上海へ・新シルクロード蒸気機関装甲車特別車両・試乗
龍之介艦隊は堺から、上海に向かった
上海は日本国領、坂本城や長浜城のような海城となっていた
上海は大陸の新シルクロードの出発点であった
すでに新シルクロードの蒸気機関車は走り始めていた
上海→香港→ハノイ→ダッカまで試運転が繰り返されていた
その蒸気機関車はアームストロング砲とガトリング砲を積まれた武装蒸気機関車であった
日本国領中国大陸から平和維持連合の加盟国を走る新シルクロードであったが、まだまだ治安が良いと言えるよ状態ではなかったから武装蒸気機関車である
龍之介は艦隊を一時離れ、柳生利厳に任せてハノイまで武装蒸気機関車で移動することにした
同行者は、正忠・春・エリリと30名ほどの供回りで
早速、列車に乗り込む
新シルクロード蒸気機関装甲車の責任者が案内と挨拶に来たのであった
「関白殿下、まだ試運転改良中でありますので乗り心地は保証できませんが」
「承知済みだ、ただハノイには行ってもらわないと困る ハノイで艦隊と合流することとなっている」
「わかりました では、出発いたします」
上海を出発する
龍之介や正忠・春・エリリと30名ほどの供回りが乗った車両は特別車両であった
車両は鉄甲貼り、外装には菊水の家紋が大きく金で装飾されていた
屋根にはバルカン砲が設置され見張りが乗れる仕組み
内装はヨ-ロッパから取り寄せたソファーが設置され
床にはペルシャ絨毯が惹かれた蒸気機関装甲車特別車両
「異国での蒸気機関装甲車特別車両に乗るとは思ってもいませんでした」
「春、最終的にはポルトガルのリスボンまでつながるんだぞ」
「父上様、海路だけでなく陸路もつながるんですね」
「とりあえずは、一本の線路であるが最終的には世界をつつなげようと思っている」
「壮大ですね」
「輸送路だけでなく、旅行も皆が自由に行ける時代を作りたいのだ」
「素晴らしい夢だと思います殿下」
「しかし、試運転と言いながらなかなか良い乗り心地ですね」
「そうだな」
蒸気機関装甲車特別車両は、順調に進み香港駅で温かな中華料理が積み込まれたのであった
「なかなか美味であるな」
「はい、美味しいですな」
皆が舌鼓をうていた
満腹になりウトウトとし始めていた
乗り心地が良かったのだ
香港からハノイに向かう途中・・・玉林あたりで屋根の見張りが異変を知らせた
「殿下、こちらに何かが向かってきています」
「バルカン砲とアームストロング砲の発射の用意を 皆、帯刀と銃の準備をせよ」
ウトウトしていても、そこは龍之介の精鋭家臣団すぐに戦闘準備に入った
「近づいて来るものは騎馬軍団・・・およそ1000騎」
「この地でそのような部隊は敵襲しかいない、アームストロング砲を狙いを外して警告射撃撃て!」
「ドン!ドン!」
「殿下、警告を無視して近づいてきます」
「狙って撃て、バルカン砲も射程に入り次第撃て!」
「ドン!ドン!ドン!ドン!」
「バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!・・・・・・・・・・・・・・・」
「散り散りになって近づいてきます」
「ギリギリまで撃ち続けよ」
「ドバ-ン!」
「殿下、線路が炮烙らしきもので破壊されました」
「仕方あるまい列車を出て迎え撃つ バルカン砲は撃ち続けよ 特に炮烙を持っているものを狙え 列車を出たら三八式歩兵銃をはなちつづけよ」
しばらく、銃撃戦が続く
敵も旧式ながら鉄砲を撃ってくる
「殿下は側室がたと列車の中に」
「私たちの心配は良い、皆が生きて生還するよう努めるのだ」
「屋根のバルカン砲を私に代わりなさい」
龍之介がバルカン砲の狙撃を変わる
「バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!バ!・・・・・・・・・・・・・・・」
弾がなくなるまで撃ち尽くした
「残りの敵兵はおよそ500、列車を出て戦う 正忠心してかかれ 春・エリリ私の背中を頼むぞ」
自軍も敵兵も銃弾は切れていた
剣による乱戦が始まろうとしていた
敵はおよそ500人
自軍は30人
龍之介は不利な状況であった
龍之介・春・エリリの三人組の進撃はすさまじかった
次から次へと斬り進む
そして、正忠も剣劇で次から次へと斬り抜けていった
しかし、敵が200ぐらいまで減ったところで流石に疲弊が出てきた
・・・
龍之介も流石に人間であった・・・
龍之介達の最大の危機・・・・・・
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