北米大陸
龍之介は同盟調印をしたあと、北米大陸に向かい出港したのだ
艦隊の旗艦である龍之介の乗る船大和には、政宗と義康が呼ばれていた
大和は、動く天守のような外観であった船の真ん中に小さな天守があったのだ
それは、龍之介の趣向で作られていた
10畳ほどの部屋に呼ばれた政宗と義康、他にエリリと春も同席した
龍之介が思い描く外交戦略が伝えられたのだ
「平和同盟連合」
壮大な夢である
政宗は、
「出来ますか?」
「やらねばならぬ!日本国が平和になったように世界も平和でなければならない 恒久的平和を作るのが私の夢である」
義康
「その壮大な夢に付合いとうございます。微力で若輩ではありますが出来る限りの協力をします 何なりとお申し付けください 関白殿下」
政宗
「義康、言うの~私は西洋、イスパニアやポルトガルに行きとうございます。」
龍之介
「いずれは行くことになるだろうの~」
政宗
「やはり戦になりますか?」
龍之介
「戦わねばならぬ相手…戦わなくても済むなら越したことはないが」
政宗
「なら、その時の先鋒はそれがしにお申し付けください!関白殿下の夢叶うよう全力で働きます」
龍之介
「皆、協力頼んだぞ!」
二人には信頼の明かしとして、水戸刀の太刀を与えられた
政宗・義康は自分の船に戻るのだった
そして、北米大陸が見えたのである
カルフォルニア半島の付け根マネアデロ港には海城が築かれていた
カルフォルニア城であった
三階建てではあったが天守を持ち総構えで街は囲われていたのである
街は賑わっていた
原住民も商売に自由に出入りしており、これが龍之介が目指す国際的な街であったのだ