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龍之介と地球外生命体

小型端末のバ-ジョンアップにより地球外生命体との会話も可能となっていた。

 宇宙外生命体と思われる銀髪碧眼の女性は肌が白くよく見るとまだ若い少女

 16歳くらいにしか見えない女性、異国人にしか見えない

 現在は浴衣を着ていたが、部屋を見渡すと銀色の「つなぎ」がつらされていた。

 これを着用した少女を想像すると「グレ-」と呼ばれる宇宙人を想像できなくはなかった。

 

「言葉が通じるはずですがいかがですか?」


「え!あ、はい。わかります、まさか私の言葉がわかるなんてなんの力?機械?翻訳機をお使いなんですか?」


「ははは、まぁ~ほかの者には何を話しているかわからないので良いでしょう。

 それにもしわかっても、この場にいる者は私の素性を知っていますからね。

 私は、異世界転生者。通訳は、転生する際に支給されたこの耳に着けている端末で行っているのですよ」


「なるほど、転生者珍しいですね。しかし、納得します。」


「あなたは、地球外生命体の認識でよろしいのですか?」


「はい、名前はパカル・シュ-ル・イナンナ。コウナン星外交宇宙飛行士長地球担当官を務めております」


「申し遅れました、平和維持連合代表・

 正一位終身関白太政大臣帝代理大日本合衆国統治責任者全権大使大将軍

 藤原朝臣三上龍之介正國、今から約四百年後からの転生者にして今、

 地球で一番権力のある者で御座います。自分で言うのも変ですかね」


「確かに、自分で自分が最高の権力者と自己紹介する方には初めて会いましたが、

 わかりやすい自己紹介ですね。」


「自己紹介は相手に私がどのような者か伝えなければ意味がないと思いますからね。

 で、パカルさんはなぜこちらに?」


「アトランティスの民に会いに来たのですが、大陸が見当たらなく探していたのですが

 大陸そのものがなくそれどころか各地の文明が崩壊して、退化しているではありませんか」


「やはり、そうでしたか。失われた文明・・・・・・アトランティス大陸は沈んだと各地には伝承が

 あるのですがね。場所は特定されていないのですが、あなたたちは太古に来ていたのですか?」


「ええ、私は1万年ぶりに派遣されたのです、宇宙条約機構において他の惑星への干渉は制限されていま   す。しかし、今回は状況の確認で許可が出て来たのですがまさかこの様なことになっているとは」


「あなたの宇宙船は壊れたのですか?」


「はい、どうも反重力光速突入推進装置の故障で不時着をした模様でどうしましょう」


「パカルさんの身の安全は保障出ますが帰る手助けは流石にできませんね。

 400年後の地球の文明でも宇宙に行くのはたやすいことではないのですから、

 エンジニアだった私の経験でその宇宙船を見たところで直せる保証は出来ません。」


「正國さんは、地球外生命体と初めて会いましたか?ずいぶん落ち着いているように見えますが」


「一度死んで転生したので、天界人に会いましたので宇宙人ごときじゃ驚きませんよ。

 あなたの美貌には驚きましたがね。」


「ははは、笑うしかありませんね。しかし、困りました。」


「しかしやはり、古代文明との交流があったのですね。今回は、そんな一万年も過ぎた地球に何の用があったのですか?」


「宇宙惑星間協定の更新の年になったのですが、連絡が来なかったので巡察に来たのですが、まそかこのような事態になっていようとは・・・・・・地球は不可侵条約を結んでいたのです、このままでは条約期間が切れてしまうため協定外となりの保護対象から外されてしまうのですよ。」


「と、言うとどうなるのですか?私は先ほども言いましたように現在、地球での最高権力は私となります。現在の地球での責任者として聞く責任があります。」


「そうですね。数年監視しておりましたが、どうやらその通りのようで。協定外惑星になりますと侵略や略奪の対象になりますよ。」


「それは、困る。私では更新の代表には駄目ですか?」


「問題ないと思います。地球上、最大国家の最高責任者であり国家間連合の代表でもありますから。」


「龍之介ちゃん聞こえる?」


閻魔ちゃんが地球外生命体と、龍之介の会話に小型通信機を通して割って入ってきた。


「はい、閻魔ちゃん聞こえてます。何ですか?」


「はい、地球外生命体の担当神官と話してきましたよ、龍之介ちゃんの為に。」


「惑星ごとに担当神官がいるのですね?なんともお役所的なシステムですね。」


「そうよ、役所と一緒なの。名俳優、役所広司さんは働いてはいないけどね。ふふふっ。

で、その担当神官からその惑星に連絡していただけるとの事なので安心してください。」


「神との通信が可能の惑星とは、進んでいる文明なのか不思議です。」


「なに言ってるの?地球も少し昔は普通に交信していたのよ。私が、閻魔大王に着任する前の話だけどね。」


「でも、今は私と交信していますよね。」


「肉体的交信もね、ふふふっ。日本も昔は交信は普通だったそうよ。龍之介ちゃん行きつけの御岩神社の例の山頂の岩は、その設備のなごりよ。」


「都市伝説的に広まった、あの宇宙飛行士が宇宙ステ-ションから見たという光の柱の岩のですか?」


「龍之介ちゃんは、前世でもちょくちょく参拝していたわよね。白石●帆ちゃんも参拝して、赤い糸を見つけたあの岩よ」


「私は、閻魔ちゃんと縁が結ばれましたがね。」


「そうね。良い縁だったでしょ。ふふふっ」


「・・・・・・はい。」

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