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ロシア帝国皇帝の最期

正長はまずロシア大陸を監督する役職にあるウラジオストク城に居る最上義康に、ロシア帝国に対してロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフの引き渡しの使者を送るように命じた。

また、新清国への進軍を伊達政宗、黒上影鷹に東西から攻め込み占領するように命じた。

伊達政宗の下にはすぐにヨ-ロッパ・地中海・インド・トルコの平和維持連合加盟国から軍隊がすぐに集まり、その数50万を超える軍となっていた。

さらに幕府から派遣された正忠が率いる飛行船艦艦隊が黒上影鷹軍と合流、新清国の主要城、砦が空爆により沈黙させた後、陸からは伊達政宗率いる連合軍が、大軍で破竹の勢いで占領していた。

建国したばかりで体制も整っていなかった新清国、抵抗むなしく一ヶ月で陥落し新清国は解体された。

そうして孤立したロシア帝国、最上義康からの使者が訪れていた。

使者と言っても武装した軍隊であった。

一応は使者であった為、武力衝突を避け、ロシア帝国と大日本合衆国ロシア領の国境の砦で使者からロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフの引き渡しを求めた。

その知らせはすぐにモスクワ、クレムリン宮殿に届いた。


「おのれ、正長、私は行かぬぞ、徹底的に抗戦してくれる、ウラジオストクに向けて進軍を開始せよ」


「皇帝陛下、勝ち目はございません。対飛行船艦艦隊に開発いたしました対空バルカン砲があろうとも、新清国を滅ぼした伊達政宗率いる大連合軍が攻めてまいります。攻められたら最後、ロシア帝国は灰になります、降伏するべきです」


「貴様は、私に死ねと申すか!ええい、ならぬ、ならぬ進撃を開始せよ、所詮寄せ集めの烏合の衆、我が帝国の軍なら必ず勝てる」


「皇帝陛下、残念に御座います、ごめん」


グサッ


側近、宰相プーテンバルの剣がロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフ右わき腹を貫き、その剣は肝臓までに達していた。

床一面に広がる血はロシア帝国の幕を引くかのように広がっていた。


「あなた様の首をを差し出し、降伏をいたします、そうしなければならないのです。これも国の為、どうかお許しを」


プーテンバルの目には涙があふれだしていた。

剣を抜き、ロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフの首に当てる。


「待て、プーテンバル、待ってくれ、助けてくれ」


「ごめん」


ザクッ


ロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフは静かに倒れこんみプーテンバルはその遺体を抱きとめていた。

そののち、首が丁重に落とされ、圧接された雪の詰められた箱に収められ最上義康を通して茨城城に送られた。









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