地中海総代伊達政宗と黒脛巾組
地中海守衛総代伊達政宗は、地中海に接する国々を独立平和維持連合同盟に誘い込みをしていた
蒸気機関鉄甲船で、各国の港に行くと言う半ば脅しではあったが、スペインや神聖ローマ帝国・オスマン帝国の圧政に悩まされた国々は自治が認められている同盟を歓迎したのであった
地中海沿岸各国には、伊達政宗の忍が情報収集をしていたのである
黒脛巾組だ
黒脛巾組は元々は、出羽三山の修験者で構成されていたが今は各国の戦争孤児などの若者を情報収集部隊として組織されていた
イギリス・フランス・オランダの同盟を知った伊達政宗はジブラルタに艦隊を移動集結させていたのである
そこに、カルフォルニアからパナマ地峡~大西洋ルートで龍之介からの指令が届いた
「ジブラルタの守りも増強せよ 暗殺も許可する」と、
伊達政宗は龍之介の考えを読んでいた
と、言うより地中海を征するにはジブラルタを通らねば地中海には入れないのだから、ジブラルタ海峡封鎖が一番簡単であった
フランスも地中海に面してはいるものの流石に地中海側では軍艦は作らなかったのだ
龍之介がいなくても、強力な艦隊を率いる伊達政宗がいたからである
伊達政宗は、フランスに黒脛巾組を大量に潜入させていた
人民を扇動し、国内から反戦運動が起きるように
さらには、フランス国王ルイ13世の暗殺も視野にいれていた
軍事衝突の開始があれば実行できる手はずになっていたのだ