「それでよ、そん時の佐藤の顔がマジで面白いんだよ!」
俺は、自室にて友達二人と俺で酒を交わして楽しんでいた。
その日は丁度大学の入学式の日だったため、仲の良い友達二人を誘ったという事だ。
部屋には既に楽しい雰囲気が満ちていた。
友達二人も酔っ払い、互いの持ち得るだけの笑い話や体験談などを語っていた。
「佐藤はいつもんときの顔も面白かったよな!」
「バカ! それ言っちゃうと佐藤ここまで走ってくるぜ!」
「ありえないから! はははっ!」
そのうちに、酒とつまみが足りなくなり、友達の一人が近くのコンビニへ買いに行く事になった。
「んじゃ、とりあえずつまみは裂きイカ優先! 無かったらつまみに合うもんな!」
「りょーかいりょーかい。じゃ行ってくるわ!」
一人欠けてしまったが、俺はもう一人の友達と話し続けた。
「お前、あん時はほんと焦っただろ!」
「そりゃもちろん……死ぬかと思ったぜ!」
高校時代の思い出や、他愛の無い話などを続けているうちに、買出しに行った友達が帰ってきた。
俺が家の玄関を開けると、そこには少し顔色を悪くした友人が立っていた。
しかし買い物袋を見る限り、買い物はしっかりしてきたようだ。
「どうした? お前。顔色悪いぜ?」
「いや……何でもねぇよ。ちょっと飲みすぎたかな……?」
俺が聞くと、友達は少し無理をして言った。
その後自室に戻っても、買出しに行った友達は顔色を悪くしたままだった。
「お前マジどうした? 吐き気でもすんのか?」
「そうだぜ。気持ち悪くなったら吐いたほうが楽だぜ!」
俺たち二人で言葉をかけても、そいつは黙ったままだった。
さすがに心配になった俺らはそいつを家に帰そうと考えた。
すると、そいつは血相を変えていきなりこう言った。
「外に出るなっ!!」
いい加減妙な感じがしたので、俺は友達と二人で問い詰める事にした。
「何があったんだよ? 何で外に出ちゃいけないんだ?」
「そうだぜ。トイレなら貸すけど、寝床は貸せないぜ?」
すると、そいつは重い口をついに開き、こう言った。
「……えないのかよ」
「はっ?」
友達も俺も聞き取れなかったので、聞きなおした。
するとあいつは顔を真っ青にして怒鳴った。
「お前ら聞こえないのかよ!!」
「は? 何がだよ?」
「さっきから聞こえる足音がだよ!! お前らのすぐ後ろから聞こえる!! 外に出たときに……ずっとついてきたんだ!!」
俺も友達も背後は振り向けなかったが、
真っ青になった友達が最後に悲鳴を上げたため、
後ろに何がいたのかは多分……分かった気がする。
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