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さぁ、いつもの修業生活の再開である。本日の依頼主は……?
第28話 新参者
朝日が差し込む。
3人は窓からその朝日を眺めていた。

「起きてる……」

久々のマイン。
しかし、普段なら、いや、普通この時間帯は皆爆睡(ばくすい)している。だからこそ、このマインがいるのだが……。

「朝礼始まるぞ」
「あっ」

マインの後ろについていく3人。

『みっつー!皆元気で明るいギルド!!』
「さぁ、皆仕事にかかるよ♪」
『おぉーーーー!!!』

久々の朝礼。
何処か新鮮(しんせん)に感じた。ラップがやってくる。

「お前達は依頼をこなすんだぞ♪」
「分かった」

早速ギルドの地下一階で依頼掲示板を眺める3人。

「あの〜………」
「「はい?」」

3人が見た先にはデルタの種族、リオルの進化体ルカリオにハッサム、さらにソーナンスがいた。
ルカリオは体の外側を青と黒が包み、腹は肌色なのか……その中央には針があった。ちなみに両手の(こう)もである。
ハッサムは背中に銀色の翼を携え(たずさえ)、体は赤色と頑丈(がんじょう)に見える。
そして、ソーナンスはのんびりとしたような顔つきで、尻尾(しっぽ)は黒色で、体全体が水色である。

「お願いがあるんですけど〜……」

まるで女性のような喋りっぷりだ。

(まさか、このルカリオ……)

デルタの思考は読まれたようにルカリオが言い返した。

「えぇ、女ですよ。私はユリっていうの!」

ルカリオはハッサムを指すとこう言った。

「彼はね、私の幼なじみ!」
「カリガだ」
「よ、宜しくな……」

軽くデルタは手でどうも、というようなジェスチャーをする。
ユリは続いてソーナンスを指差してこう言った。

「コイツは……ま、ソーナンス」
「説明ひでぇ……」

ソーナンスは泣きじゃくった。その顔通りでどこか可愛く(かわいく)見えたのは気のせいでは無いだろう、きっと。

「俺はシンだ。宜しくな!」
「で、用件は何よ?」

そこにカリガが割り込む。

「いや、バカ3人が散り散りに行方知れずになってな、探してくれ」
「なるほど……。賑やかですね。ユリさん達は」

シギはその裏で、面倒な人達だ……と思っていたから……。

「フシギダネ君、ちょっと来て?」

ユリに引っ張られるシギ。
その後、少しボコボコになって帰ってきた。

(何があった……?)

そんな事を考えるデルタとエネだった。





























残る3人の仲間はシンジ、アン、そしてショウの3人。実際にはショウとシンジはユリに吹っ飛ばされて行方知れずになり、アンは散歩に行ったまま帰ってこないという間抜け(まぬけ)とも言える事実があった。

「頼んだよ♪」

すでにシギは悟った。彼女には……ユリには相手の心が手に取るように読めると。

「すまんが、我はここに残る。ユリ、シン、お前らもだ」
「へ〜い」
「はーい」

しかし、手掛かりが無い以上探す方法は無い。
いきなり途方(とほう)に暮れる3人がいた。

「どうする……?」
「さぁ……」

完全に行き場を失った3人。手掛かりを探りたいのだから……とギルドの入口を通った時に違和感(いわかん)に気づく。
門が……破壊されていた。かなりボロボロである。

「これ……誰が?」
「さぁ……」
「分かんないわよ……」

コチラに関しても分からない。ただ、当てはある。
ユリ達は何かおっかなそうな感じがする。その気にさえなれば、この門の粉砕(ふんさい)も不可能ではないかもしれない。
何はともあれ、トレジャータウンに向かう。


トレジャータウンに着いた3人。そこへ妙な口を使うピカチュウが通りかかった。

「うみゅ〜」
「「は?」」
「うみゅ〜、探してるの君達は〜」

うみゅ〜が口癖(くちぐせ)のいわば変わり者。

「名前は何?」

エネが聞いた。ピカチュウが答える。

「わたしはアンだよ〜」

一瞬、3人に沈黙が走る。

「うみゅ〜?」

一斉に声を張り上げた。

「「いたぁ〜〜〜〜!!!」」
「どうしたの〜」

デルタは一連の出来事を伝えると、アンは納得してギルドへと向かう。ついでにデルタ達も聞きたい事があったから同行した。

「ありがとね!でも、あと2人は役立たずだし……」
「役立たずなのかよ……」

隠し事はせずに素直に意見を述べるデルタ。ユリに聞いてみた。

「ユリ、あの門をブッ壊したのはアンタ達だろ?」
「カリガ、やっぱしバレたじゃない!」
「うるさい……イチイチ面倒なんだ」
「やっぱしばれたね、グラコロ〜」

アンが言ったグラコロのセリフ。カリガのニックネームのようだ。

「カリガさん、あなた何者……?」

シギは恐る恐る聞いてみた。

「切り刻まれたいか?」

カリガは自身の手をシギへ向ける。完全に手慣れているような感じだった。

「いえ、いいです……」
「残り2人はドコにね……」

またまた途方に暮れる3人と4人。

「おーい」

ラップが来る。

「どうしたの?」

シギが聞いた。

「いや、それはコッチのセリフだ。仕事をサボってるのか!?」
「違うわよ、ラップ。実はね……」

デルタ達は一連の出来事を全て隠さずに話した。ラップは顔が引きつってる。

「確かに手がかりなしだとココで情報を探るのが一番だろうな……」

ラップもうんうんと首を縦に振った。

「そういえば、ついさっき北の砂漠でアブソルを見かけたらしい。もしかしたらユリさんの言うお仲間だろう」
「場所は?」

デルタが聞いた。地図をすでに取り出し、広げながら。

「このトレジャータウンの北の砂漠地帯だ。かなり厳しいから気をつけろよ」
「分かった。シギ、エネ、行くぞ!」
「うん」
「分かったわ!」



































やってきました灼熱(しゃくねつ)の砂漠地帯。
出てくるのは砂漠が似合う地面タイプや岩タイプのポケモン。さらにはサボネアやノクタスもいる。

「暑いし、砂嵐は酷い(ひどい)し最悪だ……」
「確かにね……」
「体に悪いわ、早く見つけてしまいましょう!」

砂漠を進む3人。しかしアブソルの姿は見えない。変わりにココに住むポケモンや延々と続く砂漠なら見える。

「ぎゃ〜〜〜〜〜〜!!!」

聞こえるバカにでかい悲鳴。3人の朦朧(もうろう)とした目が一気に覚めて、悲鳴のある場所に向かう。運良く、悲鳴は連続して続いているから場所の特定は容易(ようい)だった。

「アレは!?」
「あっ!」
「アレがアブソルよ!!」

見えたのは襲われているアブソル。かなり傷ついていた。

「助けるぞ。エネ、シギ頼む」
「分かってるわ」
「任せて!葉っぱカッター!!」
「吹雪!!!」

2つの攻撃がアブソルを襲うポケモン達を襲う。

「電光石火……」

目線がシギ達に向く内にデルタはアブソルを救出する。

「シギ、エネ!」

シギとエネを呼ぶデルタ。抱えているアブソルを見て、2人は一気にデルタに寄ると、

「脱出だ!」

穴ぬけの玉がフラッシュし、ポケモン達の視界(しかい)からデルタ達は消えていた。




































デルタ達はギルドで傷ついたアブソルこと、シンジの世話をしていた。

「あとは役立たずの王様、ショウだな」

カリガは淡々と言った。冷徹にも見えたのは一瞬なのかもしれない。
ショウはミニリュウらしい。とにかく、散策に出発した。
そこへユリがやってきた。

「どうしたの?」
「さっき、シンジが目を覚ましてショウの手掛かりを知ってるって言うのよ!」
「本当か?」

デルタが聞いた。ユリは黙って頷く。

「場所はドコですか?」
「この町を北東に行った先にある、水晶の洞窟……らしいわ」
「よし、行くか」

早速支度に入るデルタ達。
トレジャータウンに向かった。

「コレで良いのよね?」

ユリが背後にいたゲンガーに言った。

「あぁ。ギルドの詳細はマメに知らせろ。逆らえば……分かってるな?」
「えぇ……」

ユリの顔から一筋の汗が流れ落ちる。かなり引きつっていた。

「じゃ、頼んだぜ」

ゲンガーは影へと消える。
入れ違いでデルタ達がやってきた。

「洞窟の場所は知ってるか?」
「さすがに知らないわよ」
「だよね」

シギは苦笑いだ。
しかし、エネはユリが無理に笑顔を作っているように見えた。さっき、自分達が離れる前と今では、何かが違うような感じがする。
根拠(こんきょ)など無い。女の感である。

「じゃ、行こうよ」
「そうだな」

3人は北東に向かった。






その頃、水晶の洞窟の最深部でショウと思われるミニリュウがいた。

「ユリのヤツ……許してたまるかってんだ!?あんなヤツがカリガの幼なじみなんて有り得ねぇよ!」

間違いなくショウだ。
ショウの目についたのは3本の水晶柱である。神秘的で神々しい雰囲気が漂っていたのは気のせいでは無いかもしれない。

「よっと」

ショウが軽く水晶柱に触れると、触れた水晶柱の色が赤から紫に変わる。

「おもしろいなー!」

次々とイタズラみたいな感じで水晶柱の色を変えるショウ。

「コレで……水色の水晶柱の完成だー!!」

そんな感じで能天気になった瞬間だった。
3つの水晶柱はそれぞれ稲妻(いなづま)を迸りだす(ほとばしりだす)。

「な、なんだぁ……?」

やがて3つの力で地中から巨大な一本の水晶柱が現れた。

「歴史的大発見だぜー!!」

ショウは勢い良くその柱の中へ入っていく。いや、実際にはトンネルの表現が正しいだろう。

「コレは……!?」
「まさか、大水晶の道じゃないかしら……」
「大水晶の道?」

デルタはよく分からないから聞いた。

「歩きながら説明するよ!」
「まずは入るわよ!!」

そそくさに入るデルタ達。歩く中、デルタはここの説明を聞いた。
何でもココは、かなり強力なポケモンが出るらしい。しかも、何年も見つからなかった未知のダンジョンなのだ。

「そんな場所に入ったのか、あのバカ野郎は」

大水晶の道を進むデルタ達。
確かに出てくるフローゼルやタツベイ、オニゴーリなどかなり強敵の多いダンジョンだ。しかし、そんな敵もコンビネーションを駆使(くし)して、撃破していく。

「だいぶ奥まで来たね」
「アレは……」

3人の眼前に映ったのは幾多(いくた)もの水晶の柱が湖を包む景色だった。
見方を変えれば、どこか別の感情がいつかは見えてくるかも知れない。
ただ、美しかった。

「な、なんだテメーらは!?」

睨む(にらむ)アブソル。
デルタは確信した。

「もしかして、ショウか?」
「あ、あぁ」
「仲間が待ってるよ」

シギが語り掛ける。

「ホントか!?」






























こうして、今回の一件はようやく終結した。
さすがに何もないから、報酬こそ無かったが、エネは不審に思い、ユリに聞いた。

「何か隠してる?」

ユリは終始無言だった。
やがて、語りだしたのはシンジだった。

「実はオレ達、人間なんだよ」
「「えぇ!!?」」

衝撃の告白だった。
それは同時にデルタの心も大きく擽っていた(くすぐっていた)。
今回の騒動はまだまだ続きそうである……。
デルタ
「今回の新キャラは……」

神技さんのキャラ。いわゆるコラボ共演さ。

デルタ
「まだ出るのか?」

一応、後々か……もしくは次回。

デルタ
「しかし、狩牙は反撃できるんじゃ……」

反撃しない理由は次回判明するよ。
神技さん、一気に作ったんで、特徴が掴めてるかはかなり微妙です……。

デルタ
「オイオイ(汗)」


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