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彼女が結婚するその時までは 作者:八角屋キア
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12/20

アパートの部屋で

東京観光し、にゃーちゃんの研修先の大崎を下見し、最寄り駅の近くの居酒屋で夕飯を食べ、ほろ酔いでアパートに帰る。
ヤバい、楽しみ過ぎた!酒飲んじゃったよ!!お酒弱いのにッ!

「沢山歩いて疲れたー」
にゃーちゃんは、椅子に座って脚を揉みほぐす。山形の地元だと移動は車なのでほぼ歩かない。私は、地元と東京の仕事先の両方が徒歩圏内あるため歩くのは慣れている。

「すぐにお風呂入れるね」
ヤバいな…。飲酒するなんて理性崩壊の危険性大ですよ?
内心の焦りを悟られないよう風呂場に向かう。
…風呂の湯が溜まるのを眺めて、少し落ち着こうか。いやいや、のんびりしてる場合じゃない。

其の1。新品のタオル(一回洗濯して糊を落とし済み)とパジャマを用意。

其の2。洗濯して部屋干し。(←部屋の湿度を上げるため。冬なのに一晩で洗濯物がカラカラになるなんて山形では考えられない。暖房している部屋じゃないと絶対に乾かない)

其の3。明日の朝御飯用の炊き込み御飯をセット。
今夜の重要課題はこの3つ。ちゃんとやろう。

あとは、風呂上がりのにゃーちゃんの髪を乾かしてあげたり、にゃーちゃんの好きなチョコミントアイスを食べさせたり…歯磨きもしてあげたり?…頭なでなでして寝かしつけたり?
…それはやり過ぎか…?でも、髪を乾かすくらいはセーフだよね?にゃーちゃんの髪は、サラサラして触ると気持ちいい。同じシャンプー使っても、にゃーちゃん自身のいい香りがしてたまらないんだよねぇ…
…かぶりつきたくなるような甘い香りがして…

うっわ…ヤバい、ヤバい…このままだと、にゃーちゃんに手を出してしまいそうだ!
暴走禁止!妄想禁止!!
あまり、にゃーちゃんの事は考えないようにしよう。

其の1の項目をクリアし、にゃーちゃんにお風呂を勧める。

「行ってくるなり〜」
にゃーちゃんは意外にお風呂タイムが短い。しかも43度の熱めの湯船に肩まで浸かる派だ。対して私は、ぬるめで半身浴派なので、にゃーちゃんにいつも先に入ってもらうことになっている。…旅行先のホテルでの話ですよ?まぁ、一緒に入ることもありましたけど。一緒に洗いっこしたり、狭い浴槽で密着して、にゅるにゅる…エッチなことしてたり…わわわ…

うぁあ、考えるな、私!何で、思い出すかなッ?!忘れてしまえッ!煩悩去れッ!!
そうだ!お米を研ごう!蟹の炊き込みご飯!それから洗濯機も回して!よし、家事をしよう。


「上がったよ〜」
え?にゃーちゃん早いよ!?ちゃんと洗った?
「眠たいから髪洗うのおさぼりしました。…頭、臭い?」
ずいっと頭を私の前に出してくる、にゃーちゃん。え?嗅いでもいいんですか?くんくんしますよ?遠慮しませんからね?

にゃーちゃんの頭に鼻先を付け、吸い込む。

日向ぼっこした猫のような匂い。にゃーちゃん、本当は猫なんじゃない?

ふんすふんす。大好きなにゃーちゃんの匂い。

「臭くないよ。にゃーちゃんはいい匂い」
狂おしいほどに。胸が愛しさで一杯になる。
抗える訳がないじゃないか…。ヤバい、いい匂い過ぎてよだれが垂れそう!
我慢できずに、にゃーちゃんを抱きしめる。

抱きしめてしまった。
あぁ、もう、どうしようもないほど好きだ。…何で諦められないんだろう。もう、手放した筈なのに。こんな事する権利はないのに。どうしてこうも未練がましく求めてしまうんだろうか…。

キスしたい。
にゃーちゃんの頭の先から足の先まで。全身にキスしまくりたい。
…変態ですね。自覚はあります。

ぎゅっと更に、にゃーちゃんを強く抱きしめる。
にゃーちゃん…何で嫌がらないの?ハグまではOKって事ですか?
腕の中のにゃーちゃんを見る。

むにゃむにゃ…

ああこれ、眠たい時の甘えモードだ。自分だけ盛り上がっていた事に気付いて恥ずかしくなる…。
ごめん。にゃーちゃん。
朝早く起きて来てくれたんだよね。
抱きしめたまま、ゆっくり移動してベッドに寝かせる。
離れて、布団を掛ける。
「うにゃ、りっちゃん?」「おやすみ、にゃーちゃん」

チュッとおでこにキスをした。…これくらいは許されるよね?
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