大日本国合衆国宣言
龍之介は琵琶湖から飛行船艦「雷神」に茨城都・幕府茨城城に向かっていた
いくら、日本国と言えども夜を選んで琵琶湖を出発した
流石にまだ国民に知られた存在ではなかったため、驚かせないようにすするための策であった
茨城都に着いたのは朝になっていた、茨城都では飛行船艦は製造と実験飛行をしていたため都民は驚きはなかったのである
しかし、美少女雷神が描かれた飛行船艦「雷神」は、関白太政大臣専用機であったため歓声が上がったのであった
雷神は北浦に着水するよう案内されたのである
北浦は広大な茨城城の一部であった
その為、飛行船艦「雷神」から降りるとすぐにじょうないに入れたのであった
勿論、正室・歩美、そして側室たちと二歳になったばかりの子達が出迎えたのであった
征夷大将軍正長その正室・和宮と一歳の孫「龍太郎」が出迎えたのであった
「皆、出迎えご苦労、息災でなによりである」
「父上様の子達と我が子が毎日城内を走り回って賑やかな日々ですよ」
「それは、何よりだな(笑)」
「歩美の機転で早急な飛行船艦の配備ありがたかったぞ、おかげで対ロシア帝国戦が早くに終わった」
「殿下、しかしながら玉林の事は油断でしたね」
「それは、もう帝に怒られてまいった」
「春・エリリよく関白殿下を守りましたね お礼申し上げます」
「政所様、おやめください 役目を果たしたまでの御座いますから」
「まあ、積もる話はあとからしようではないか 急ぎの仕事の話がある」
そういうと、茨城城に新たに増築された龍之介用御座の間に案内された
そして、龍之介は日本国を大日本合衆国に改めることと帝が引退して上皇になり忠仁親王殿下が帝に即位することを話したのであった
「殿下もそろそろ引退ですか?」
「それがな、正一位終身関白太政大臣帝代理大日本合衆国統治責任者全権大使大将軍と言う役職として生涯働き続けるよう帝から命じられてしまったのだ」
「ははは、殿下にはそれが一番お似合いに御座います」
「それは、まあ良いのだが・・・「即位の儀」と「大日本合衆国建国宣言」を茨城都で行うそのための準備を幕府として滞りなくやってもらいたい」
「わかりました、城は平潟城でよろしいのですね」
「即位の儀は東御所水戸城とし、大日本合衆国宣言を平潟城で行う」
「わかりました、で、期日はいつ執り行いますか?」
「神武天皇が即位した日に行うのが筋目と、思うがどうか?」
「確かにそれは良き日と思われます では、来年1619年2月11日に執り行うよう準備をいたします」
「そのように準備を頼む」
茨城幕府は総力を上げて準備に取り掛かったのであった
建御雷・不動明王艦隊は黒海の後始末を済ませた後1618年末茨城都・鹿島港に入港したのであった
そのまま、平潟港の警備に任務が変わり各国から平和維持連合本部に来る世界各国の要人の船の護衛に当たったのであった
1619年2月11日
龍之介が帝と忠仁親王を建御雷艦隊で京都・御所城から茨城都・東御所水戸城に迎え
城内に設けられた、祭殿で即位の儀が行われたのであった
その晩、新たに帝となった忠仁帝が平和維持連合本部で各国の要人や飛行船艦で飛んできた左大臣伊達政宗・右大臣最上義康が参加したなか「大日本合衆国建国宣言」が発布された
その後、平潟城に増築された大広間で和洋折衷の料理が出された晩餐会が行われたのであった
大広間は、畳敷きではあったが日本伝統工芸で作られた漆塗り西洋式椅子テ-ブルが並べられ、料理と共に文化の高さを世界各国の要人に知らしめたのであった
港には、日本最大艦隊・建御雷・不動明王艦隊による護衛
空には10隻の飛行船艦が飛び交っていた
大日本合衆国の戦力を世界に知らしめ、歯向かうものは容赦しない姿勢を示したのであった
大日本合衆国はロシア大陸が八州・中国大陸も八州に割り振られ、他に日本国領として統治されていた領土のヨ-ロッパ地中海州・北アメリカ西海岸州・中アメリカパナマ州・オ-ストラリア西海岸州・アフリカ喜望峰州などが大日本合衆国となったのであった
アレキサンダー大王やロ-マ帝国を凌駕する大国が建国されたのであった
主要な地の
ヨ-ロッパ地中海州には伊達政宗
北アメリカ西海岸州には森蘭丸
中アメリカパナマ州には藤堂高虎
オ-ストラリア西海岸州には前田慶次
アフリカ喜望峰州には真田幸村
が、初代知事に任命され
ロシア大陸監督官には最上義康
中国大陸監督官には黒山影鷹
が、任命されたのであった




