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世界巡察の旅~マヤアメリカ州立国編~

マヤアメリカ州立国は、スペイン国からの侵略を防ぐにあたって

 龍之介が後ろ盾となり、建国した国である。

 龍之介の世界に出た最初の目的は、他国による侵略による

 古代遺産の破壊から守る保護が目的であった。


 この為、アメリカを植民地としようとしていたスペイン帝国

 龍之介艦隊の活躍によりスペイン帝国艦隊は壊滅、帝国も崩壊

 スペインによる侵略による文化遺産・古代遺産の破壊を

 免れていた。

 マヤアメリカ州立国は、メキシコシティを首都にしている。

 メキシコシティはテスココ湖に作られた水上都市・テノチティトラン

 水上都市・テノチティトランは、古代遺跡であった。


現世ではスペイン帝国の愚業により、埋め立てられたテスココ湖や

 破壊された神殿が数々あったが、この安土桃山時代異世界では、

 龍之介の活躍と政策により、古代遺跡は大切に残されていた。


龍之介は、事前に頭上から来訪することを、隣接している

 大日本合衆国の州、中アメリカパナマ州にモールス信号で、

 連絡していたのである。

 この為、マヤアメリカ州立国は国民に通達をしていたのである。


『国民への通達


 大日本合衆国


 上皇陛下様


 正一位終身関白太政大臣帝代理大日本合衆国統治責任者全権大使大将軍

 藤原朝臣三上龍之介正國様


 近日、御来訪

 空を飛ぶ船、飛行船艦艦隊で御来訪のため、空に異形の物が現れても、

 驚きなきよう通達する。』


その通達のおかげで、マヤアメリカ州立国の上空を飛んでいると

 国民が手を振り歓迎をしてくれたのであった。

 中には、日の丸の旗を振っている者も多数いのであった。

 龍之介がマヤの滅亡を防いだ功績は、マヤアメリカ州立国の学校で

 教育されていた。この為、親日国である。


龍之介飛行船艦艦隊は、首都のテスココ湖に着水する。

 テスココ湖の中心には、壮大華麗な水上都市・テノチティトランが

 繁栄していた。

 日本で言うなら、海城であろう。

 

上空からの眺めでも、乗組員を含め、上皇や歩美たちが歓声を上げる。

 そして、龍之介もこの古代遺産が破壊されることなく残っている、

 このアステカ文明の古代遺産の石造りのピラミッドに感無量であった。


「兄上様、このような古代文明の遺産を守りたく、世界に出たのです。」


「なるほど、この様な素晴らしいものを後世に残さないとは愚業」


「少し、残虐な風習が残っておりましたが流石に、それは止めさせました。」


「どの様な、風習であるのか?」


「はい、神殿で神官が生きた人間から心臓を取り出して、太陽の神に捧げるという物で」


話しを聞いていた、歩美や春・エリリの顔色が青ざめる

 勿論、上皇も不愉快な顔をしていた。


「・・・・・・う、うん、それは止めほうが良いな・・・・・・」


そんな会話をしながら、マヤアメリカ州立国の船が迎えに来たのである。

 迎えに来た船には、数あるマヤ民族の代表として交代制大統領に就任している

 この時出迎えたのはカクチケル大統領であった。

 マヤ民族は部族が多数存在していたため、大統領は各部族の酋長が

 交代制で就任していた。

 政治は、部族から二人ずつ議会に出席して、

 議会による政治が行われていたのであった。

 

「ようこそ、おいで下さいました。最大の歓迎を致させていただきます。」


「カクチケル大統領、上皇陛下もおいでですが、

 特別な扱いは致さなくても平気ですので。」


「そうは、言われましても、我が国を守り新たな国として建国まで手伝って下さいました、

 関白殿下そして大日本合衆国の方々を歓迎するのは当然のことに御座います。」


「そうですか、しかし、私は巡察と指導が旅行の目的でありますから。」


「はい、ぜひともご指導もお願いいたします。なにか、御希望などございましら

 言いつけてください。」


「アズテックカレンダ-を見せていただきたく」


「そのようなこと、すぐにでも手配いたします。関白殿下は確か、古代の遺産に

 興味がお有りでしたね」


「大好物です。」


「龍之介、その見学は、わしもついていきたい」


「はい、わかりました、カクチケル大統領そのように手配をお願いいたします。

 それと、テノチティトランの神殿の見学の許可も」


「勿論に御座います。すべて、御希望に添えるよう手配させていただきます。

 テオティワカンの神殿も見ますか?」


「ぜひ見させてください。」


こうして、マヤアメリカ州立国の視察は、古代文明遺跡見学となるのでる。


到着した晩は、水上都市・テノチティトランにある御殿で、晩餐会にてもてなしを

 受けたのであった。料理は平和維持連合本部に滞在した大使の監修のもと、

 日本人好みの味付けされた料理で歓迎されたのであった。

 酒はサボテンから作られた、テキ-ラが出されたが、日本人には強すぎるため

 柑橘の搾り汁で適度に割られたカクテルが出されたのであった。


次の日、案内役に任命されていた褐色の美少女が水上都市・テノチティトラン

 テノチティトランの神殿の案内をしてくれたのであった。

 遺跡は保護され管理されていた。

 その、巨石文化に全員が圧巻した。

龍之介はアズテックカレンダ-を楽しみにしていたのであった。

 アズテックカレンダ-も、大切に管理されていた。

 アズテックカレンダ-はマヤ文明で有名な巨石でできた円型の

 石板である。


「これがアズテックカレンダ-に御座います。

 今では解読できる者もいませんがね。」


案内される龍之介は、マジマジと見つめたのである。

 そして、解説を始めてしまった。


「太陽周期をこれであらわされているのだよ、今は第五の太陽周期、

 この太陽周期が終わるのは、2011月12月24日」


「関白殿下、なぜそのようなことを?」


案内役の褐色の美少女は、口に手を当てて驚愕していたが、上皇や歩美たちは

 龍之介が前世の記憶で話しているのをわかってしまったのである。


「陰陽力、としか言いようがないかな ふふふっ」


「関白殿下、その期日には何か起こるのでございますか?」


「いや、何も起こらないよ、ただこの日から太陽が次の周期、 

 寒冷期に入っていくのだがね」


「そこまで、関白殿下にはおわかりになるのですね」


「このカレンダ-も、そう遠くない日に解読がされるから大切に

 保管をしてほしいものだ」


「わかりました。大統領に相談してみましょう。」


「私からも、大統領に進言してみよう。」


龍之介の進言によりアズテックカレンダ-は、マヤアメリカ州立国の国宝に

 初めて認定されたのであった。


 龍之介は、蒸気機関車鉄道と農業指導もしたのであった。

 蒸気機関車は南北アメリカ大陸横断鉄道である。

 マヤアメリカ州立国の分担区域は着実に進行していた。

 蒸気機関車鉄道は古代文明を破壊しないように指導したのであった。

 新の都市を作るときにも、古代遺跡を破壊しないよう頼んだのであった。


龍之介一行は、約一週間マヤアメリカ州立国の指導と観光を楽しんだ後、

 首都水上都市・テノチティトランに、戻りテスココ湖に停泊している

 飛行船艦艦隊に乗船し、次なる目的地、中アメリカパナマ州に旅立ったのであった。

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