リマ港城塞化と龍之介のオタク
リマは南米大陸の拠点として城塞港化が進められていた
最初は木柵と土塁を作りイスパニアからの侵攻に攻撃に注意しながらであった
しかし、侵攻してくる気配はなかったのである
リマ・パナマ・カルフォルニアの間を週一便の連絡船を出して連絡をしあっていたのである
パナマにリマの奪還が伝えられると、パナマからインカ人が城塞の協力に来てくれたのである
これにより石積城壁が作り始められ、半年で城塞と呼べるようになったのである
リマの城塞港化に一定の目処がたってから、インカ帝国の生き残りがいるビルガンバに接触を試みることにしたのだ
「ビルガンバに行こうと思う 兵は我が部隊の三八式歩兵銃部隊500とガトリング砲3機、山道になると先程インカ人が教えてくれたので、アームストロング砲は置いていく」
「私たちも着いていきます」
春とエリリである
「危険度は高いぞ!」
「関白殿下、私の夜伽よりは危険ではありませんわ」
「私は関白殿下の命狙う刺客!逃すつもりはありません!だから、離れません!」
「もう、その設定は良いから…(笑)お前達が私を殺すつもりがないのはわかっているよ、むしろ守ってくれているだろ」
「そんな事はありませんわ 毎日、屋根裏から見つめているのは隙を探すためです」
春はストーカーになっていた
エリリは春の行動にドン引きした
「まぁ~良い!ただし着いてくるなら南蛮胴具足に着替えなさい エリリの胸ばかり守っているような具足ではイスパニアに出くわしたら鉄砲の餌食だ…春は鎖帷子しっかり対銃撃戦用の着込んでいるな?」
鎖帷子は現世の実験で、あのトカレフの弾を食い止めた実績もあるのを龍之介は知っており、春用に春が元々着用していた鎖帷子より、頑丈なのを作らせていたのだ
「関白殿下が着ろって言うから来ていますが…何故に服はメイド服と言うやたらヒラヒラ付いてる服なんですか?」
「それは、私の好みだ(笑)」
春はメイド服を着て中に鎖帷子を着用していたのだ
龍之介が春に
「私の新しい甲冑を持ってくるよう言ってくれ」
春が小姓に持ってこさせたのだ
小姓が箱から出す甲冑を見てみんな黙る…
口を開けて絶句する
形は今までと同じ南蛮胴具足…しかし…
南蛮胴には、美少女が描かれていた…
龍之介監修のもと平成の深夜アニメ的な絵が狩野派の絵師に描かせた美少女…青髪の短髪美少女で小さなツノがあり「鬼?」そして、メイド服を着ながら巨大な鎖分銅の武器を持つ美少女…それは…レ⚪?であったのだ
さらに、兜の前立ても「萌」の一字から美少女キャラクターに変わっていたのだ…
それは、上杉謙信の不動明王の前立てのような彫金師に細かく細工された前立て
髪にはピンクゴールドがあしらわれていた…ラ⚪?であった
背中には金の一字で「萌」その下に「MOE」と書かれていた
春が
「関白殿下…この美少女には意味が?」
「いや、ない!ただの好みだ(笑)」
エリリ
「英語でMOEには意味は?」
「ない!遊び心だ(笑)」
龍之介の痛い甲冑を作ったのだ…
この甲冑の絵師は後に「萌絵派」と言う派が生まれる、「萌爛漫美少女屏風」なる物を書き上げ後の世で日本の国宝に指定されるのであった
また、彫金師も新たな境地を開き、国宝になる「美少女彫り鍔」なる物を作り上げるのである
この龍之介の「萌美少女塗南蛮胴具足」も後の世で国宝になるのであった
春とエリリは
「関白殿下の頭の中が不思議でなりません!」
と、少し頭痛をもよおしながら言う
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浄瑠璃鏡と呼ぶタブレットPCで、龍之介の様子を見ていた閻魔ちゃんが、一人ばか笑いをしていた…
「あははははははははは!バカじゃないの龍之介ちゃんは!痛車ならぬ痛鎧ね!あははははははははは!」
龍之介の所から戻っていた司録は黙っていた…
出張先から戻っていた司命もいた
「司録ちゃんの担当の人、おもしろそうで良いな~うちの担当は堅物だからつまらなくて…交換しようよ」
司録
「ダメです!私の担当最後まで見る責任人が有りますから!」
…司録は何気に龍之介を気に入っていたのである…




