【長編-短編比較】解析結果とランキングの仕組みの考察
短編と長編の差を図示した結果は以下のとおりです。
【3/16】 【3/17】 【3/18】 【3/19】 【3/20】
順位差 -7位 -4位 -17位 -9位 -6位
総PV差 -328PV -411PV -534PV -603PV -667PV
一話PV差 96PV 93PV 95PV 104PV 116PV
平均PV差 124PV 129PV 153PV 176PV 206PV
評価差 ★4 -★1 ★5 ★2 ★2
レビュー差 2人 0人 2人 1人 1人
※ただし差は(短編 - 長編)で計算します
【すぐにわかること】
・順位差が常にマイナスというのは、常に短編のほうが長編よりも順位が上だったことを意味します。
・総PV差が常にマイナスというのは、常に短編のほうが長編よりも総PVが下だったことを意味します。
・一話PV差が常にプラスというのは、常に短編のほうが長編よりも第一話のPVが上だったことを意味します。
・平均PV差が常にプラスというのは、常に短編のほうが長編よりも平均のPVが上だったことを意味します。
・レビュー差が常にプラスというのは、常に短編のほうが長編よりもレビュー人数が上だったことを意味します。
【順位との比較で推測されること】
・総PV差はそもそも順位を付ける際に使われていない
理由: 総PV差がどんどん開いていっているのに、長編のほうが順位が常に下なため
・評価★数は大きく順位に影響するが、評価★のみで順位が決まっているわけではない
理由: 順位差と評価★差には大きく相関があるが、評価★差が長編と短編で逆転した3/17でも、順位は長編の方が下だったため
・評価★数を参照して、レビュー人数差を参照しているわけではなさそう
理由: 3/16と3/18は順位差が大きく異なるが、レビュー人数差は一致しているため。評価★差を参照ならば★1ぶん異なるため、順位差の違いを説明可能。
・平均PV数を参照しているわけではなさそう
理由: 3/16と3/20では平均PV数で2倍程度の開きがあるが、順位自体はそこまで開きがないため
・ユニークPV数は参照していそう
理由: ユニークPV数と恐らくほぼ同じ値になるであろう第一話PV数は、全期間で大きな変動がなく、常に短編の方が長編よりも多いため。
これらの結果から、『カクヨム、読めない』で結論づけるランキングの仕組みは次のようになります。
【ランキングの順位は、評価★数とユニークPV数を参照して決める。ただし、評価★数とユニークPV数の価値の差は[★1 < 93PV]】
この結論から、
【短編が有利になりうる原因は、評価★を入れやすいことと、ユニークPVが増えやすいことによる副次的な結果である】
といえそうです。
短編は有利です。
でもそれは、短編を好む読者が多いから。
というのが恐らく【短編効果仮説】の正体でしょう。
もちろん、ランキングの仕組みが今回解析した以外のデータを参照している場合は、この結論は変わるかもしれません。
また、この実験では最終結論するにはそもそもサンプル数が足りないというのも尤もな意見です。
しかし、PVと評価★数だけに関して言えば、今回の解析結果は今後ランキングを考察する上での一つのベンチマークにはなるでしょう。