1617年元日
1617年元旦
龍之介は城内に設けられた神社を参拝していた
その後、
「あけましておめでとうございます」
龍之介は新年の挨拶を平潟城本丸御殿で嫡男・正長をはじめと正室・歩美や幼子を抱いた側室たち家族から受けていた
「おめでとう、今年はまた海外に遠征をする留守はしっかり頼むぞ 歩美、側室たちと子供たちの事は頼んだからな」
「勿論、心得ておりますがですが...次は私も世界を見たいと思っております、必ず帰ってきて次は世界を案内してください」
「もろんのこと、次はゆっくり観光で行きたいものだ 今回はロシア帝国の牽制が目的、場合によっては一戦交える可能性もある、その為正忠も連れて行く、それと同行側室は春とエリリだけとする あとは子供たちの育成に力を入れるように頼むぞ」
「殿下、心得ております 無事のご帰還を」
トゥルルが側室を代表して答えた
「父上様、弟・妹達の育成は、茨城城でお預かりいたしたいと思いますが」
「正長が養育係か? 」
「我が子と一緒に育てますゆえ」
「ん? 和宮が懐妊したのか?」
「はい、懐妊し夏頃産まれる予定です」
「それはめでたい、そう言えば嵐山の正光に嫁が決まったぞ伊達政宗が娘、五郎八姫である」
「やっと、決まりましたか!兄として安心致しました」
「婚礼の儀は征夷大将軍の名でしっかり取り仕切りをしてくれよ」
「はい、承りました」
「正長は、幕府の取り仕切りと共に平和維持連合の事も頼んだぞ」
「はい、お任せください 柳生宗矩が幕府大老を任命し協力して幕政もおろそかにならないように心がけようと思います」
「柳生宗矩には、十歳になる嫡男・七郎がいたはず 小姓として城に入れるとよい」
「そのように手配いたします」
柳生宗矩、嫡男・七郎は後の剣豪「柳生十兵衛三厳」であった