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ミッションコンプリート?:それから…。
 テスト勉強に追われた週末を飛び越し、試験一日目が終了。今週いっぱいは一日三時間のテストが終われば放課だ。放課後には毎日アタシと雪那、忍野の三人で勉強会をする予定になっている。二人の邪魔をするつもりはなかったけど、アタシの成績表には代えられない。それに何より、若干雪那が忍野と二人きりになりたくなさそうな感じもあるし。こっそりと聞き出した所によると、告白直後は平気でも冷静になったら恋人同士として振舞うのが恥ずかしくなったらしい。会えば挨拶も会話もするけど、目を合わせてくれない…と忍野がぶつぶつ愚痴ってるのも聞かされた。
 …見守るだけじゃ足りないわね、これじゃあ。
「…アリサ、手が止まってる」
 指摘されて気付く。今は、二人の関係よりもアタシの試験結果が大事だ。雪那は元々頭良いし、忍野も授業なんて聞いてなかったくせにアタシよりもさらっと答えが埋まっていく。雪那の苦手な(とはいっても、赤点ギリギリのアタシの倍の点数はある)英語に至っては、彼女が教えを請う場面すらあるくらいだ。リスニングのテープみたいなネイティブな英語で例文を読み上げた時には、相当驚かされた。何でも子供の頃、イギリス人の同居人がいて、その人物に教えてもらっていたらしい。人は見かけによらない。
「………やる気ないなら帰ってもイイよ」
「帰らないわよ!赤点が懸かってるんだから!まったく、ちょっと頭良いからって偉そうに!」
「…じゃあ、さっさと済ませて。そして帰って」
「結局帰らせたいのかアンタはー!!」
「…喧嘩するなら二人とも追い出すぞ…」
 大きな溜息が吐かれた。勉強場所に選んだのは、何を隠そう数日前に夕食をお相伴になった雪那の自宅だ。家の主たる親友には、十分にその権限がある。
「………ごめん、ちゃんとやるから見捨てないで…」
 親友に見捨てられたら、下手すれば夏休みが補習で吹っ飛ぶ。中間試験とは言え、手は抜けないのだ。
「…なら、ほら…問六から」
「ううう…教えてー…」
「…何でコレが解んないのかなァ…」
 二人掛かりの、スパルタ勉強会が始まった。生徒はアタシ一人。

 たまに、雪那に甘えたり。たまに、忍野と喧嘩したり。
 絶対、仲良くなりたかった子と。絶対、縁なんてないと思ってたヤツと。
 こうやって、三人で騒ぐのが心地よいなんて。
 そんなの、ほんの一週間前までは知らなかった。



 アタシの自慢の親友。
 品行方正・文武両道・容姿端麗、クールだけど何だかんだと面倒見がいい。
 笑うと、幼くて可愛い。怒ると、怖くて格好良い。

 でも、欠点も沢山ある。
 隠し事が多い。
 一人でウジウジ悩みやすい。
 何より男の趣味が悪い。

 だけど、それでも――やっぱり、アタシの自慢の親友だ。

 今度は邪魔しないわ、親友だもの。ちゃんと助けてあげる。
…アンタの幸せが揺らぎないものに変わるまで。
如何でしたでしょうか?少しでも、心に残ったのなら幸いです。
不器用なカップルですので、これからもまだまだアリサの奮闘は続きます。
きっと自分の恋愛なんてそっちのけで親友たちの面倒を見ていくのでしょう。
もっと関係が進んだ霧生と忍野の甘めの話や、二人の出会いなんかも外伝的に書きたいですね。

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それでは此処までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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