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第22話 西洋備えの最強左大臣

 

 

 龍之介は、小田原城の海上に着いた。

龍之介が到着したころ、柴田勝家・徳川家康・上杉影勝は支城は落としたものの、

小田原城は攻めあぐねていた。

北条は、信長に恭順の意を表して大人しくしているように見えたが、

小田原城の拡張改修工事は進んでいた。

総構えに前世では存在しなかった天守閣を持つ。

総構えには、田畑も含まれていたため兵糧攻めも効果的ではなかった。

なかなか考え抜いた城になっている。

また、海は島津に海軍力を回していたため海上封鎖が効果的にはできていなかった。

そんな膠着した状況下、龍之介は柴田勝家から総大将を受け継ぎ命令を下す立場となった。

実績のない龍之介に柴田勝家は不満であったが、信長の娘婿で左大臣、信長の命令を

聞くしかなかった。

龍之介は陸は引き続き取り囲みを継続し、海からの攻撃を優先したのである。

左大臣龍之介の巨大鉄甲の船があるからこその戦略であった。

そんな鉄鋼船から炸裂式砲弾を昼夜問わず小田原城に撃ち続けた。

三日三晩撃ち続け海側の防御力を無力化したのち、左大臣龍之介は上陸する。

2000の兵が進撃を開始した。


「左大臣様、危のうございます」


龍之介は柴田勝家の進言を聞かず独自に進撃したのである。

西洋式甲冑に、特殊な盾により北条の城から撃たれる火縄銃は完全に無効化されたのである。

『萌』の前立ての兜を被り、錦御旗と龍之介が独自に帝から送られた菊水の家紋の旗を靡かせ

盾の影から銃撃を繰り返しながら進撃をする左大臣龍之介正圀の軍は脅威であった。

柴田勝家・徳川家康・上杉景勝達は左大臣龍之介の進撃に驚いたのである。

破れなかった総構えを、海上から破壊し陸上からも次々と門を壊していく龍之介軍。

破れた総構えから柴田勝家・徳川家康・上杉景勝の大軍も進撃を開始したが、

龍之介軍に着いていく形となる。

一週間で、勝敗は決したのであった。


『萌恐し』『左大臣恐し』の声があがったのである。


左大臣龍之介の軍は少数ながら、西洋式甲冑と特殊な盾と銃剣付き火縄銃の戦いにより

被害は全くなかった。

接近戦になっても全員が柳生宗矩の鍛練により柳生新陰流の使い手であり、

さらに、左大臣も総大将でありながら前線で戦っていたのである。

初期装備のライフルでの狙撃、接近戦では蜻蛉切で戦い向かうとこ敵なしであった。

無傷神話が誕生する。

徳川四天王の最強の槍使い本田忠勝に、柴田勝家付き与力の槍の又左衛門と呼ばれた

前田利家でさえ恐れたのであった。

龍之介は頃合いを見計らい自軍は進撃を止め采配に集中したのである。

海上の勝負が着くと左大臣龍之介の巨大鉄鋼船は常陸に北上を開始する。

北条と動きを一緒にしていた佐竹は、海上からの砲撃ですぐに降伏したのであった。

北条も佐竹が降伏したのを知ると、なすすべをなくし降伏をした。


北条氏政親子は切腹、佐竹家は取り潰しとなった。


これにより、関八州は織田信長のものとなり天下統一は達成されたのであった。

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