最新型鉄甲船
龍之介は出港を前に、日立港に停泊している新型鉄甲船を検分しに出向いた
「ん?外輪がないが?」
造船技術者
「はい!スクリュー推進型が完成しました」
「…凄いぞ凄いぞ凄いぞ!やはり富益恵時尊と平賀源内か?」
「はい、彼等の尽力は造船技術をも格段に上げました、もちろん、電気も着きモールス信号通信機も装備しました、 殿下は双胴船がお好みのようなので、こちらは双胴船にいたしましたが、今回完成に間に合った単胴船のスクリュー推進型は格段に速くなりました 双胴船も外輪船の大和よりはもちろん速うございます」
「そうか、大和はウラジオストクの最上義康に送る準備を頼む 旗艦はこのスクリュー推進型双胴鉄甲船とする、名は「不動明王」にいたす、引き続き出港まで整備・準備を頼む」
名前は「不動明王」であるが、やはり外装の装飾には龍之介好みの美少女の彫金の装飾で痛かった
そして、もちろん望楼型天守が鎮座する鉄甲船であった
龍之介は天守を載せたいのと、揺れを押さえたく双胴船型の船を好んだのである
もちろん、アームストロング砲とガトリング砲の改良版が載せられる最強の戦艦であった
大和はウラジオストクに送られ、最上北方防衛艦隊の旗艦になるのであった
閻魔ちゃんが送り込んだ、トーマス・エジソンと平賀源内は大活躍していたのだ
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「司録殿、久びさですが聞こえますか?」
常時着けている小型端末に話し掛ける龍之介
「はい、もちろん」
「閻魔ちゃんに繋いで貰って良いですか?」
「変わります」
「閻魔ちゃん、ありがとうございます。良いのですか?こんなに介入して?」
「ふふふ、龍之介ちゃんの異世界面白い時代が進みそうだもの、ちょっとくらいの介入良いのよ❤」
「ありがとうございます。」
「お礼なら私も混浴露天風呂誘ってちょうだい❤」
「閻魔ちゃん!」
司録が怒る声が聞こえた…
「司録も一緒に入りたいって❤」
「私は違います!…違いますから~…」
「閻魔ちゃん、レオナルド・ダ・ヴィンチは転生出来ませんかね?」
「ちょっと待ってねタブレットで確認するから…あら~残念、ダ・ヴィンチちゃんは紀元前後に転生しちゃってるは…ん~個人情報だけど特別に教えてあげるわね❤イエス・キリストの生誕から最後まで見守りたいみたいよ…勉強熱心ね~」
「そうですか~いやぁ、エジソンだけでも満足しないと行けませんね…ちなみに塚原卜伝は?」
「塚原卜伝ちゃんはね~ちょっと待ってね…やっぱり龍之介ちゃんみたいに剣の才能を使って魔王討伐の異世界に行って大活躍中よ♪」
「ありがとうございました。」
「いつでも見てるわよ❤」
「ストーカーですか?…」
「違うわよ!ドラマを見ているような物よ!私が担当した異世界転生者の中ではずば抜けてるもの♪これからも活躍楽しみにしているわよ❤」
「…はい」
久しぶり、閻魔ちゃんと話した龍之介はなんか頭痛を感じたのだった(汗)