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痛船

翌朝、新造船が停泊している日立港に向かった

 共は護衛十人ほどと、歩美であった

 春・エリリ・トゥルルは歩美に遠慮したのである

 

 途中、188柱が奉られている御岩神社に参拝して

 御岩神社は茨城城からみて鬼門に当たるため鬼門封じとして、手厚く保護されていた

 近くには銅山があり山奥なれども栄えていたのだ

 

 日立港で目にした望楼型天守の乗った双胴船は確かに大和より大きく船首は鋭く尖り、推進力となる水車も大きくなっていたのである

 

 そして、歩美が言っていた装飾は美少女の絵や彫金が施されていたのである❤

 完全に龍之介好みであった

 そして、日の丸の旗も派手であった

 白地ではなく金糸の下地に(あか)の日の丸

 

 「…この旗も歩美が?」

 

 「いえ、この旗は帝からの贈り物!帝から聞いておりませんでしたか?派手好きの龍之介へ!と、」

 

 「有難い して、武装は?」

 

 「改良型アームストロング砲が両脇に10砲ずつ、船首に4砲、天守2階に2砲、ガトリング砲が8砲これは移動式になっております」

 

 「素晴らしいできではないか」

 

 「はい、私も乗りたいと…しかし、まだ虎之助は若輩…次の機会にと我慢致します」

 

 「すまぬな」

 

 龍之介は他の船も確かめ、その日は大子温泉で一泊したのであった

 

 翌朝、茨城城に帰って

 

 「虎之助!手合わせをするぞ」

 

 「はい!父上」

 木刀を手にする二人

 

 「えいやー」

 虎之助の一撃は素早く重かった!

 

 油断していた龍之介が危うく一本取られそうだったのを防ぎきり、正眼の構えをとったのである

 龍之介が正眼の構えを取るのは珍しかったのだ!

 

 虎之助の2撃目は突きであった!これを龍之介は横に凪ぎ祓い、虎之助の頭上ギリギリで止めたのであった

 

 「強くなったな!虎之助!」

 

 「は!柳生宗矩の他、鹿島神道流・香取神道流から毎日稽古を積んでおります!」

 

 「若くしてその剣裁き、征夷大将軍の名には恥じぬぞ 立派だ!」

 

 「ありがとうございます」

 

 「これで安心して、出発出切るぞ」

 

 「早い出発ですね」

 

 「世界の情勢は刻一刻と変わっているから急がねばならぬのだ カリブ海は押え、スペイン艦隊も撃破したが安心は出来ぬでな!」

 

 「心からお帰りをお待ちしております!日本国は私におまかせください」

 

 「では、寄らねばならぬとこもあるから、行ってくる!」

 

 龍之介は春・エリリ・トゥルルを連れて、日立港から出発したのだ…ハワイに向けてではなく松前城に向かったのであった

 

 

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