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ドーバー海峡艦隊決戦終結

龍之介艦隊のスクリュー式新型艦のアームストロング砲はもはや、アームストロング砲の粋を越えた戦艦大砲であった

 

 イギリス・オランダ艦隊そばに着弾

 

 イギリス・オランダは艦隊は応戦を開始したのだ

 それは、日本国アームストロング砲から学んだ大砲であり以前戦ったスペイン艦隊よりも飛距離はあった

 

 「敵、大砲弾丸近くに着弾!」

 

 「流石、イギリス…スペイン艦隊決戦からの生き残りの兵から聞き出して飛距離を伸ばす工夫をしたのだろう」

 

 イギリス艦隊の大砲の飛距離はなかなかである

 

 旧式の武蔵と変わらないであろう飛距離であった

 

 イギリス・オランダの戦艦はガレオン船に外輪式蒸気機関が乗せられた形の鉄甲船

 巨船が多かった

 戦艦の発達が湾曲していた…龍之介の双胴船型への対抗であったのだろう

 

 近付く不動明王艦隊!発砲を続ける

 不動明王艦隊からの砲弾が命中しても沈まない

 

 何らかの工夫がなされていたのだ…

 

 「全艦隊は、敵艦隊外輪を狙って射ち発砲」

 

 龍之介の命令により外輪を狙い始めた

 狙いを定めやすいように、低速になっていた

 

 さらに、後方から政宗艦隊からも砲撃が始まる

 

 艦砲射撃決戦になっていた

 

 政宗艦隊の外輪型蒸気機関単胴鉄甲船が不動明王艦隊に並んだ

 

 横に一列艦砲射撃…

 新・旧式の大砲により飛距離に差があったが弾丸の雨であった

 

 イギリス・オランダ艦隊も同様に横に一列艦砲射撃開始したのだ

 

 龍之介艦隊は外輪を狙い、政宗艦隊は敵艦隊上部を狙っていた

 

 敵の砲弾が命中!!

 

 旧式味方艦船が、一隻火の手があがった!

 

 龍之介は、船を捨てるように手旗信号で指示をさせる

 乗員は積まれている救命ボートにより離脱

 

 火の手があがった艦船は沈んだ

 

 敵艦隊はなかなか沈まない…

 

 「日本国艦隊対策はしてきた、怯まず射ち続けろ!」

 トム・ハンコックが命令をしていた

 

 イギリス・オランダ艦隊は速力を捨て鉄甲船の鉄甲を厚くしていたのだ

 

 しかし、近付くにつれ龍之介艦隊の外輪狙いの発砲が命中を始める!

 動きを封じられた敵戦艦は頭上より弾丸を受けた

 甲板は鉄甲が施されてなく、火が上がり始める

 

 不動明王にも敵戦艦からの砲弾が!

 一際高い、不動明王の艦橋…天守が狙いやすかったのだろう!

 

 「殿下、弾が来ます 危のうございます 中に」

 春が進言する

 

 不動明王の天守は、天守も甲板も鉄甲で施されていたのだ中に入れば鉄壁に近かった

 

 しかし、龍之介は軍配を腰にしまい…

 龍之介めがけて飛んでくる弾丸!!

 

 

 龍之介は呼吸を整え、目を閉じる…右手が腰の太刀に…

 

 抜刀術が放たれた

 

 その抜刀術は、鎌鼬(かまいたち)…抜刀のいきおいで飛んでくる弾丸を真っ二つ切り裂く

 

 龍之介は最大の力を使った抜刀術であった

 

 弾丸は不動明王の両脇の海中に落ちていく

 

 春・エリリは驚いた…

 

 そして、艦内にいた宮本武蔵・佐々木小次郎も驚いた

 

 「で・で・殿下~…」

 春

 

 「ふははははは」

 

 と、笑う三上龍之介正圀に感服していた…

 

 新アームストロング砲が外輪・旧式アームストロング砲が甲板を狙う艦砲射撃

 敵戦艦は推進力を失うと艦砲射撃の餌食になり火の手が上がるのが多数!火薬に火がつき爆発する戦艦もあった

 

 その間、一隻の敵戦艦は離脱していた…

 

 日本国艦隊の発砲は終わりを知らない…

 

 敵戦艦の大半が大破…救命ボートに乗移り離脱する者、海に飛び込む者も…

 イギリス・オランダ艦隊は沈没・大破多数、白旗をあげた戦艦数隻はフランス沿岸へ離脱していったのだった

 

 ドーバー海峡艦隊決戦は終結した

 

 龍之介は、前田慶次・柳生宗厳に上陸作戦開始を、モールス信号で打電したのであった

 

 龍之介・政宗艦隊はテムズ川へ向かった


 

 

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