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第18話 ハーレムルート解禁

龍之介は織田信長の娘、歩美姫とは子作りを毎晩励んでいたが、

なかなか子宝に恵まれることはなかった。

正二位左大臣藤原朝臣三上龍之介正圀は、今では公家の頂点にいると言っても良い

存在であったため、(えにし)を結ぼうとして、側室の話が毎日のように来ていた。

その話を断り続けていた龍之介だったが義父、織田信長の勧めにより側室を

持つことを決めた。


「うわ、お兄ちゃん側室を持つの?」


「お兄様、歩美御姉様が可愛そうではありませんか?」


と、二人の妹に攻められる龍之介。


「私の事より、お前たちは嫁に行きなさい。そろそろ年頃、嫁ぎ先を考えるから

心しておきなさい。」


「えー家が良いのにー」


「お兄様を見張っている役目がありますから」


「・・・・・・いやいや、役目って見張る必要はないではないか、

良くできた嫁、歩美がいるのだから」


「だからです。このように出来た嫁、義姉上はおりません!

だから、側室を持たぬよう見張るのです」


「三上家にも跡継ぎを残さねばならぬ、苦汁の決断も必要である」


「お兄ちゃん!」


「お兄様!」


「とにかく、お前たちの嫁入り先は、考えておくゆえ心しておきなさい」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


ハーレムルートではなくとも、世継ぎを作らねばならぬ事はこの時代当然の事であった。

しかし、義父からのハーレムルート解禁は嬉しい展開である。


「私の事は、気にせず側室を迎えて下さい

ただ、たまには私にも夜伽を・・・・・・お種を・・・・・・」


もじもじしながら顔を赤らめて言う、歩美・・・・・・可愛い。

まだ、若いから子作りには気にしなくて良い年齢なのだがせっかくのハーレムルート。


「では、すまぬが側室を迎えよう」


「お兄ちゃん!」


「お兄様!」


妹達が突如乱入してきた。

しかし、歩美が


「お二人共、三上家が途絶えてもよろしいのですか?」


妹は歩美に説得され、自室にもどった。


「では、寝るとするか」


「はい」


もちろん、毎晩の励みは嘘ではなく今日も励んだ。


「あ~またそのような所を嘗めて~はぁ~はぁ~くつぐっとうございます…あ~」


龍之介の脇フェチであり歩美の脇を嘗めるのが好きであった。


そして、歩美も嘗められるのが好きであった・・・・・・夜は伽けていっく。


「いくーーーーーーーーーーーー」



 

数日後、帝から私的な呼び出しをうけた龍之助は参内した。

内容は天下が平定に向かっていることへの喜びと、側室についてだった。


「左大臣、いや、この場では我が子として呼ぼう龍之介、公家達がそのほうと縁を結ぼうと、

側室の話がたくさん来ておる。聞くところによると結婚して一年、子がまだだと聞いておる、

そこで側室を向かえてはどうか?摂関家から迎えれば、龍之介の風当たりも減るぞ」


気がつけば異世界転生して一年が過ぎていた。


「わかりました、父上様、ですが、あまり公家の娘は、公家っぽくない娘が良いのですが」


「わかっておる、私が見繕って送り届けるゆえしかと励めよ」


帝(父)と龍之介の会話は普通の親子であった。


「側室か~、家を増築せねばならぬな」


一人言を言いながら帰路についた。

京の都の華やかな町を抜け、嵐山の竹林の中を馬に乗り供廻り二人とで進んでいた。


「お命頂戴いたす」


「正二位左大臣藤原朝臣三上龍之介正圀と知っての狼藉か?」



その名乗りに臆することない10人程の山賊のような身なりをした者達に囲まれ、

斬りかかってきた。

龍之助の二人の供廻りは、剣術は龍之介に鍛えられていたので一流の剣士であったが

苦戦をしている。

龍之介は、馬を降り


「ただの山賊ではないな?誰の差し金、私は手加減を知らぬぞ、命惜しいものは刀を収めよ」


そう言うと抜刀術で次々に斬り倒していく、斬られた側は、斬られた痛みを感じず死んでいく。

槍を手にした、首領とおもしき一人が残った。


「流石、左大臣・・・・・・聞きしに勝る腕前、いざ、勝負!」


槍を持ち突撃してくる山賊、龍之介はその突きを避ける。

二撃目の突きをしようとしたとき、首だけが胴体から転げ落ち突きを出すことはできなかった。

それほど、龍之介の剣術は神速であったのだ。

転生して一年、子作りだけに励んだわけではない。

自らを高める為、日々精進していた。

そんな龍之介は、抜刀術と鹿島神道流秘剣『一の太刀』を組み合わせた神速の抜刀術を

あみ出していた。


「これは、私を妬む公家達の嫌がらせに違いあるまい」


「殿、皆死んでしまった為、命じた者を聞き出すことが出来ませんがいかがいたしましょう?」


「刺客を次から次に送られてきてから考えよう、それよりその屍は弔うよう手配してくれ」


骸は、家臣が知り合いの寺に行き弔って貰うよう告げたのである。


「確かに、父上様の申すように風当たりを減らすにも公家の側室を迎えるか」


側室ハーレムルート解禁であった。

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