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シュレディンガーのぬっこ 作者:Pー龍

第三章 ギルドとおっさん

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第十話 不死身のジョニー

4月16日改稿 改稿後は縦書きビューワー推奨ですが、横書きで見たところで問題は無いはず。スマホは相変わらず見づらいかもしれません。
「あれ? ジョニーいないのぅ。」
「――あれ、あれはジョニーさんじゃないんですかね。ほら水槽の中にいる…」
「おぉぅ、ジョニーは水浴び中じゃったか。これは失礼したのぅ。しょうがないのじゃ、あらためようぞ。お前さまよ、タイミングが悪かったようじゃ。ちょっとギルドの中でも案内し……」
「助けなくていいんですか? 初期対応が大事だって、消防署の人が……」
「何をじゃ?」
「ジョニーさん溺れてますって。このままじゃ、やばいですよ。」
「はぁん、お前さまよ、ジョニーが死ぬものかや。云うたじゃろ、ジョニーは不死身なのじゃ。不死身のジョニーは溺れたくらいで簡単に死なんのじゃ。あれはな、魚が大好きな(オトコ)じゃから、一緒に泳いでおるんじゃろう。」

 泳いでますか? おなかを浮かべて? 背泳ぎ? 息してませんよ。
 本当に大丈夫なんですかね? 死んでない? ホント?
 あっ、目が動いた。目が合った。
 どうも、こんにちは。昨日はお世話になりました。
 ちょっと手を振ってみる。
 あっしっぽ振ってくれてますね。水の中は重いでしょうに。無理しなくていいですよ。

「ほれ、お前さまよ、行くぞ。
 おぉいっ、ジョニー、10分後くらいにまた来るからのぅ。」

 ジョニーさんのお手々が水槽の上に挙がって振られています。
 あぁ、良かった。ジョニーさんは、生きてました。
 その後、幼女に連れられてギルド内についての案内とレクチャーを受けますた。

 よくあるギルド……? いやそうそうギルドなんてありませんよね。何を言っているんでしょうか。
 ――――ではなくて、ここのギルド? はよくあるマンガ喫茶とかネットカフェ的なものだと思ったほうがいいようです。
 アレ? ギルドってそうゆうもの?
 ギルド内専用のレンタルDVDもあります。
 各種ゲームハードも貸し出しておりました。レトロ系ハードもあります。モチロン、ソフトも最新の物も含めて泣きゲーからクソゲーまで色々と充実してます。
 アレな感じの個室がずらっと並んでいます。
 空き部屋を見せてもらいましたが、フツウです。普通の充実したネカフェ?
 内線電話でカレーの注文もできます。
 ここがギルドなんですか? 何ギルド? ゲーマー?
 ――――冒険者ギルド? ほーん、それで?
 職務内容は? 
 ――――採取、収集、交渉、討伐、よろずカスタマーサービス?
 で、福利厚生は?
 ――――地下に温泉保養施設? それに治療施設? 4階には簡易宿泊所? 5階が資料室? 屋上に礼拝所? 全宗教対応? 1階に訓練所? 武器の無償レンタル? 2階には貸倉庫? 海外出張の際には観光日程付き? 年1回の慰安旅行? 各種社会保障付き?
 ほーん、ええやないの。
 で、一番大事なコレは? お金はどうなんや?
 ――――最低日給保障? 8,000円? 天井なし? 頑張った分だけ稼げる?
 後半はなんかどことのう、ブラック臭がするセリフやなぁ。月給制やないんか?
 そうか、やっぱりなぁ。そこはまぁしょうがないか、ガマン出来る。
 交通費はどないや? 必要経費は? ちゃんと出るんか?
 ――――ほう、申請さえすればええんやな。後でやっぱりこれはアカンゆうて事務の女の子に突き返されるゆうようなことはない思うてええんか? ええんやな? おっちゃん信じるで?
 休業補償なんかはあるんか? どうせ危ないこともあるんやろ?
 ――――死んでなかったら、ギルド内医療施設で4時間あればほぼ完全治療?
 せやけど、ギルドまで来れんようなこともあるんちゃうん。そないな時はどうなんや?
 ――――公傷制度ゆうのがあるんか? 審査? 審査次第やけど、最低日給が出るんか? 丸々出るんか? 最長半年なんやな? それは180日分出るゆうことでええんやな?

 どうやら、総合的に見てパターン=ホワイトな職場のようです。
 後は、社内の人間関係と将来性が気になるところですねぇ。

「お前さまよ、そろそろジョニーのトコロへ戻るとするのじゃ。」
「おぅ、忘れてました。つい、夢中になってしまいましたよ。」
「ジョニーおるか? 戻ってきたぞ。」

 所長室の中、所長用デスクの椅子の上に猫さん直立していらっしゃいます。
 あいかわらず、新人OLさんは安らかな眠りについておられるようですね。

「さぁジョニー、わらわの会心の土下座を受けるがいいわ。」

 幼女はお約束の土下座をかましました。
 猫さんは理由が分かっておられぬご様子。

「あのな、ここな男がな、昨日ジョニーに会いに来たんよ。ギルドの採用面接受けに来たらしいんよ。そこへな、シュレディンガーの、あのな、猫でな、死にかけて、全部わらわのせいでな、そいでもって、さっきまで足止めされてて、それもな、わらわのせいでな、ここな男はちっとも悪ないんよ。これでええんよなぁ、お前さまよ。
 シュレディンガーの動画も、あとでギルドのみんなにも見せて構わぬかや?」
「動画はダメ。」
「(ガーン)」
「履歴書とか持ってきてますけど、どうしましょう?」
「ジョニーに渡したら、どっか失くすから、わらわが預かるのじゃ。」
「あとで、受付の方に渡しておきます。」
「わらわが受付にわたすぞっ、ほれっ、ほれ出すのじゃ、わらわがわたすのじゃ。
 それでなジョニー、採用で構わぬよなぁ。」

 猫さまが両腕(両前脚?)を使って○印を造っていらっしゃいます。

 採用決定らしいです。 
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