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ローマ教皇との会談

日本国帝代理正一位関白太政大臣日本総代大将軍藤原朝臣三上龍之介正圀

 ローマ教皇殿にお願い申します

 地動説を唱える者の刑罰を止めて頂きたい

 その者達、日本国でお預かりしたい もしくは、日本に島流しの刑にしてはくれないたろうか?この願い聞き入れられなければ、我が艦隊が出向くであろう

 

 

 …これは神聖ローマ帝国最後の皇帝ルドルフ二世が、持ってきた親書

 東の果ての国…日本と言う国の関白と言う最大権力者からの脅しともとれる親書であった

 

 ローマ教皇第234代パウルス5世


 「日本…今この地球を征する者…三上龍之介正圀か…枢機卿より聞いておる、断ればこのバチカンも容赦なしか?」

 

 「三上龍之介正圀と敵対する…っできる国など最早ありません…最新鋭の戦艦を持って世界を征したと言って良いでしょう…しかし、不思議な事に侵略・征服をしないのです…計り知れません、独立国家の建国と独立平和維持同盟連合なる組織を作り侵略を禁止しております」

 

 「ルドルフ二世よ!どうするのが良い?」

 

 「国賓として会談されてみては?三上龍之介正圀、敵対さえしなければ攻撃をすることはありません これは、長年側室として仕えている妹からの助言です 我が神聖ローマ帝国はその禁を犯したゆえに解体の憂き目に会いました。」

 

 「教皇失礼ながら発言させてください」

 

 「良い!なんであるか?」

 

 スイスより派遣されし近衛兵隊長であった

 

 「地動説を唱えるものを日本に島流し、妥協案も出している人物、無下に扱うのも…我がスイスも独立平和維持同盟連合の加盟国で有ります、同盟協定書に「他者の宗教信教を侵してはならない」との、条文もありキリスト教との、争いが目的ではないと思われますが」

 

 「オスマン帝国壊滅も時間の問題だと聞いた…わかった、会うのが一番と言うことだな しかし、なぜにこの者は地動説に拘る?」

 

 「地動説より、ガリレイ・ガリレオに何かあるような事を耳にしましたが…」

 

 「ガリレオ地動説を唱える異端者だな」

 

 「はい!まぁ~良い、会う手筈を」

 

 サルデーニャ島に滞在中の龍之介のもとにローマ教皇庁から使者来た

 

 「ローマ教皇がバチカンで御会いになります しかし、バチカンに大軍で来られては困ります」

 

 「護衛は五十人程度を考えております しかし、神聖ローマ帝国復活を企てる者もおりましょう!艦隊は近くの沿岸に停泊させていただきます」

 

 「はい…では、明後日で宜しいか?」

 

 「構いません」

 

 「ガリレイ・ガリレオも呼んであります 会談後会う手筈を」

 

 「お~これはありがたい」

 

 …………………………………………………………

 

 龍之介は「衣冠束帯 金太刀」の服装でバチカンに入った

 

 ローマ教皇謁見の間に通される上座で待つローマ教皇

 

 しかし、龍之介はその上座まで行き横に並んだのである

 

 近衛兵は止めようとしたが、龍之介が出す殺気に動けなかったのだ!

 

 膝間着くことなく

 「日本国帝代理 正一位関白太政大臣日本国総代大将軍藤原朝臣三上龍之介正圀である」

 

 ローマ教皇は畏怖することなく

 「ローマ教皇第234代パウルス5世である」

 

椅子が急いで運ばれ、龍之介はローマ教皇と並んだのである

 

 それはキリスト教最高位と日本国最高位が対等に並んだときであった

 

 「パウル5世殿、我々日本国はバチカンに、キリスト教徒に敵対する意志は無いことを先に申し上げる しかし、科学の進歩を止める動きは私個人的感情で好きではありません、よって現段階では異端者とされる者は日本国への追放としてくれぬか?」

 

 「日本国では地動説を唱えるか?」

 

 「日本国だけではなく、天体観測には歴史あるインカ・マヤでも唱えられております いずれはバチカンも認める時が来るでしょう しかし、強制はしません」

 

 「…キリスト教が間違っていると?」

 

 「地球が丸いと認めたのも歴史的には最近ではありませんか?」

 

 「…」

 

 「あなた方の文化はあなた方の物、しかし、その否定で人の命を奪う事は私は好みません だからこそ、死刑ではなく日本への「島流しの刑」を打診しているのです!東の果ての国に島流し、キリスト教にも面子がたつのでは?」

 

 「わかりました、その話しお受けいたしましょう 龍之介殿は何を目指されておる?」

 

 「地球全体の恒久的平和を」

 

 「地球全体の?」

 

 「いかにも、だからこそ同盟国を集い交易を盛んにし国を繋げるのです」

 

 「壮大ですね、それは宗教ではダメなのですか?」

 

 「宗教では宗教対立が生まれます これは永久に」

 

 「まるで見てきたことのように言う」

 

 「はい、見てきましたから」

 

 「もしや!転生者か?」(小声)

 

 「それは答えないほうが宜しいかな?(笑)禁書に触れるのでは?」

 

 「………わかりました…バチカン市国は宗教国家なので同盟参加は出来ませんが邪魔をしないことを約束しましょう 取りあえずは、地動説を唱える者は日本に島流しいたします」

 

 「ありがたき返答、感謝します」

 

 こうして、会談は終わるのであった

 

 「教皇!あの者は危険です!暗殺しますか?今夜の宿はバチカン市内、ガリレオとの面談をその為に明日に準備しました」

 

 「やめときなさい!あの者を敵にまわしたらバチカンは終わる……」

 

 

 龍之介はガリレオとの面談のため教皇庁が用意した宿に一泊したのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

閻魔ちゃんの囁き❤


ローマ教皇と言っても所詮は人!人の頭で計り知れることなど世の成り立ちに比べたらちっぽけな物よ

しかし、聖職者は一生涯DTなんでしょ?人生半分捨ててるわね!


ゴホン!ゴホン!ゴホン!司録


1600年前半のローマ教皇

ローマ教皇第234代パウルス5世は史実の人物よ☆司命


衣冠束帯 金太刀の服装もかなり礼儀ある服装なのよ☆司録

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