表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

56/325

茨城幕府開幕宣言

龍之介は船で、堺から日立港に入港した

 そこから、馬を使い水戸城に向かった

 水戸城には側室達がいたそのなかに、徳川家康の娘もいた香々美である

 香々美は側室解任を覚悟していた…

 帰ってきた龍之介からひと言、


 「今宵は香々美が夜伽をするように」


 香々美はそこで解任の話をされる覚悟をしていた

 しかし、いつも通りに…舐め回された…

 

 そして、抱かれながら龍之介が


 「これからも、我の側室として励めよ」

 だった

 

 香々美は静かに泣きながら胸の中で寝たのであった

 

 

 異世界水戸城は現世で放送された「ブラ●モリ」の紹介した城とは程遠い城廓である

 城マニア龍之介がモデルにしたのは五稜郭であった

 天守こそないが立派な城ではあったが

 嵐山城や近江八幡城のが幕府には相応しい城郭ではあった

 差し押さえた、安土城や二条城もあった

 

 しかし、龍之介は茨城に執着があった

 現世・平成の世での魅力度最下位の茨城が悔しかったのである

 だからこそ、茨城に幕府を開く事に固執したのである

 

 水戸城で茨城幕府の宣言をしたのである

 ここに茨城幕府が誕生した

 1595年八月一日の事であった

 

 

 筑波山の麓に幕府を開くのは、平地が広かったのと川があり水の確保に良かったからだ

 最初は筑波山に山城を考えていたが御神体を汚すわけには行かず、霞ヶ浦を望める土浦に城を築く事にした

 それは、琵琶湖を望む安土城のように

 

 近江八幡城のように堀を水運にも利用した作りを計画したのだ

 

 茨城国には資金の問題はない

 石炭・銅の採掘により資金の蓄えがあった

 

 このため、幕府として相応しい城郭と町作りを始めた

 

 天守は龍之介こだわりの8層9階建ての望楼型連郭式天守と特殊であった

 最上階は、八角形の壁は金箔貼り瓦も金箔貼りの瓦であった豪華絢爛な作りである

 

 ただし、家族食堂の間と呼ばれる部屋には龍之介こだわりの円卓式囲炉裏が設けられて正室・側室・子が居るときはここで皆が集まり食事するのが三上家の決まりであった

 

 

 

 堀はやはり五芒星型の輪郭式の城…

 龍之介はこの形にこだわった

 

 しかし、この五芒星も八重の掘りになり八ノ丸まである巨大な城郭ではあった三ノ丸の五つの角にはそれぞれ五階望楼型の小天守が設けられた不思議な城であった

 

 もちろん、水堀を中心にした総構えであった

 

 全体の完成には三年を費やした

 

 その間に、歩美に次男が生まれた「太郎」と名付けられ兄と合わせて八幡太郎である

 嫡男「八幡」は八歳、水戸城にて歩美が養育していた

 龍之介は水戸と土浦の行き来をしていたのだ

 これは、龍之介が戦になった際、子孫を残す為の策であった

 水戸は茨城幕府の第二の首都として栄えていた

 

 公家出身の側室にも男子が生まれ、「次郎」と名付けられた

 三ノ丸第三小天守で育てられた

 

 三ノ丸第一天守は八幡

 三ノ丸第二天守は太郎

 の物でありそこは別れていたのである

二ノ丸は御殿があり、朝廷からの使者を迎える郭式ある御殿であった

四ノ丸は庭園中心であり、五ノ丸は防御壁中心であり、六ノ丸は影鷹・柳生宗矩の屋敷があり・七ノ丸には伊達・最上の屋敷があり・八ノ丸にはその他の大名屋敷があった


 

 春にも娘が生まれ「春風」と名付けられた

 春は、母になり龍之介への恨みはもはやなく、命を狙う振りは逆夜這いの合図になってる始末であった

 

 

 

 

 町は賑わっていた、水運を利用した町は利便性に富、商業が発展した

 筑波を中心にした坂東平野では農作物が盛んに生産され町を潤したのである

 

 1598年、土浦の城は完成し「茨城城」と命名された

 

 三上龍之介正圀は、浄土真宗信者であったため鬼門は気にしなかったが、筑波山神社と鹿島神宮と大宝八幡宮と御岩神社を幕府の守り神と定め発展に力をいれたのである

 

 さらに、浄土真宗と縁ある牛久に浄土真宗の大きな寺院を建立したのであった

 

 そして、大仏の建立にも力をいれたのだった

 

 牛久の大仏が完成するには、歳月を費やしたのであった

 

 

 

 

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ