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嫁、歩美
嫁の歩美は織田信長の娘、信忠の異母兄妹であった
歩美は龍之介が水戸城から嵐山城に行く際着いてきていたのである
そして、信忠の反乱が起きたのである
歩美は龍之介に
「覚悟は出来ております」
「ん?なにの覚悟?」
「私は織田から嫁いだ者、その織田宗家が三上家に弓引くなら私は打ち首にされても、離縁されても当然」
「はははは」
「なにか、可笑しいですか?」
「歩美は信長様からいただいた嫁、信長様亡き今は織田宗家と縁がうすいのでは?」
「はい、確かに兄の信忠とは疎遠…」
「そなたは最早、三上家の者気にすることはない」
「しかし、異母兄でも兄妹…信忠そして秀信の最後は覚悟するように!」
「旦那様…三上家に居ても良いのですか」
「くどい!しっかり三上家の者、そして正妻としての役割をまっとうするように」
「はい、ありがとうございます(泣)」
信長の娘、歩美とは仲が良く離縁や斬首などは龍之介はまったく考えていなかったのである
その後、龍之介が出陣すると歩美は嵐山城の留守居役をしっかり勤めあげたのである