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トレジャータウンに戻った3人を待っていたものとは……
第18話 魔の病気
トレジャータウンに戻ってきた3人。
しかし、トレジャータウンでは何やらもめ事が起こっていた。喧嘩などでは無さそうだった。

「何があったんだ?」

首を傾げる3人。
エネの母、コロロはサメハダ岩の近くに住んでいる。しかし、この混み具合だとはぐれて分からなくなるのがオチだろう。そこへあるポケモンが声をかけた。

「トリプルズさん?」

聞き覚えがあった。そう、この声は……コンだった。
声のする方を向くと、やはりそこにはコンがいた。

「コン、久しぶりね!」
「はい、あの時はありがとうございました……。どうしたんですか?」

デルタは簡単にこれまでの経緯(いきさつ)を全て伝えた。
コンはこう言い返す。

「だったらしばらく待った方がいいです。原因はサメハダ岩の近辺みたいですし」
「何があったんだろうね?」
「聞いてみよう。コン、手伝ってくれないか?」
「いいですよ」

コンは笑顔で言い返した。
とりあえず、情報を片っ(かたっぱし)から調べるデルタ達。
そして、その原因の場所はコロロの家の辺りだという事が分かった。ちょうど、ポケモン達が散り散りに去る。
騒ぎが軽く片付いたのだろうか、4人はコロロの家へ急いだ。

「入ってはならん」

原因はまさかのコロロの家だった。家の門をサンダース、というポケモンが塞いでいる。

「私の母さんに何かあったの!?」

エネは焦ってサンダースに聞いた。サンダースはえらく驚いていた。

「少し待ってろ」

サンダースはそう言うと家の中へと入っていった。
待つ最中、コンはあのサンダースについて何か可能性があるかのように話を持ち上げた。

「あのサンダース、ドコかで見た覚えがあります」
「あっ、僕も」
「私もよ」

3人が共通して知る事はアレしか無かった。

「「フレリーズ!!?」」

何でも、フレリーズのリーダーも代わっているらしく、あのサンダースは現在のリーダーの右腕的な存在らしい。
バシャーモというポケモンも左腕的な立場で入っていて、そのリーダーはマニューラが務めている。
マニューラは弱きを助け、強きを挫くそんな人物像らしい。
やがて、サンダースが現れた。

「アンタら、入っていいぞ」

4人は中へと足を踏み入れた。














「か、母さん!!」

家の中にはかなり苦しんでいるエネの母、コロロとそれを囲むようにマニューラ、バシャーモ、そしてフーディンがいた。

「彼、お医者さんだよ」

フーディンはどうやら、医者として呼ばれたらしい。呼んだのは見当がつく。フレリーズだろう。
しかし、コロロはかなり衰弱していた。
寝込んでいるに、苦しみ……まるで未知の疫病や不治の病にでもかかったのだろうか?

「コロロさんにご親族がおられましたとは……」

コロロは今までフーディンの病院を訪ねる事は無かった。全て自分の手でエネの病気を治してきたのである。
だから、フーディンとコロロは今日が初対面なのだ。
フーディンはとんでもない事を打ち明けた。

「誠に申し上げにくいのですが、私の診断ではコロロさんが助かる確立は0に等しいです」
「「――!!?」」
「コロロさんは……ルスウイルスに感染しています」

ルスウイルスとは何なのか、簡単に説明しよう。
ポケルスを知る人は多いはずだ。ポケモンの世界にもポケルスは存在する。
しかし、それは悪性の場合、ポケモンを強くするどころか、生命力を奪い去る魔の病気なのだ。それこそがポケルスウイルス。通称『ルスウイルス』
感染する状況はバラバラで、探険に行った者が感染して帰ってきたり、はたまた幼い子供、更には生涯を平凡に過ごすポケモンでさえ感染する。感染者は皆何か共通点を持つかと言うと一切共通点は無い。
一部の学者の話ではポケルスが突然変異したものだと言われていて、看病しても直接感染する事は無いから、別にそこは大丈夫らしい。稀に直接感染する個体もあるが、繁殖力は無いらしく、町1つが滅んだ、何て事も無い。
また、ルスウイルスの初期発見はとても困難で感染が確認された時、皆がかなり衰弱している。コレがある意味共通点なのかも知れない。
最後に言うと、ルスウイルスに対抗するワクチン、要は薬だが、まだ完成していない。そのため、感染したら必ず死ぬという病気なのである。

「母さん……」

エネは泣きじゃくった。
かなり弱っている。話を聞こうにもコレではまず、聞けない。いや、聞いてはいけないと感じた。
今の状況で聞いてはいけない、その感情が高ぶっていた。

「母さん……」

エネは怯えたように後退する。やがて、棚にぶつかった。

「痛っ……」

尻尾と背を打ち付ける。
そして、一枚の紙切れがひらりひらりと落ちてきた。

「コレは……」

デルタは紙切れを拾った。
そこに書かれている内容に驚きを隠しきれなかった。

「み、皆、コレを!」

そこにはこう書かれていた。

『南の湖に住みし竜の鱗、いかなり病も治したり。
それ、砂竜の鱗を超えし治癒力を持つ』

「南の湖……」

サンダースが口火を切った。
すぐさま、マニューラがある場所を思い出す。

「湖……南……。果ての湖か!」

マニューラは地図を広げた。そして、トレジャータウンから南南東の方角にある湖を指差す。

「湖に住む竜……もしかしたらミロカロスかも知れません」

フーディンがある事を言い出した。
何でも、世界の何処かの湖でミロカロスが稀に目撃されると言われている。僅かな可能性が出てきた。

「砂竜の鱗って何だ?」

デルタが言いだす。
それにはバシャーモが答えた。

「ガバイトの鱗さ。100年前はいかなる病も治せたけど、最近はうまくいかない事があるんだ」

ミロカロスの鱗。
エネはこれをコロロが記したものだと言い張った。

「私達がいざというときに備えて書いてたんだわ……。きっと、迷わないようにって」

僅かに広がった可能性。
ミロカロスの鱗を求める長い旅の始まりが近づいていた……。
という訳で次回からは果ての湖編です!

デルタ
「普段の日常は?」

大丈夫。
果ての湖編が終わったら書くつもりでいたから。

シギ
「アーマルドとインセクトの合間の1週間は省いたよね?」

なるたけ急いでたから。
インセクトとアーマルドは重要なキャラだし。

デルタ
「なる程……」

マタドガスどう出そう?

デルタ
「………」

次回もお楽しみに!


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