ハノイ・ハイフォン港
ハノイ正確にはハイフォンの港で艦隊と合流した
「利厳、途中で敵襲にあった怪我人が出ている対応を頼む」
「敵襲とは、殿下は大丈夫ですか?」
「私や正忠、春・エリリには怪我はない」
「影鷹様、あとの護衛はしっかり艦隊でおこないますのでご安心ください、しかし、殿下の行動はどこから漏れたのでしょうか?」
「何、簡単の事ではないか!上海は海城・日本国領と言えども総構えの町は明国・清国の民も出入りは自由の楽市楽座の町、各国の忍びが入り込んでいる
黒山家の忍びでひっそりと始末はしてきたが・・・いたちごっこ!そこにこの巨大戦艦・建御雷・不動明王の両戦艦が入れば軍隊が動くのは至極当然、今の護衛隊長は柳生宗厳そちじゃ!しっかり頼むぞ」
「は、今回は私の失態申し訳ありませんでした」
「いや、今回のことは私が少数の兵だけで行動することに慣れた私が招いたこと、影鷹あまり利厳を責めるな、死者が出なかっただけ良しとするしかあるまい」
「殿下、これに懲りたならせめて護衛の兵は銃武装した500は、連れて行って下さい また、現地守衛総督にはひと声かけるようにお願いいたします」
「私を叱責できるのは、帝と影鷹ぐらいなもんだな 気を付けよう」
「殿下、怪我人を医師に見せましたが大事には至らなかったとの報告です」
「それは良かった」
「出港の準備も整っております」
「では、急ごうジブラルタに入って指揮をとりたい 影鷹はこのまま大陸に残り大陸の情勢監視と戦の準備を!日本国には私から連絡して新型兵器「蒸気機関鉄甲自動車」を上海にも送るように手配する」
「殿下、また新兵器の開発はしたのですか・・・殿下はやはりまだまだ死ぬべき時ではないのですよ、次は空をも飛ぶような物を作るのでは?」
「流石に影鷹だな、すでに開発に取り掛からせておるぞ、流石に今回は時間がかかるとは思うが」
「それは楽しみ、見るまでは死ねませんな」
「影鷹、まだまだ死んでもらっては困るぞ
では影鷹、大陸南部の準備をよろしく頼む」
「殿下、お気を付けください」
こうして、龍之介は危機を脱してハイフォンから出港したのであった