第8話 シーンVSアーマルド!!
アーマルドが破壊光線を放つ。しかし、その一瞬の間に何かが入った。そこからはアーマルドも確認できていない。
「……」
アーマルドは見た。アーマルドの右方向にトリプルズを抱えるオーダイルの姿を。
「保安官乱入か……」
「間に合ったな、なんとか」
アーマルドはオーダイルとも因縁は長い。そのおかげか、オーダイルが高速移動を使う事を知っている。一瞬の隙を狙うならそこが一番にも見えた。
それに、息があがっている。観察力もアーマルドはあるが、傷が無いし、慌てて追いかけてきたのだろう。それなら、ココにたどり着く理由も筋が通る。
「保護対象を持ちながら戦うか?癖は知ってるだろ」
アーマルドが構えるが、オーダイルに心の乱れは一切無い。コレが戦う時、最もアーマルドにとって厄介なのだ。彼方も戦う気は僅かながらあるようだ。
しかし、双方の実力は互角だが、いつアーマルドが3人を利用するか分からない。気が散ると力が衰える。どうする気か……アーマルドには一切分からない。
「火炎放射!!」
アーマルドの背から突然、炎が襲い掛かる。アーマルドは咄嗟に上へジャンプして爪を岩壁に立てる。炎が治まると爪を壁から外して、地面へ着地した。
「ウインディ……?」
確かに炎を扱うなら、この状況、ウインディが妥当の考えだ。しかし、今回は違った。
攻撃の主がアーマルドの前に姿を現す。
「チビ……」
「チビって言うな!!」
そう、シーンである。オーダイルが言った。
「相手はソイツだ」
「いいだろう……コイ!」
アーマルドが言い切った時、既にシーンはアーマルドの眼前に迫っていた!
「なっ」
「火炎放射!!」
灼熱の炎がアーマルドを包み込む。アーマルドは凄まじい悲鳴を上げている。やがて、身体中をブンブンと回して炎を払う。
「やってくれるな……原始の力!!」
銀色の球体がシーン目がけて襲い掛かる!
しかし、シーンは慌てる事無く、
「スピードスター!!」
無数の星が原始の力を打ち消す。しかし、原始の力の真骨頂はここからだ。
(ガキめ!コイツで終わりだ……)
アーマルドがブレイククローの構えに入った。だが、シーンはアーマルドが近くにいるのを悟ったかのように背中の炎から熱風を送る。
(――! ま、まさか!!)
この熱風は前兆。シーンの炎が大きくなり、やがて爆発するように炎が噴き出す!
「噴火!!!」
この炎を至近距離で浴びるアーマルド。一気に後退させられるだけでなく、かなり苦い顔をしている。
余程のダメージなのだろう。しかし、アーマルドの傍らにあるキーアイテムが転がるかのようにあった。
(神はまだ、見放してねぇ!)
噴火による煙が晴れるとそこにはエネを人質にするアーマルドがいた。
「しまった!さっきの一撃の風か……」
オーダイルは抱えていた手からエネがいない事に初めて気付くが、時すでに遅し。完全にアーマルドのペースに戻ってしまった。
「動くなよ……。コイツがどうなってもいいのか?」
「グッ……」
「卑怯だぜ、お前……」
苦い顔を浮かべるシーンとオーダイル。しかし、アーマルドは誇らしげに言った。
「オレはお尋ね者。普通、この展開ならこうなるのは……当たり前だ」
確かに当たり前だ。我々人間でもかなりの確率で人質を使う事がある。典型的な例の1つが銀行強盗かもしれない。警察へ要求を通させたりするが大体、金を出せや、逃走車を用意しろがあるだろう。
コレもあくまで作者の思い込みだが、共感する人はきっと少なくは無いはずだ。
アーマルドは要求を言い放つ。それは、
「まず、オーダイルはそこの2人を地面に置け。後は黙って立ってろ」
オーダイルとて、人質があっては迂闊に動けない。シーンも同様だ。オーダイルは黙って2人を置いた。傷だらけのシギとデルタを。
「よし、じゃ……破壊光線!!」
渾身の一発がシーン目がけて放たれる。
「ぐああああっ!」
シーンは破壊光線を脆に受け、岩壁に直撃して崩れるように倒れる。シーンはかなり危険な状態だ。
そして、オーダイルにも放つ。
「ぐおおおおっ!!」
オーダイルも岩壁に直撃した。シーンよりは傷こそ浅いものの、かなり体はキツそうである。
アーマルドは3人を呼び付けるとこう言った。
「オーブならやる。さっさと帰れ」
そういうと炎のオーブを取り出した。それをデルタの手を掴んで、デルタに無理やり握らせる。
「さぁ、帰れ」
「シーンとオーダイルは?」
「消す」
3人はアーマルドの一言に怒りを隠せない。自分達を助けに来た者が死に、デルタ達が帰ったらどうすればいい?3人の答えは決まった。
「すまねぇが、こんまま帰るワケにはいかねぇ!!」
デルタが隙だらけのアーマルドの腹にはっけいを撃ちこむ!
「ぐううぅぅぅ……」
アーマルドは爪を体に抑えつつ、後退させられる。
「チッ、チャンスを無駄にしやがって……」
「シギ、エネ!いくぞ!!」
「うん!」
「分かってるわ!」
アーマルドとトリプルズは構える。
「アイツら……」
「頑張れ……」
戦えないシーンとオーダイルは彼らを応援するしかできない。
「ルーキー相手だ。ガチンコで相手をしてやる」
アーマルドの気高い咆哮が洞窟を抜け、岩場中に響く。
「トリプルズの力を見せてやる!」
「いくよ、アーマルド!!」
「父さんの仇を取らせてもらうわ!」
トリプルズとアーマルドが再び対峙する。
果たして、トリプルズはアーマルドを倒せるのか――!?
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