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第一話 御臨終

主人公プロフィール

三上龍之介100歳

100歳の誕生日を迎えた翌日の朝、安らかに息を引き取った

武道マニアであった

剣は鹿島神道流・香取神道流・二天一流・柳生新陰流等々・居合い、抜刀術マスター

槍は宝蔵院流

弓矢・火縄銃・合気道・空手・柔道・忍術道等々

ライフル射撃・猟銃

ありとあらゆる武術をマスター武芸百般!平成の剣聖・剣豪・武士・塚原卜伝の生まれ変りの異名を持つ

その反面、柔軟であり若者文化もなんなく取り入れ愛読書は孫が欲しがって買ったラノベであり、深夜アニメを愛し、美少女アニメキャラを愛するオタクな・・・・・・柔軟な老人

世界大戦参戦後、地元の大企業・世界のHIT●CHIでエンジニアとして定年まで現場を貫いた



この物語の主人公、三上龍之介は、100歳の誕生日を迎えた翌日の朝、安らかに息を引き取った。


平成の世には珍しい、武道マニア。


剣は鹿島神道流・香取神道流・二天一流・柳生新陰流等々・居合い・抜刀術免許皆伝。


槍は宝蔵院流。


弓矢・火縄銃・合気道・空手・柔道・忍術道等々


ライフル射撃・猟銃


ありとあらゆる武術をマスター武芸百般、平成の剣聖・剣豪・武士・塚原卜伝の生まれ変りの異名を持つ男として有名な男だった。


その反面、性格は柔軟であり若者文化も、難なく取り入れ、愛読書は孫が買ってくるライトノベルであり、深夜アニメを愛し、美少女アニメキャラを愛するオタクな少し変わり者の柔軟な老人。


第二次世界大戦参戦後、地元の大企業・世界のHIT●CHIでエンジニアとして定年まで現場を貫いた。


その男の死は、突然であった。


まるで全身麻酔をしたかのように龍之介は深い眠りに陥っていた。


しかし、耳から聞こえる音、不思議と情報は入ってきた。


一説には死のギリギリまで反応する五感は聴覚だと言われている。


声には出せないがその情報により、龍之介は自分がどんな状況なのかを判断するには時間を必要とはしなかった。


「ピッピッピッピーーーーーーーー」


龍之介に取り付けられた心電図が、心臓を止まるのを静まる病室で知らせていた。


龍之介の脈と瞳孔反応を確認する医師。


「御臨終です」


「おじいちゃん~おじいちゃん」


「じいじい~起きてよ~」


孫・玄孫たちがすり寄って、泣きじゃくる。


今だにぬくもりの残る体は、揺り動かしても無反応。


「あなた、御苦労さまでした」


妻も涙を流し龍之介の死を悲しんだ。


龍之介の死因は老衰、細胞分裂の回数が限界、心臓の鼓動回数限界と言っても良いだろうその限界が来たのだ。


龍之介の最後の言葉は、


「今期のアニメの最終回を見たかった・・・・・・」


龍之介は孫たちの影響でオタク・・・・・・理解のあるお祖父ちゃんとして孫たちに、愛されていた。


孫たちにお小遣いをいっぱい渡すような祖父では無かったが、本を愛していた。


孫達が希望する本を買うのは、どんな本にも差別なく買い与えた。


その多くは、ライトノベルや漫画であった。


しかし、ライトノベルや漫画を否定しない。


龍之介も、そのライトノベルを読み空想の世界に夢を乗せていた。


家族に見守られながら臨終を迎えた三上龍之介、享年100歳。


平成の剣豪・剣聖・武士・塚原卜伝の生まれ変りと言われた男、三上龍之介の人生終焉を迎えた。


死の前日まで元気だったのだが、朝、昏睡状態になっていた龍之介10歳年下の妻に発見され、119番に連絡され救急車で運ばれ病院のベッドの上で息を引き取った。


潮が引くかのように息を引き取った静かな最後であった。


三上龍之介は、確かに死んだ。


一瞬暗い闇を通り抜けたと思うと明るい光、温かな春の木漏れ日のような明るさが、薄く開き始めた目に差し込み目が覚めた。


眼前に広がる現世とはまったく別の世界の建物の中にいる。


気が付き、正気を取り戻した龍之介は、自然と死んだ事を自覚し受け入れていた。


無駄に広い部屋にポツンと立っている状態で気が付いたのだ。


それまでの記憶があやふやであった。


この部屋にどのようにしてきたのかが不明。


気が付いた部屋は、まるで二条城の大政奉還が発表されたような部屋・・・・・・日本式である。


上段の間がある畳みが敷かれた部屋。


「あ~ここがあの世か!?しかし、三途の川もお花畑も見ていないけど。もうすぐ閻魔様に会えるのだな。世界大戦に出兵し、無事帰国、それからは家族とごくごく普通に生きてきた。定年退職したあとは趣味の武道に熱中、平成の剣豪と呼ばれる迄に習得。全国、津々浦々の温泉・寺社仏閣巡りに合わせて全国の道場で鍛練も出来たし、思うことはもうない。幸せな人生だった。泣くな孫達よ。これも運命、しかし、今季のアニメの最終回は見たかったな。これも運命と諦めるしか仕方ないか。さてはて、地獄に落ちるか、天国に行けるか?閻魔大王様に会いに行くか、閻魔大王様ではなく阿弥陀如来様かの~」


死を受け入れていた龍之介はいろいろ考えていた。


不思議と現状に違和感を覚えず、極々自然に受け入れる。

死後と言う世界はそう言う物なのかもしれない。



『閻魔ちゃんの囁き』


「1話読んでくれてありがとう

1話1000文字前後で更新してるので、ブックマークして読んでくれると嬉しいわよ

そう言えば、この作者、本だしているわ。

『本能寺から始める信長との天下統一1巻』って言うのよ。良かったら読んでみて。」

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