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第17話 九州討伐準備

九州は既に島津によって平定されていた。

島津は織田信長の動きに合わせ勢力圏拡大を急いだ。

九州統一後、関門海峡を抑えるため門司・小倉に海城を築城し、

本州からの侵攻に対して牽制をしていた。


安土の城に戻っていた織田信長のもとに龍之介は訪れていた。


「左大臣殿、いよいよ九州征伐を始めます

負けはいっさい認められない戦いです。

負ければ北条や奥州に影響を及ぼしますからな、

関門海峡を渡るのに良い案はありますかな?」

 

龍之介は答える。


「石山本願寺攻めに使った、鉄甲船を使うべきですね、

鉄甲船から砲撃を続け、小型鉄甲船で上陸するのです」


「やはり、その手ですか」


「はい、慎重に準備を整え一気に攻めましょう、それがしにも

一船、準備願います、西洋備えの大筒を載せ砲撃をしたいと思いますが」


「左大臣殿自らの出陣ですか?では、船を新造しなくては」


「婿として当然の事、船の建造には私も携わりたいのですがよろしいか?」


「なにやら、新しい工夫でも?」


信長は盾の件で龍之介の知識の豊富さに感心していた。


「え~双胴船にしようかと」


「双胴船とは?」


「二つの船を合体させた形にします、さすれば安定して砲撃を出来ると思うのですが」


「成る程、左大臣の発想はなかなか面白いですな」


「義父様は天下統一後はどのようにしたいとお考えですか?」


「世界を巡りたいと考えていますが?」


「それは武力によって侵略するのですか?」


信長はその言葉に渋い顔をして見せた。


「いやいや、世界は広い攻めてるうちに寿命となりましょう、

後世に戦乱の種を残しては天下統一の意味がなくなってしまう」


「では、交易を持って外交と考えてよろしいか?」


「さすがに左大臣殿、私の頭の中を見ているのか、陰陽道で未来をみているのか?」


「いや、私の考えも交易を持って外交をする事が、国に良いと思っただけの事」


「成る程」


「この際、義父様の船は西洋技術を使い外海に耐えられる船を建造してはいかが

ですかな?天下統一もそう遠くはないでしょう、西洋の船を鉄甲船で作れば最強

安心して渡航出来るではないですか?」


「では私は新造船を、左大臣殿は早く跡継ぎを作る!我が娘、歩美とは励んでおりますか?

歩美と子が出来ないなら、私に遠慮せず側室を持たれよ」


「頑張ってはいるのですが、こればかりは…」

 「側室かぁ~…#ハーレムル-ト__・__#解禁?」(小声)


「ん!何か言われましたかな?」


「いや、なんでもございません」


こうして、新しい船が造船され完成していくのであった。


 

九州討伐に時間を割いていた間に、小田原の北条は不穏な動きを見せていた

北条氏政は野望を捨てきれずにいたのだった。

九州に軍を集中させ始めている織田信長、手薄になるのを待っていた。


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