龍之介艦隊
龍之介艦隊は、大西洋岸を目指して大型蒸気機関鉄甲船5隻で出発した
双胴船の為揺れは少ないほうであったが、船旅が初のトゥルルは船室で横になって休んでいた…
「気持ち悪い……うぇ~」
「大丈夫?」
エリリが看病をしていた
薬師もいたので漢方薬を飲んで横になりただ慣れるのを待った
春は相変わらず龍之介を見ていた…ストーカー的に
エリリは西洋から船旅で日本に来たから慣れていたし、春はくノ一で平気であった
くノ一だから平気なのか?…
目指すはオルノス岬であった リマ港からオルノス岬まで沿岸航行を続けたのだ
心配していた氷山にも当たらず無事オルノス岬を越してドレーク海峡からフォークランド諸島に出たので一晩停泊して休んだのである約一ヶ月を過ぎようとしていた
再び出発
大西洋岸にでたのである
スペイン艦隊と出くわすのは赤道付近と睨んでいた龍之介
何もなく、アマゾン川近くのベレンにたどり着いた
ベレンに砦を築く為、駐留したのだ
政宗が大西洋岸に来るならこの辺りに出るだろうと考えていたのだ
大木があったため砦作りは迅速に進んだのである
砦建設と水と食糧を補給…見慣れない生き物を捕まえ燻製にしたもの…味は不評であった…
とで、2週間滞在した
ベレン砦には日の丸の旗を立てた
守備兵は置かず砦を離れたのである
目指すはカリブ海入口トリニダード島であった
この島を城塞化しようと考えていたのだ
しかし、ギアナ辺りを航行中西に蒸気船らしき煙が見えたのだ!
考えたのは明らかに敵襲である!
ベレンで補給している間に、スペインに動きを察知されたらしい
スペイン艦隊にも蒸気機関が?と、龍之介が考えたが望遠鏡で見るとやはり蒸気船…
日本国から言えば旧式となるフスタ船・ガレオン船を中心にする艦隊であったのだ
スペイン艦隊は蒸気船の量産までにはいっていなかったようである
しかも、有り得ない光景を目にした龍之介…
ポルトガルの船も一緒だったのだ!
約100隻の大艦隊…
龍之介艦隊は現在5隻…大半を太平洋に置いてきたからだ
艦隊決戦は始まろうとしていた