時代の変り目
龍之介の父が上皇へなったが院政は取らなかった
政治の混乱を避け再びの乱世が来る事を避け、また帝と龍之介の兄弟二人に任せることが最善と考えた為である
このとき、信長も60歳になり老いから海外渡航も控え肥前の名護屋城で隠居生活となっていた
第六天魔王と恐れられていた信長も老いには勝てなかったのである
名護屋で海外貿易に勤しみ、外国人との交流を楽しみとしていたのだ
信長は塩辛い食事が好きであり、好みは変わらなかった
この為、高血圧による頭痛などに苦しんでいた
時代は変わりつつあった
気候もそうである、温暖期であった戦国時代の終わりが始まっていたのだ
1645年から始まるマウンダー極小期に向けて、冷夏になる年が出始めてきた
マウンダー極小期の飢饉は有名ではあるが、その前から兆候はみえはじめていたのである
しかし、米とそば・小麦の二毛作の許可
さつまいものほか、貿易で早くから寒冷に強い作物を輸入し栽培するよう指導していた龍之介の政策により、冷夏になっても米こそ取れなかったものの餓えで苦しむ事がなかったのであった
この為、国民は征夷大将軍信忠の政策より関白龍之介正圀の政策に信頼をおき国民は織田家より龍之介支持で固まりつつあった
織田家の繁栄に陰りが見えてきたのであった