第19話 側室(ハーレム)は、ギャル⁉ロリ⁉美男子⁉
龍之介は帝の薦めもあり、摂関家近衛家から側室を迎える運びとなった。
「公家の娘か・・・・・なんかプライドが高そうでやだなぁ」
龍之介は思っていたがそんな自分自身も公家である事は棚に上げていた。
側室が来る日、側室なれど近衛家の娘だったため、大々的ではなかったものの
形ばかりではあったが祝言を挙げることとなり、花嫁衣装に見ん包んだ美乃利姫を迎え、
祝言と呼ぶには質素な酒宴が開かれた。
やはり、夜になるまで顔はわからなかった。
祝言は側近と付き合いのある公家仲間数人が、呼ばれ滞りなく行われたのであった。
公家たちが呼ばれたのは、龍之介が織田信長との付き合いだけでなく、公家とも付き合うぞ、
大事にするぞと言う表現であった。
その晩、寝屋にて三指を着き頭を下げていた美乃利姫。
「側室として、役立つよう励みますので末永くよろしくお願いします」
と、挨拶をされた。
要は子供産めるようがんばるよ!と、言っているようなもので
現代的に捉えると少しエロさを感じてしまうが、この時代子供を産むのは家を残すための
重要な役割であり、家と家を結ぶ懸け橋としても重要な役割があった。
龍之介は、
「側室なれど我が家に来たからには三上家の者、家族である。
正室・歩美や妹達共、仲良くするよう努力して欲しい。
さぁ~顔を上げ見せなさい」
そうすると顔を上げる美乃利姫。
行燈の光に照らされる顔を見て言葉を出せない龍之介。
「・・・・・・」
絶句する。
なんとも時代に削ぐ和ぬ黒ギャルであったのだ。
流石に渋谷に出没するモンスター・・・・・・
どこの異世界から転生してきた悪魔だ?と言う化粧はしてはいなかったが。
化粧は薄いものの、真っ黒に日焼けしたギャル。
龍之介は少し嬉しかった、いや、心の中で小躍りするくらいうれしかった。
前世で接点はなく遠目で見るくらいの黒ギャルが目の前にいる、
何故に安土桃山時代に?
思わず聞いてしまった。
「地黒なのか?」
失礼と言えばかなり失礼な言葉、思わず発してしまっていた。
「やはり、色黒はお嫌いですか?」
「いや、そうではない?むしろ健康的で大好きだ!」
「公家の生活より、馬で野山を走っているのが好きでこのようになってしまいました」
帝は龍之介が「公家っぽい娘」を好まぬのを知っていた…
「元気有ることは良い、当家は知っての通り公家と言うより武家だからなをさら良い」
「ありがとうございます」
そう言うと、接吻をし服を脱がすと、美乃利姫は引き締まった筋肉質の体をしていた。
色黒で引き締まった体、スポーツジムにいるようなインストラクターのような体。
そんな体でもやはり、脇フェチの龍之介は舐めはじめる。
「わわわわわわ!!くつぐっとうございます・・・・・・ご主人様・・・・・・
そのような所お舐めになるのはおやめください・・・・・・あーーーー
ご主人様いけません・・・・・・あーーーーーー」
美乃利姫の甘い吐息ともだえる声が寝屋に響き渡っていた。
初夜は更けて行った。
さらに摂関家の九条家から16歳には見えない幼女的な側室、明子姫
徳川家康からも是非ともとの願いが織田信長の仲介のもと中性的な美少女?美男子的な
表現が合う香々美姫側室を迎える事となったのである。
全側室は16歳
先に嫁いでいた歩美姫が17歳
戦国時代だから許される年齢であった。
龍之介が拒みさえしなければ何歳の側室も、12歳などとけしからん年齢の側室も
嫁いできたであろうが流石にそれは龍之介の倫理が許さなかった。
嵐山の屋敷はそれほど広くなく、領地である近江八幡の城に移る話もあったが、
帝の強い希望により京の都に継続して住む事なり、
嵐山の屋敷は帝の許可により城として増築されたのである。
織田信長も城としての嵐山の整備を許すのだった。
洛中には、織田信長によって増改築された二条城が完成し、
信長の夢であった帝の御下向が艶やかに実施されたのでる。
それは信長が天下人として帝が認めた御下向であった。
勿論、龍之介も帝の護衛として参列したのであった。
龍之助は、帝の乗る神輿の前を甲冑姿で守、公家武将左府龍之介の名を
世間に知らしめた。