大阪なのじゃ。カモーン。」
「面白くないので、突っ込みませんよ。――――で、この※は何なんですか?」
「チッ、そうゆうのあったほうがいいじゃろう? なんとのぅ隠された力がな、いざピンチの時が来ればの、追い込まれて追い込まれてどうしようもなくなっての、もうここまでかってなって、三途の川が見えたりしての、おじいちゃんが向こう岸で云うんじゃ、『お前にはまだやらねばならぬことがあるじゃろう』てきなことを云うんじゃ。それでな、そこまで引っ張って引っ張って、ギリのギリまで引っ張りまわしての、ようやくここで明かされる秘密のスキルてきなかんじ? 必殺技? なのじゃ。」
「はぁ、厨二乙。」
「わらわのサービスじゃて、遠慮せずともよいわ。」
「――――すみません、この紹介者というのは……」
「あぁ、お前さまよ。そこはわらわの名前を書いておくが良いのじゃ。」
「俺、ちみっ子のちゃんとした名前知らないんだけど。オヒルネ様とかでいいのか?」
「うむ、それでもいいじゃろう。――――のう? チッチよ。」
「構いませんよ。チッチって書いてくださっても構いませんけど。」
「ダメなのじゃ。わらわの名前を書いてたもれ。そこは譲れない願いなのじゃ。魔法騎士なのじゃ。」
「(突っ込まないって言ったでしょ。期待した顔して待ってますが、)
 チッチさん、これ何かあるんですか?」
「インセンティブなのじゃ。ご褒美なのじゃ。」
「そこの欄に記入がある場合には、紹介者の方にインセンティブ報酬が支払われることになっているんです。」
「ふーん、じゃぁ空欄で。」
「駄目なのじゃぁ。そこはわらわの名前を書くのじゃ。」
 ちみっ子が駄々をこね始めたのでしょうがなしに紹介者の欄に『ちみっ子』と書いときました。
「なぁ、チッチよ。これわらわのことじゃからな、インセンティブちゃんと貰えるよなぁ?」
「さぁ、どうでしょう。お兄様に聞いてみませんと。」
「カネッチには、わらわのほうからちゃんと話を通しておくのじゃ。」

 どうやらカネッチさんとやらが、まだ上のポストにいらっしゃるようですね。
 カネッチさんはチッチさんのお兄さんっとメモしときますね。
 さっき頂いたメモ帳の出番はここでしたか。
 組織構造なんかも追々教えてもらわないといけません。
 今の所、きちんとしたフルネームを教えていただいたのは猫さんだけなんですけどね。『荒熊ジョニー』さんでしたっけ、猫さんなのに荒ぶる熊さんなんて、チャーミングなお名前です。

「それでは、このデータを基にギルドカードを発行します。発行までにお時間を少し頂きますので、その間は、このビルの中にある私どもの施設をご見学に回られたらいかがでしょう。オヒルネ様、ご案内いただけますか?」
「うむ、わらわにまかせよ。オーナー自らが案内してくれようぞ。」
「オーナー?」
「うむ、わらわ、このビルのオーナーじゃもの。ちな、この会社の社長もわらわなんじゃぞ。」
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