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日本全国巡察・北方編

1615年夏、龍之介は征夷大将軍正長が開く幕政により、さほど忙しくはなかったのである

 また、モールス信号から世界各地からの通信にも異常はないとの報告で暇である

 

 不動明王の改修が終わったとの連絡があり、試運転をかねて最上義光・最上義康に任せてある樺太・北方領土・ロシアのウラジオストク領の巡察に行くことにした。

 

 今回は巡察兼休暇であるため、不動明王に乗る兵士は必要最低限

 側室はいつもの春・エリリ・トゥルル・エターニャ・に加え有紀・涼子・清香も同行した

 

 水戸城から鹿島神宮に移動して参拝後、鹿島港の不動明王に乗船した

 改修は動力の蒸気機関が新しい高速型に変更されたのと、アームストロング砲・ガトリング砲が新型に変えられた

 また、来春に御下向に使われる際に帝に使っていただく部屋が改修されたのである

 

 龍之介は自分の目で確認後出港したのである

 

 まずは、小名浜港に寄港した

 港の状況巡察と燃料の石炭を積むためであった

 小名浜港は輸出入国際港と漁港とが分かれた港である

 龍之介の指示通りに港近くの低い陸地には住宅はなく高台に住宅、低い土地には工業施設や漁港施設で分けられていた

 これは、龍之介の3.11の記憶からであった

 少しでも被害を減らすための策を考えていた

 そのため、小名浜港駅も高台に作られ、線路は盛り土をした土手の上を走っていた

 防波堤の役目をも持たせる常磐線を指示したのだ

 小名浜から北へ伸びる沿岸線路は、防波堤兼用で仙台まで伸ばすよう工事が進められていた

 小名浜を巡察した龍之介は、不動明王の補給が終ると仙台港に出港したのである

 

 仙台港も小名浜港同様に輸出入国際港と漁港に別れていた

 仙台は勿論、伊達政宗の領地ではあるが関白の寄港を拒む訳もなく、伊達家仙台留守居役が案内したのであった

 伊達家からは、土産品として「仙台味噌」「笹かま」「ずんだ餅」が送られたので、龍之介は素直に受け取った

 これが、金品であったら龍之介は断っていたが名物の類いなら受けとるのである

 

 春・エリリ・トゥルル・エターニャは…

 「ずんだだ‼」

 「本場のずんだだ‼」

 

 と、喜んだのである

 地中海で流行ってしまった「ずんだ」…

 本場の「ずんだ餅」を堪能した

 龍之介は、笹かまをつまみに家臣達と晩酌を堪能した

 

 「仙台味噌」は旅の保存食に活用された

 

 さらに、北上を続け松島の風景を愛でながら進んだのである

 いつまでも、変わらぬ風景であることを願いながら

 

 蝦夷から名前を改めた「北海道」の、苫小牧港を目指し北上した

 北海道は、最上義康の領地ではあるが勿論、関白の寄港は歓迎された

 最上家の家老が名代として迎えたのである

 最上家当主は最上義康の代に変わっており、義康は龍之介の命でウラジオストクでロシア帝国を睨む役目をしていた

 

 苫小牧港は、最上家の中核の港として繁栄していた

 

 日本国には、蒸気機関鉄甲船を作る許可された港は、五ヶ所であった

 茨城国三上領の鹿島港・日立港、奥州伊達領、仙台港・北海道最上領・苫小牧港、肥前黒上領・名護屋港である

 蒸気機関鉄甲船の秘密を守るためであった

 その苫小牧港は必然的に北方の軍港として栄えていたのである

 

龍之介は、登別温泉に入りたかったため最上家の家老に命じたのである

 最上家家老は、家臣に命じ大きい宿一軒を貸しきりにするために馬を走らせた

 登別温泉までの道は整備されていた

 現在は馬車道ではあったが、蒸気機関車を走らす準備を進めている最中であった

 龍之介は勿論、遊びだけでなく巡察もした

 アイヌの代表と会い、アイヌ集落により様子を見て回ったのである

 北海道では内陸は農業が盛んになりアイヌの人々も最上家主導のもと農業を盛んにしていたが、最上家はアイヌの風習・文化にまでは規制や口出しをせず共生が上手く行っているようであった

 最上家は最上家でアイヌの知恵や力を借りて、北方の地の統治・生活に役立てていたのであるから持ちつ持たれつの関係が築き上がっていたのである

 

 龍之介が目指す、多種民族共生協力の関係である

 最上義康を暫く預かっていたのが良かったのであろう

 

 登別温泉に到着すると、一軒の宿に案内された

 関白の名は隠され、最上家の大事な客としての扱いである

 関白の名を隠したのは念のためである

 過去に徳川家康の刺客に襲われた教訓でもある

 

 宿では、側室達と一緒に温泉に浸かる…7人の側室達と一緒…

 まさに、ハーレムであった❤

 龍之介は、洗われるだけではなく…いろいろあったのだ❤

 

 深夜に一人温泉に入る趣味のある龍之介…

 しかし、深夜には閻魔ちゃんや司録がスクール水着で現れるのだから休まるどころではなかった

 …精力絶倫の龍之介…

 

 宿もなぜか気を使い、精力の付きそうな熊肉フルコースや蝦夷鹿フルコース…を、出すのでビンビンな龍之介であった❤

 

 登別温泉で、しばしの湯治を楽しんだ龍之介は苫小牧港に戻り、北方の巡察へと出港したのだ

 

 最上家からは、土産品に…熊肉の干し肉やら…熊肉を加工した漢方やら…

 蝦夷鹿のツノの漢方やらが大量に贈られた…


 龍之介は、夜の営みに活用するのであった❤

 

  

 

 

閻魔ちゃんの囁き❤


龍之介ちゃんたら熊肉のおかげか何時もより凄かったわ❤


鹿肉効果かもしれません❤凄かったです❤…司録


…なんか二人だけズルい~…司命

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