短編がランキングを制覇する
ランキング、正直言って面白い作品が増えてきています。
各ジャンル5位までは確実にトップに載るので、競争の激しくないジャンルに一風変わった作品を連載して、ジャンル5位以内に載ったりしており、良い感じにランキングの新陳代謝が進んでいます。
例えば、最も平均的な評価★数が低かった「歴史・時代」ジャンルを制した
イックーさん
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880483251
なんかは、その典型例です。
3月9日から連載を初めて、「歴史・時代」ランキング1位、総合8位というところまで登りつめています。
こういう変わった作品に出会えると、「カクヨム」を注視している甲斐がありますね。
ほぼイキかけました。
しかし、現在ランキングには不穏な話題も立ち込めています。
前回話したように、最近は
『第一話だけで『小説投稿サイト・カクヨムのランキングトップ』に入る方法。』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880494268
が話題になっています。
この作品では、
現在のランキングでは【作品を最後まで読んでいる『読破率』】に重点が置かれていて、これは文字数あたりの滞在時間から計算されていると考えられるため、1話のみの短い短編であれば多くの『読破率』を稼ぐことができる、
といういわゆる【短編効果仮説】を掲げています。
その仮説が正しそうだと思われる出来事として、第一話しか投稿していない『第一話だけで『小説投稿サイト・カクヨムのランキングトップ』に入る方法。』自体が現在総合4位であり、また全文字数3文字の『オレオ』が現在総合3位となっていることが挙げられます。
今回は、この【短編効果仮説】が正しいのかを検証していきます。
まず
『第一話だけで『小説投稿サイト・カクヨムのランキングトップ』に入る方法。』や『オレオ』
はすでに評価を★259、★332と高い水準で稼いでおり、PVも1,634 PV、8,102 PVとそれなりに高い水準なので、ランキングを登っている原因が【短編効果仮説】によるものなのか、それとも高い評価によるものなのかが判断できません。
一方で、現在各ジャンル5位以上に1話だけの作品は50作品中7作品と、有意に多い数になっています。
なので【短編効果仮説】は、ランキング上位を見る分には間違っていないようにも思えます。
しかし、この仮説の検証の厄介なところは、運営のランキング評価基準が公開されていない上に、各作品の滞在時間というデータは我々には手に入らないために、【短編効果仮説】が完全には証明不可能なところです。
ただ、同ランキング帯の1話のみの短編作品と長編作品の評価★数、PV数を比較して、【短編効果仮説】が棄却されるかどうかは調べることができます。
ということで、何個か調べてみました。
Case 1.
ミステリーランキング51位(長編):
122,958文字
★55
699 PV
ミステリーランキング52位(短編):
1,021文字
★14
60 PV
Case 2.
SFランキング56位(短編):
4,522文字
★14
19 PV
SFランキング57位(長編):
83,945文字
★75
639 PV
Case 3.
ファンタジーランキング20位(短編):
4文字
★40
399 PV
SFランキング21位(長編):
35,829文字
★107
5,050 PV
と、【短編効果仮説】を支持する結果が何個も出てきています。
もし【短編効果】がランキングを制するのに非常に有効なら、そのうちランキングには『オレオ』のような数文字の作品で溢れかえるかもしれません。
ということで、この【短編効果仮説】の実験始めました。
実験
https://kakuyomu.jp/works/1177354054880535599
もしよかったら、私の渾身の作品を見ていってください。
そういえば、先日くらいから読まずに★を入れていた人が、一週間アカウント凍結されているようで。
地道がやっぱ一番ですね