人型携帯電話 ひとづま子連れタイプ
深夜。呼び鈴が鳴ったので私がドアを開けると、そこには見知らぬ女が1人で立っていた。
「誰だ?」
「私は未来からやってきた、人型携帯電話、ひとづま子連れタイプですわ。とくに、これと言った目新しい機能はありません」
「ほう」
「ただ、私には小さい子供、というオプションが付いておりますの。そのため、月々の費用が15万前後を必要としており、他にも掃除、洗濯、部屋の片付けなどを貴方に行って頂きます」
「……いや、その」
「だって、仕方ないじゃないですか。私には、子供がいるんですよ。可哀想だとか思わないんですか? それとも、貴方には社会のモラルやルールが分からないんですか? 極悪非道のクソ野郎なんですか?」
「……ふむ」
「私には小さい子供がいるんですから、高い使用料でも問題は無いはずですよね。だって子供がいるんですよ!」
「子供をダシに使ってんじゃねーよっ! 楽したいのはテメェだろ、ババアっ!」
と言って私はドアを閉じたのだった。
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