世界巡察の旅~帰国編~!
1621年12月30日
龍之介、蒸気機関飛行船艦艦隊は大日本合衆国に帰還した。
せっかくなので、茨城都には戻らず伊勢の二見浦海岸に着岸、
二見浦に上陸、一行は降り立った。
「ようやく帰ってきたな、長い旅であった」
「兄上様は、海外が初めてでございましたから、余計にそう感じるのでしょう」
「龍之介は、度々だからそうは感じないかもしれんな」
「はい、今回は飛行船なので地球を一周してくるのにそう時間を取りませんでしたがね
船だと移動に時間がかかりますから」
「飛行船で世界を一周できたのは初めてになるのだな」
「そうなりますね、世界を飛んで一周したとして記録に残ると思いますよ」
1619年から続いた二年間の旅は終わりを向かえた。
この巡察の旅は、飛行船で世界を一周した旅として安土桃山時代異世界の歴史に
刻まれた。「最強関白の世界一周旅行」は、語り継がれた。
「このまま伊勢で年越しを迎えようと思いますがよろしいですね?」
「そうだな、伊勢神宮で迎えるか。龍之介二見浦の海岸で禊を行って、参拝するぞ」
「げっ!この寒い中、海に入るのですか?」
「虎を殺したのだから、禊をしなくてはな」
上皇が、道中龍之介に変なものを食べさせ恨みをはらすのだった。
1621年12月31日深夜
龍之介は、震えながら二見浦の海岸で禊をしたのだった。
褌いっちょで海に入る龍之介一行
上皇は、儀式の前に禊をする為慣れていた。
禊をしたのち、伊勢神宮外宮・内宮を参拝した
そして、再び二見浦の海岸で初日の出を迎えたのである。
1622年元旦
御来光に向かって一同は、世界の平和を願って祈るのだった。
宿舎の鳥羽城でさらに一泊して、飛行船艦艦隊は琵琶湖に着水
琵琶湖から京都・御所城に参内し帝に新年の挨拶をした
帝と龍之介の娘の心美の間には、世界巡察旅行中に親王が生まれていた
龍之介は、親王の祖父になりその地位を国内外ともに盤石にしていた。
その後、上皇は京都に残り龍之介一行は茨城都に帰還したのだった。