第7話 アーマルドとの激突
湿った岩場の先にある隠されし洞窟、その名は岩場の洞窟。
その洞窟の奥底で大悪党アーマルドがその牙を新入り探検隊へ向ける。
ブレイククローがデルタを直撃したのかは分からない。ただ、大きい土煙が辺りを包んだ。
「デルタ……」
アーマルドは舌を打つ。理由は簡単だった。突然、何かがシギとエネに見えないスピードでアーマルドを攻撃したからだ。しかし、アーマルドは全く平気らしい。
「小僧が……なめるな!破壊光線!!」
アーマルドから放たれる強烈な一撃。デルタは間一髪、紙一重でその攻撃を避ける。破壊光線を岩壁を直撃し、壁はいとも簡単に崩れ去る。
ドゴン……という音が洞窟中に広がった。それはシーンとオーダイルにも聞こえる。
エネは軽く岩壁に触れる。その恐るべし強度に驚きを隠せない。いや、むしろ驚くべきはアーマルドの持つパワーの高さだろう。一撃を擦るだけで、今の自分達は大ダメージは避けきれない。
「……穣ちゃん。何で、オレの正体が分かった」
アーマルドがエネに問いた。エネは淡々と喋りだす。
「私の母が探検家だからよ。アナタの噂は聞いていたわ。そして、尚且つ……私の父の命を奪った張本人だからよ!」
「なるほどな……。確かにオレをしつこく追い回したあのコロロとかいう探検家にも似てるし、エンとかいったヤツにも似てるな……。オレを知る理由としては上出来だ」
「あと、アンタを見分けるのにもう1つ……その右爪にエネコロロの付けた傷があったからよ!」
エネが今までに無い怒りで言い放った。確かにアーマルドの右爪にエネコロロかは分からないが深い傷がある。しかも、それを瞬時にエネは見分けたのだ。恐るべき観察力である。
「なら、仇を取ってみな!」
「いくわよ……眠れ〜眠れ〜♪」
エネの歌うである。コレを聞くと寝てしまうのが、一番にして最大の特徴だ。
「くっ、寝てたまるか!!」
アーマルドは咄嗟に懐からカゴの実を取り出して、かじりつく。すると、眠気が一気に吹き飛んだ。
「今度はコチラから!」
アーマルドが一気にエネに近寄ると、
「シザークロス!!」
×状に鋭く厚い爪でエネを切り裂く。あまりの破壊力にエネは思い切り吹き飛んだ。
「「エネ!!」」
アーマルドが一歩一歩エネに詰め寄る。完全にトドメをさす気らしい。アーマルドがエネの眼前に寄る。エネは今までの短い人生を走馬灯のように思い出していた。
「死ね、ブレイククロー!!」
アーマルドの爪がエネを襲った。エネは静かに目を開ける。するとそこには……
「シギ……」
つるのムチでアーマルドの爪を必死に押さえ付けるシギがいた。シギの目の色は一切怯えてなどいない。片想いだけど、最愛の人を守る、ただそれだけの強い思いがあった。
「良いだろう……相手になってやる!破壊光線!!」
シギ目がけてアーマルドの破壊光線が襲い掛かる!
「デルタ!」
「おう!」
デルタが一気にシギを掴み上げる。アーマルドの爪はムチに掴まれたままである。しかも、技を出していて目の前の状況を理解できていない。
「ぐおッ!?」
アーマルドの体が拾われ、シギを担いだままのデルタがジャイアントスイングを始めた!
「いっけぇぇー!!」
体が重い分、回転のスピードはどんどん増していく。そして、アーマルドを思い切り、岩壁へ激突させた。さしものアーマルドも少しは堪えたようだった。少し怯んでいたが、怒りを顕にして、立ち上がる。
「小僧共、調子に乗りやがって……破壊光線!!」
アーマルドが三度放つ破壊光線。シギはつるのムチで飛び、デルタは電光石火を利用して回避する。しかし、アーマルドもバカではない。
一息入れたシギの眼前に一瞬にして近づいた。
「なっ……」
「シザークロス!!」
シギは回避する術をすでに失っていた。アーマルドの強烈な一撃を浴び、大地へ倒れる。
「シギ!」
アーマルドが着地する。少しずつ……少しずつ、デルタに近寄る。デルタの目は決して輝きを失ってはいない。
「電光石火!」
デルタは素早くアーマルドの背を取って手を翳した(かざした)。
「はっけい!!」
はっけいがアーマルドを直撃し、アーマルドは仰向けに倒れかけた。しかし、そこは経験を生かしたのか、爪を地に立てて、軽く体を旋回させて体勢を立て直す。
「ならば、コレを喰らえ!」
アーマルドが両爪を前へ出すと、爪の間から銀色のようなエネルギー体が形成される。エネはその技にいち早く気付く。
「原始の力!?」
エネの一言にシギも動揺を隠しきれない。
「あのヤバイ技の!?」
「ヤバい技……?」
デルタもシギとエネのやりとりに警戒心が一段と強くなる。その最大の証拠の1つとして、毛が先立っている。それは危機を伝えていた。アーマルドは一切構わず攻撃を仕掛けた。
「原始の力!!」
デルタは難なく避けた。どこがマズい技なのか?しかし、その答えはすぐに分かる。デルタの背後を一瞬殺気が襲う。
「――!」
デルタが振り返った時、デルタは宙に浮いていた。アーマルドの右爪は光っている。
そう、ブレイククローを使ったのだ。デルタは思い切り岩壁に直撃する。3人はよくわからないが、かなり至近距離にいた。
アーマルドの口がオレンジに光りだす。破壊光線の予兆だ。
(畜生!こんなところで……)
デルタの思いも虚しく、体は動いてくれない。要は限界だった。
「くたばれぇぇぇ!!!」
アーマルドが破壊光線を放った――。
デルタ
「早くも死亡!?」
不吉だから言うな。
デルタ
「不吉な雰囲気にしたのはアンタだろ!」
シギ
「ダメだこりゃ(汗)」
エネ
「放っておきましょ」
2人
「置くなァァァァァ!!!」
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。