第一次世界大戦ロシア帝国降伏
ロシア帝国・モスクワ、クレムリン宮殿上空にいる飛行船艦「雷神」は、さらに旗の付いた炮烙を投下した
これにも勿論、書状が入っているのは言うまでもない
『ロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフに命じる
無条件降伏をせよ
降伏すれば、命の保証だけはする
降伏なければ最大の爆撃を実施しクレムリン宮殿を灰とする
降伏の意思があれば白旗を掲げよ
すぐには降伏の結論は出せないと思われるため期日を設け停戦とする
期限1618年5月31日
平和維持連合代表・正一位関白太政大臣日本国総合代理全権大使大将軍藤原朝臣三上龍之介正圀』
龍之介は、手紙を残してロストフ・ナ・ドヌ-の砦に撤退した
「殿下、一気に爆撃を行いクレムリン宮殿を灰にしてしまったのがよろしかったのでは?」
「春、ロシア帝国には特には恨みはないからな!しかし、ヌルハチ清国は、絶対に許さない」
「やはり、あの時の襲撃の恨みですか?」
「いかにも、死者こそでなんった物のあの時の恨みははらしてやる クククククク」
「殿下、清国・明国がバチカン市国に平和維持連合に対して降伏する意思をバチカンの教皇殿に仲介を申しこんだとの連絡が入りました」
「おのれ~清国・明国・・・バチカンの面目を立てて停戦をする事を通信指示だせ」
「は!かしこまりました」
「停戦後、降伏に関する正式な会合を持つことも指示するように その会合までは、黒山影鷹の監視のもと清国・愛新覚羅弩爾哈赤皇帝と明国・神宗万暦帝皇は蟄居謹慎するように」
「すぐにモールス信号を送ります」
これにより、清国・明国戦線停止したのである
「これで、ヌルハチを始末する事が出来なくなりましたね」
「あまいな、降伏の受け入れではなく停戦にしたのは何のためだと思う!」
「黒山様に暗殺でもさせるのですか?」
「いや、それはせぬ 今回は正式に戦犯として裁きたい それより今は、わしらはロシア帝国の対応が優先しないとな」
「しかし、ロシア帝国は降伏するでしょうか?」
「するしかあるまいな」
ロシア帝国から期日を待たずに、降伏交渉全権大使がロストフ・ナ・ドヌ-の砦の龍之助のもとにきたのである
龍之介は、自慢の痛甲冑に身を包み両脇に専用甲冑に身を包んで帯刀した春・エリリが両脇を固め使者と謁見した
「関白殿下におかれましては、ご機嫌麗しく」
「機嫌は良くない、挨拶は良いからさっさと今回の案件に対しての返答を頼む」
「は、ロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフの降伏受け入れの親書にございます」
『平和維持連合代表・正一位関白太政大臣日本国総合代理全権大使大将軍藤原朝臣三上龍之介正圀様へ
ロシア帝国は降伏勧告を受け入れウラル山脈より東を日本国として明け渡し、ロシア帝国は西側を領地と して帝国の存続を条件に、降伏を受け入れる
ヨ-ロッパ側国境は、大戦前に戻していただきたい
ロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフ 』
「帝国の三分の二を日本国に差し出すとは中々覚悟を決めた、降伏条件であるな!しかし、一つ足りないクリ
ミア半島も日本国とさせて貰う、それが条件とするこの条件によりロシア帝国皇帝の責任問題はとらずに存続を許可する」
「クリミア半島をですか・・・わかりました、条件を受け入れます
調印式は、ロシア帝国領サンクトペテルブルグにて行うのでよろしいでしょうか?」
「かまわぬが、私は飛行船艦で行くのとバルト海には我が艦隊も転回している良からぬ行動を起こした場合降伏調印は無効とし、徹底的に叩きのめすでこころしておけ」
「もちろんに、御座います もはや、ロシア帝国には戦うだけの戦力はありません」
こうして、ロシア帝国は敗北を正式に宣言
1618年6月20日
サンクトペテルブルの宮殿にて調印式が行われた
軍服で正装したロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフがすでに待機していた
そこに飛行船艦「雷神」が姿を現した
雷神が昼間に公の場に姿を現したのは初めてである
ロシア帝国皇帝ミハイル・ロマノフとそれに就いて来た護衛兵はおののいたのだ
空飛ぶ戦艦の姿に
そして、雷神は地上に接岸して平和維持連合代表・正一位関白太政大臣日本国総合代理全権大使大将軍藤原朝臣三上龍之介正國が飛行船艦「雷神」から降りてきたのであった
龍之介が雷神から降りると、雷神はすぐに上空に上がり臨戦態勢をとったのだ
しかし、ロシア帝国は雷神の姿をまじまじと見ると完全に戦意を喪失していた
調印式で龍之介に油断があれば暗殺をするつもりであったが、「雷神」の姿はその戦意をなくすには十分な外観であった
そして、宮殿で調印式は行われたのであった
「サンクトペテルブルグ講和条約」であったこの条約によりロシア帝国は領土の三分の二を失い
ヨ-ロッパの一国家として残ったのであった
勿論、平和維持連合にも加盟したのである
クリミア半島には伊達秀宗によりロシア帝国監視の要所として整備されたのであった
伊達秀宗は、クリミア半島守衛総督として任命したのであった