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龍之介の休日

龍之介は久々に戦・政治事がない日であった

 側室達と地中海料理を食べに町に繰り出したのだ

 町と言っても、総構えの中

 気が付く人は気が付く…

 しかし、土下座をするような事はしない

 それはやはり、明治大正昭和平成を生きた前世のせいか土下座が気持ち悪く、龍之介の統治する領域では禁止としたのである

 気が付く人は普通にお辞儀をするだけである

 

 目立たないようにしても、目立ってしまう…

 春・エリリ・トゥルル・エターニャを連れているからである

 多種な女子をハベラカセていれば目立つと言うものだ

 家臣は近くにはいないが、忍びの家臣が相当数見守っている…窮屈な休日ではあるが久々の町に側室は喜ぶ

 春・「やはり、海鮮料理をですか?」

 エターニャ・「スペインは海鮮だけでなく、美味しい豚肉もありますよ♪」

 エリリ・「海老食べたいです」

 トゥルル・「インカの芋に似たものはないですかね?」

 

 四人好きな事を話す

 「「「「殿下は?」」」」

 

 「肉と魚両方ないかな?あと、ワイン」

 

 春・「昼間からお酒飲むなんて歩美様に言いますよ」

 

 「今日くらい良いではないか!仕事ないのは久々だし」

 

 「そうですね♪」

 

 一軒の大衆的、食堂に入った

 

 昼前だから客は居ない…

 

 「店主殿よろしいか?」

 

 「はい!大丈夫ですよ!」

 

 「肉と魚料理とワインを頼みたいのだが」

 

 「何でも作りますから少しお待ちを」

 

 「適当に、地物料理で構わないから見繕ってくれ」

 

 「はい、わかりました」

 

 店主が厨房に入ると同時に黒服の侍がどっと入り満席に…

 

 店主が厨房から顔を出すと腰を抜かす…

 

 「なんなんですか!昼間っから店で喧嘩、殺し合いはやめてくださいよ!」

 

 「あ~店主殿すまんすまん!連れだ!この者達にも同じものを」

 

 「すみませんがお金あるんですか?」

 

 黒服の侍が「無礼者!」と、怒鳴る

 

 「やめなさい!休日で来ているのだ市民と紛れ込まなかったお前達が悪いぞ だから、護衛はいらんと言ったのに…」

 

 店主「護衛?…この町で護衛が着くなんて…日本の将軍様しか…え!!?」

 

 「店主殿、何も聞かなかった何も見なかったであるぞ(笑)料金はしかとあるし、料理に不具合があっても斬りつけたりしないから」

 

 「………わかりました(震)」

 

 「お前たち!店主にばれてしまったではないか!後で私が稽古をつけてやるから覚悟しなさい!」

 

 「ひーー!殿下それだけは~…」

 

 「だったら、今日はこの店の材料・酒がなくなるまで飲み食いしなさい!」

 

 店主は慌てながら緊張しながら料理をひたすら作り続けた…

 

 龍之介は酒を飲みながらゆっくり食事をするのを好んだ…

 

 三時間後…

 「お客様、これ以上は材料・酒がありません(泣)すみません(泣)すみません(泣)すみません(泣)」

 

 「で、あるか! お金はこれで足りるか?」

 

 「ひーー!多すぎます!」「迷惑料だ気にするな!料理、美味かったぞ!また来る♪」

 

 少し酔った龍之介達は機嫌良く帰る♪のであった

 

 腰砕けになる店主…

 テーブルの上には多額のお金が置いてあった…

 

 この日から町で噂になり「将軍様」がお忍びで来るかも知れないと言う空気を町に出してしまい龍之介は町に出づらくなってしまった

 

 「「「「あそこの料理美味しかったのに残念です~」」」」

 

 「あ~なら、店主に来て作って貰うか」

 

 「それも、良いですわね♪」

 

 

 龍之介は町に出づらくなってしまった事を恨めしそうに家臣に目を向けるのであった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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