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19歳の通学

作者:榛名
 また学校が始まった。
 朝の電車、不機嫌だったり無感情な大人たちに囲まれながらいると本当に嫌気がさしてきてしまう。
 降りた時の外気の冷たさも、押しのけられ、押しのけ返すのももううんざりだ。

 自分がどんどん嫌な人間になっていくのがわかる。

 いや、もともと嫌な人間なのだ。


 だから最近は優しくなりたいと思うようにはなった。
 実際問題なれているかは別として。



 今日、向かいのホームにかっこいい男の子がいた。
 すっきりと伸びた足に学ランがよく似合っていた。

 高校は登校時間が変わったりしないから今までもいたんだろうけど、なぜあんなきれいな子に気づかなかったのだろう。

 思い返してみると記憶の中にはスマホの無機質な画面と、茶色がかった紙に印刷された活字だけだった。


「もっと周りに気を付けないとだめね」

 私はその子に元気をもらいながら、いつもより寛大な気持ちで電車に乗った。


 朝日をまぶしそうにする男の子が遠ざかっていった。


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