マヤ人との接触
龍之介は文明末期のマヤを守るためにメキシコに出発したのだった
イスパニア(スペイン)が上陸するユカタン半島の反対側のフチタンに上陸した
まずは、土塁で砦を築くのを急いだ
そこに、マヤの原住民部隊が槍や弓を持ち警戒しながら現れたのだ
龍之介の軍隊は司録のスパルタ教育の賜物でマヤ人とのコミュニケーションが問題なく出来たのだった
まずは、絹の反物やきらびやかな陶器を送り敵対心がない事を示したのだ
そして、フチタンを売ってくれないか交渉したのだ
千両箱2つでフチタンを売ってくれたのだ
金は世界共通の通貨であったのだ
酋長と売買契約書を交わしたのだ
これにより、フチタンは城塞化が進むのである
同盟提携ではなく売買契約書だったのはマヤ文明が末期で国王と呼べる者が不明だったからだ
そして、酋長と対イスパニアについて話したのだ
「イスパニアからの侵略はありませんか?私はイスパニアの侵略を止めマヤやインカの文化を守りたいのです」
「他国のあなたがなぜにそのような?」
「私は日本国の国王に統治・外交・軍隊の全権を任されている立場にあるものです!そして、私は陰陽力と言う力で占いや神の声が聞くことが出来るのです その神の声の結果、世界の文明を守るために動くよう啓示を受けました」
「…まことには信じられません」
「あなた方マヤは農業の失敗により滅亡の危機にありませんか?」
「そんなこともわかっているのですか?」
「できれば、そちらの協力もしたいと思います 我が隊はそう言う教育もしております」
「あなた方を信じたい…」
「では、対イスパニアの協力も結びませんか?」
「わかりました、そして農業協力も」
「はい、もちろんです イスパニアと戦う為に城を築きたいのですがよろしいですか?」
「どちらにですか?」
「このフチタンとカトッチェ岬とベリーズです この三ヶ所に城を築きますがもちろんあなた方マヤ人の出入りは可能です 可能と言うより一緒に守って欲しいのです」
「わかりました、他の部族にも頼み協力を仰ぎましょう 自国は自分達で守らねば!」
「幸村・慶次はおらぬか?」
真田幸村と前田慶次を呼んだ
「幸村はカトッチェ岬に!慶次はベリーズに城を築くように!対イスパニアに備えよアームストロング砲10 ガトリング砲5 三八式歩兵銃装備の部隊500人ずつそれぞれに任せる!存分に働け!」
さらに、日本国では旧式となり使われなくなった火縄銃もそれぞれに2000丁ずつ与えらた
これは、現地住民に使って貰う為であり、築上と同時進行で火縄銃の訓練もマヤ・インカ人に行われた
幸村
「は!わかりました」
慶次
「それがしも槍の腕の見せどころ」
「酋長、パナマに知っている部族はいませんか?イスパニアの北上を止めるべく砦を築きたいのですが」
「知っている部族はがおります早馬を出しておきます なにか、指示や準備するものは?」
「土塁を築いていただきたい」
「土塁でよろしいのか?石の加工は得意ですぞ!」
「では、石造りでお願いいたします」
「酋長、インカの滅亡は知っていますか?」
「はい…噂には聞いております」
「イスパニアは悪政を強いております そこから助け、今ならまだインカの巨石文化を残す事が出来ると思うのです」
「インカ帝国の生き残りがビルガンバにいると聞いておりますが詳しくは…」
「大丈夫です、陰陽力がありますから! お互いに武運あることを!」
龍之介は都合が悪いことは陰陽力の恩恵にしたのだ
龍之介は古代文明ファンでマヤ・インカは前世です関連書物を読んで覚えているのだった
インカの古代巨石文化の上に教会を築くような暴挙を止めたかったのだ
龍之介はパナマに急ぐのだった
インカ・マヤの衰退はスペインの侵略の他に黄熱病の蔓延・干ばつ・焼畑農業による森林破壊・気候変動が有りますが、物語を進める為にスペインの侵略を中心に描きます。




